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2018/09/27 

『淋しい』武者小路実篤

自分は又自分を信じられなくなった。

自分は生きてる甲斐のない淋しい生涯を送るのだ。

自分は又他人と話をするのがいやになった。

無意味に口を動かし、心に響かぬ言葉を聞くのはいやだから。

自分は孤独になりたい。しかし時々彼女の姿が見たい。

自分は淋しい淋しい涙の谷をさまよいたい。

涙の谷のみ自分には故郷の気がする。

彼女のことを思うと淋しくなる。

今の自分は彼女に接吻したくもない、話ししたくもない。

しかし姿は見たい。

どうしているかが知りたいのだ。

見交わして感じる淋しさがなつかしいのだ。

しかし彼女に逢うことを恐れている。

逢った処でそれによって二人の運命はどうにもならない。

もしも彼女を淋しくしたら。

どうせ駄目なものなら彼女を淋しくしたくない。

今の自分に男らしい所は少しもない。

元気もない、活気もない。

そうしてあの世に行ったら、お貞さんや、まきや、彼女に、

僕は淋しい生涯を送って来ました、

これが貴方達の下さった最大の贈り物ですと云いたい。

いやみではない。

淋しい内に何かある。

淋しい処に故郷がある。

自分は淋しい心に馴れている。

自分は淋しい人間だ、

淋しいことの好きな人間だ。

淋しい色を帯びていないものは何でも自分には賎しいもの、

つまらぬもののように思える。

華やかな内に淋しさを求めて、

そこに故郷を見出す自分は人間だ。

自分は今迄それに気がつかなかった。

気がつかない方が淋しいだろう。

だが気がついた方が淋しいかも知れない。

愛する者には愛されず、

何事もせずに生きられる為に、

自分は自分の淋しいことの好きなことを感謝する。




2018/09/27 

予定は来週だった。一週もうけた。何をかこう。うーん……さんざん言われてきたことではあるが、主に言葉による議論が過熱しているせいで、殺伐とした白黒ハッキリつける世界に気圧されている。いま一度曖昧さに立ちかえったほうがいい。中庸や中道。しゃーないやんけ。ええんやで。思考が先走ると頑固者と見なされ、信奉者は集まるが理解者に恵まれることはあまりない。火星人は孤独も好きなので心地よいけども。なんとなくそうちゃうの。と思ったニシダリアンとミワチャマだけ火星人だった。人間を6で分けるのに無理がある。でもチョッピリ納得。細木数子の火星人だけ露骨に差別されてきたからなあ。今年の大殺界は八月で抜けたらしいから「ワタシ火星人ヨ」という人は今から地球で遊ぼうぜ☆

秋は武者小路実篤ムシャノコウジサネアツの詩集などがよろしい。奇抜な名前のわりに忘れらさられている文豪である。この際なのでムシャムシャと呼ぼう。この人は万年さびしいさびしいと言っている。淋しい色を帯びたものは……なんと言ったか。すぐに調べるのは情緒を無くしていけない。本は次を開くまでが一番面白い。言葉は次に出会うまで忘れてしまったほうがいい。『なみだくん さよなら』の歌詞の後半がどうしてもわからず、前半をメモして置いていたら母親が後半を書いてくれていたことがある。母は性質も趣味も思考も真逆なので助かる。天王星人じゃなかったか。周りもそうである。違うものだから反発もするが、違うものだから救われる日もある。まあ年中一緒だとぶつかりますけどね。そういう日は七日間戦争ですよ。たまにはいいんじゃないの。

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