管理人サイト総合まとめ

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2017/06/28 

舞台『銀二貫』、文童担当で行ったからには「よし。絶対レポート書こ!」と意気込みましたが、すみません。今ちょっと心の縛りがキツくてね、言葉が出ません。エエもの見たときはそんなもんなので堪忍してくれる?無理?あそう。サラッとやりまっせ。

お座敷の高田和助さんはめちゃくちゃ可愛かったです。旦さんは出だしが大事なのでそこがすべて。もうこれ見れたらエエわー帰ろーくらいの気持ちになりました。担当以外で、私がいった9日で一番よかったのは赤井さんでした。松吉役の藤山さんはもうすでに商人になってました。おかげでこれは本当に難しい演目なんだな、と再確認。ひとつの演目で長くはできないね。はじめと終わりに変化がない。……むずかしい。最初のほうも行きたかったですね。ダブルキャスト相手でよくここまで、という感じでした。一体感のある舞台でした。師匠のカーテンコールの写真がいいですね。商人のなんたるやを見せてくれたんやと思ってます。

後半寝てたという声がよく聞かれまして、それでええんですけど、やはり、ざこば師匠不在はキツかったんやなって。ああいう人というのは、なんやろ、もう顔がバーン!セリフボーン!だけでグワッ!やねんよ(わかれ)。上手い下手、面白い面白くない脇に置いといて……いや上手くないとか面白くないとかじゃないよ? えっ。そんなん言わすの? 師匠どう見ても和助やなくて善次郎向きやろ!とか?()ほんまクリスマスにたまたま関ジャニつけてて、ひっくり返ったね。原作ファンの津川アンチで、津川旦さんも見てないひといるらしいね。趣味に合わないなら無理に見ないほうがええけど…… ドラマはね、なんと言いますか……うーん、漫画版と同じで、全く違うものですから、原作贔屓も機会があれば見たらいいですよ。銀二貫そのものは一世紀は軽く残るだろうな、と思ってる作品なので、いろんなパターンや媒体で使われるだろうし。

文童さんは、私は一昨年?前の朝ドラと巨塔くらいしか知らなかったので、藤山かんみ世代の母に聞くと「ああ、天才やもん。一人舞台で持つひと」とニコニコ。演者の間に入って一人で立ち回ってはったわスゴイ以外の言葉がない、と話し出したら、「そう、よかったね。ところで関ジャニどれ? あっ、いやーん若いほうやね!」とエイトとウエストの違いを小一時間……ここに昔は父方の伯母が加わって宝塚の組の違いをやね……いや、そっちやないねんて。頼むわ。

「ジャニーズやのに松竹とか、静かにしなきゃ」ということに縛られてる人も見かけましたが、あの、ほんと次はね、そういうことないように……ああでも始まってるのに喋っとるオバハンは振り返ってシッとやっちゃっ……ごめんあそばせ。 前座までの健康診断の結果はきいたるしビニールがしゃがしゃも我慢するが……まあ内容しらんかったんでしょう。あそこまでのは今や絶滅危惧種やからな……(めちゃくちゃ席当たり悪かった☆)。

これまでもジャニーズ何回か来てませんでしたっけ。 世代交代かな。 昔ねぇ、校外授業で、まあうちの学校が確かそういうこと初めてやったらしいんやけど、学校全体で松竹行きまして。歌舞伎か……忘れたけど、そのときの気分思い出しました。なんかさ、制服で肩身狭くて……意味もわからんし。寝てたと正直に言ったら怒られるし。こちとら毎日三時間かけて行っとる学校なんやで!?よく寝るために座ったってええやろ!?(怒)




あのね、それでもね、私。思うんやけど。

いい作品というのは、タイトルだけでも粗筋だけでも覚えられたら、それでええんですよ。ああ、あれ見たな、って。無理に考えて見たらアカンの。批評家は別やけど。話ようわからんけど、ええセリフひとつあったな、って。私の推しカレ素敵やわ!って。それでええの。

