管理人サイト総合まとめ

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2018/09/25 

しばらく留守にします。





裏から出てきた松重さん。まだまだ練習が必要。描きたいように描ける日はくるのか。


2018/09/25 

薔薇に刺されても、馬鹿、嫌い。などと言ってはいけない。薔薇が歩いて自分を刺しに来たなら別だが。

人間が言葉を紡いだ頃、活字ができた頃にこのことを教えてもらうべきだった。私たちはお互いに少しずつ時間のズレがあることを理解しておかなければならない。もうだいぶ前のことになるが、自分の後ろ姿を見た。いつの自分のことかわからず、手に取るように毎晩うなされるので堪えられず。ただ時間が過ぎるのを待っていると、一ヶ月くらいしてある日を境にそれはおさまった。目の前の自分が「……ひょっとしている? ごめんね、全く気づかなかった。誰かいるなあ、くらいで。いま思い出した。本当によかった。聞いておきたいことはありますか?」と言い出したのである。

その口調は17か18くらいの私には大人びて聴こえた。テレビを前に後ろ姿を見せているのは、今年の私だった。あれだけ悩んだ思春期の出来事のほとんどは、30を越えたあたりで急に忘れやすくなった。たまたま見ていたテレビ画面があの時の映像そのままだったので、誰もいないはずの後ろの空間に向かって適当に話しかけたのである。もちろん実際に後ろに気配はなかった。振り返って彼女が万が一死んだらかわいそうなので、振り返らなかった。たぶん振り返っても誰もいなかったと思う。ただ「振り返らないで!」と毎日毎日思ってたことだけは覚えていたし、聞きたいことも大体わかっていた。ちなみに微妙にそのときの未来とは違う場所で私は生きている。起きたこと起こらなかったことがあるので慎重に話した。

ときどき目の前の一瞬を見過ごしてしまいそうになる。生き延びんとする炉端の草木に、それを見いだす人もいるだろう。記憶に引きずられると過去へ、記録に惑わされると未来へ飛んでしまう。約束したので書いておこう。勘違いしないでほしいが、現象自体はあまり意味のあることではない。

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