みんながお洒落してね、少し早めに松竹の前に立って、ほんとはあそこ向かいがあれでこうで邪魔やから立ったらアカンのやけど……まあホコ天みたいな真似しとるわけやなし、サッと避けて。遠征にごまん六まんかけてですね。きゃわきゃわ言ってたら、『銀二貫』って看板をみんな「わあ。なんやろ?」って見上げてて。漢字読めんでも内容わからんでもね、それで半世紀やそこらじゃ利かないくらい、作品が残っていくのよね。ひとの心の中に。思い出と一緒に。

だからね、意味のあることなんです。すごいことしとるんやで。新聞にありがとうを書かなくてもね、もっとニコニコ、退場するときはパチパチパチパチ!がんばってしてね。……派閥は知らんで? そんなもんあるわけ、と思ったが、それも日本やなあ。

どこでもあるなあ、と思ったら生きていけるよ。


2017/06/27 

今年は文楽が面白いですね。口上だけで笑っとる。誰か一緒にいきませう。大昔、二回ほど行ったきり。

他社サーバーになりますが、フォレストのランキングは十代のサブカル人気が一目瞭然なのでありがたいです。中には「空サイトだな」とわかるものもあるけど。昨年乃木坂と欅坂が逆転、文豪が落ち着いてきて宝塚が急上昇。劇団系の舞台はやはり強いですね。ちょっと前までボカロと海外ドラマに圧迫されてたけど。ジャニーズはやはり弱くなってきてますが、銀二貫を観に行って理由もわかりました。高尚なものになってきかけてるんやね。ファンの自浄作用が利きすぎてる。落語でも絵画でもなんでも、技術が上がって人口やファンが増え、互いを締めつけ合うようになると衰退してしまいます。もっと……ハチャケたらよろしいのよ……! と言いたかった。九割若い子やのに、拍手遠慮してたやろ。拍手誘導を置かなかった松竹も悪いが。代わりにマナー嬢。……あんなんあったっけ? おったとしてもオッサンが口説くためのもんじゃなかったっけ(違う☆)

「笑いを誘導されないと笑えないなんてアホか」と昔は言われたが、年寄りはそれだけ締めつけがあったことを知らんので仕方ありません。逆に90年代は「いつ笑ったろかと待っている空気を感じる……演者としてはやりずらい……」と山崎努の本には書いてありました。確かにそんな空気ありましたね。ミュージカル西遊記連れてってもらってですね、内容聞き取れないレベルで大人が笑ってました。いずれの舞台も人気があった、活気があったわけです。違う方面に人が移ったんかね。歌とかスポーツとか。淋しいね。新劇系も嫌いじゃないけど、今の私の肌には合わんし……目が疲れんねんよう(自業自得)。

映画館もね、煙草吸いながらとか立ち見とか、「そこ座っとり!」「字幕わからん……」「隣の人に聞き!」みたいな時代は満席だった。はあ? となるやろけど、今は絵画展のほうがうるさくて心地よいです。ガヤガヤガヤ。「わっからんわ、あの絵」と喋りあってて職員が飛んできた時代は弱ったな。そんな空気にしたら駄目よ。お行儀良すぎて心配になった。テレビの衰退もそれやろな……吉本は褒められたこっちゃないかもしれないけど、今年は元気でしょ。来年は知らんが。ヤジ飛びまくってた時代の空気を取り戻してんねん。きっと。


2017/06/25 

『高慢と偏見とゾンビ』傑作でした……ありえへん……さすが名作の二次創作というか、いろいろ越えて違う世界に昇華している。ロミジュリの影も形もない『ウエストサイド物語』くらいの感動が……!(嘘)

何年も待った甲斐があった。豪華キャスティングが秀逸なのはもちろん、演出が素晴らしかった。ゾンビ……ゾンビもそうですが、ありとあらゆるものがユルイ。子供時代の映画に対する感動を、なぜいまになってゾンビが与えてくれるのか……。そうです。ゾンビは添え物でいいんです。やつらは可愛く動く腐った死体で。ところどころ綺麗に仕上がってなくたって、そこには謎の感動が……! DVD買う。控えめに言ってもパッケージ酷いけど。

高慢と偏見はこちら→ 映画感想ブログにとびます
『高慢と偏見とゾンビ』を手にして書いたホームズ作品(2010年)はこちら→ ホームズサイト作品にとびます

『ホームズと生ける屍』は当時は熱意だけで頑張りましたが、力量も根気もなく、数年後に完結まで持っていき(アカン……私に小説は無理)となっていたとき、すごくありがたい感想をいただけた作品でした。えげつない粘着にあっていたのでこっちも泣いた。読んでくださった方々ありがとう。気持ちだけでも向けときます。


2017/06/22 

アイドル論争、勝手に脳内番組で参戦してます。


司会者「ええー本日は通常のニュースに加えまして、第108回脳内会議『俳優、西田敏行(一般誇称)。役者、西田敏行(本人希望)』をお送りします」
フリップ、サッ
司会者「本日の議題はこちら(ババン!)『本人が嫌って言ってるから『俳優』呼びは今後は控えるべきである』いやあ今日の議題は……これは難しいですね」
識者「これはファンの間でも長らく論争が起こなわれてきました。由々しき事態に発展しております」
アイドル「役者、がニュースに使われるようになると役所広司さんだけ強制的に気の毒なことになりますね。役者役所広司。語感も悪いし……(ッ……)」
カンペ『ヤクショNG!』
識者「ファン、というより本人の希望ですからね。意思、と言い換えてもよろしいかと」
芸人「いや、待ってください。西田さん本人はそこまでかんがえてはいないと思いますよ。あのね、そもそもこれは役者と俳優、と言い出した人も含めての……ッ……(ッ……)」
カンペ『ツガワNG !!!!(威圧感)」
アイドル「……」
識者「ええ……私が思うにですね……ネットの意見というのは極一部の……」
司会者「コマーシャルです」



この番組、厄介なんですよね。毎年ネタがなくなると勝手に特番組むし、チャンネル変えさせてくれへんし。もう飽きたわーと思ってるのに脳内掲示板のぞいてるうちに、三日とか過ぎるわ。あきらめて司会者が飼ってるゴリラのブログだけチェックし始めたけど。私はゴリラのこと全然わかってなかったんやなって……「ゴリラにゴジラという名前はやめたほうがいい」とかいう斜め上のコメントに今日はムカついたりしてる。司会者めっちゃええ人やけど(ゴリラ好きに悪い人はいない)そもそも西田アンチやねん……途中からめんどくさくなって「それは彼の自業自得」とかいい始めた……板挟み……つらい……。

それはそうと、俳優と西田敏行と言うのは漢字のバランスがええですね。言葉の語感が美しいから。


2017/06/21 

ハマちゃんカーテンコール



外国人訪問のナイスク、関西は今週ですかね。忘れないようにしなきゃ

釣りバカ全国行脚の写真なんですが、三國さんまで泣いたという記事を読むだけで毎回泣いている。ギリギリまで迷ってよう行きませんでした。高みに置きすぎると生では見れないもんです(バカ)

最近はスーさんで画像検索すると、三國さんの横に西田さんが来たりします。嬉しいですね。だんだん顔も似てきたし。無理に違う個性をつけなくても、西田さんは三國さんと、濱田さんは西田さんと全然別のものを持ってるから、仮に寄せにいったとしても映画のことはほとんど思い出しません。ときどき「わ!あれだ!」「わ! あの人だ!」となってもすぐドラマの世界に戻れるし。そういう意味ではSNSや実況で大きく話題をさらうものではないけど、長く愛される素質を秘めてる。

近年リメイクではかなりいい感じなので、「えっ。あれまだやってんの?」くらい言われるまでやってほしいな。舞台、映画、ドラマと不調が続いても、お芝居の面白さはひとつにとどまらないと思うから。


2017/06/20 

スーさん




2017/06/20 

陽三さん



西田さんの座り姿はかなり難しい。普通に座らせてしまった。


2017/06/19 

西田さん




2017/06/19 

先週のハイテンションは一体なんだったの? というくらいドンヨリしてます。どんより。じとっ。じめっ。湿度のせいにしてやり過ごしているが……過ぎ去れ我が暗雲よ晴れよ我が心の錘よ……! みたいな呪文があるとよい。

いつの間にか出ていた『高慢と偏見とゾンビ』借りてきました。原作本以上に地雷臭しかしないパッケージだな!見つけた瞬間ちょっとテンション上がったわ! ちょっとだけな!


2017/06/17 

こんばんは。絶賛グルグル期間中ですが釣りバカ感想だけ先にしときます(・∀・)ノ

昨夜は最終回、テレビをパッとつけたらダンミツ姐さんのあはーんいやーんなシーンでした。あはーんいやーん。メール10通届いて返信せずにいられるとか鉄の心臓すぎる。これで秋の西田祭りまで本格的に生殺しですね……しかしシーズン2よかったですねぇ。2が1より良くなる作品は間違いなく次も面白いから、今後も期待したい。居酒屋親子が離れると寂しいので、浜崎夫妻には早いこと東京に戻ってきて欲しいですね。あの二人の成長も楽しみのひとつだったので。納豆いれなかったら三ツ星シェフ並の料理だと信じたい。

歴代みち子さんそれぞれ個性があってお三人とも大好きだけど、今年はやっぱりアリスさんのみち子さんか一番すきです。時代に合ってるし、より深く描かれている。ハマちゃんが自分を構成するすべてというわけじゃないところが自然に表現されていて、今回の女性評の高さは彼女の功績だと思います。タイトルに釣りとつくだけでチャンネル変えてしまう女性もまだまだいるだろうから。

続きものだし見たことないわって方は、また機会があればご覧ください。おもしろかった!


2017/06/13 

おはようございます永香です(・∀・)ノ

銀二貫レポート、何回か書きにきては「違う。こうじゃない……」とぐるぐるして数日経ちました。次回に持ち越していいですか。アイドルファンのなみに揉まれること自体が初めてで、そっちの感想ばかりになってしまいまして。なんかいろいろいい経験になりました。遠征なさった方々お疲れさまでした。観劇前に時間が余ったので南森町から歩いて大阪天満へお詣りしてきました。あそこは牛……あるんでしょうかね? 大阪としてはあまりにポピュラーすぎて考えたこともなかった。実際、通天閣は観光スポット、お詣りなら天神さんですからね(ビリケンさんごめんなさい)。

同日が西田さんデーで慌てて録画。ゆっくり聞いてます。


2017/06/09 

おはようございます。観劇日和ですね。気合い入ったド派手なファッションをしているボッチの若作りを見かけたら声をかけてください(ミナミはそんなんいくらでも居る)。

はあー楽しみ。緊張。春から長岡天満→北野天満→長岡天満→長岡天満→服部天満しか行ってないの。どこのお婆さんだよって気に……でも何度も何度も振り返って手を合わせている人を見ると、牛を撫でるためだけに天神詣りしてる丑年生まれは駄目なんじゃないかという気になるね。天神なら北野もおすすめですね。三度目だけど今年は特におすすめ。金閣寺や法隆寺に人が吸いとられて、すいてるんですよ。ただし周りには見事に何もない&駅から歩きだとかなりキツイのでご注意。


2017/06/07 



雑貨店は買うだけ買って読まないように我慢しています。気になる。


2017/06/07 

『財前又一と財前五郎 (3)』


「お養父さん」病室から射し込む光を苛立たしげに手のひらで追い払い、俺の五郎ちゃんはいった。「杏子は元気ですか」
「心配いらん云うたやろが」
「そうでした――すみません」
俺は内心の思惑を気取られまいとして無駄口をきいた。「問題あらへん。あれは母親に似とってな、気丈なんや。なんも心配いらん。君がはよ退院するまで、百貨店の靴だのバッグだの、ようさん――」
「そうですね。あれにたくさん、買ってやってください。保険金は僕の口座に――」
「なんでそないに死にたがるんや。先生も云うてたで。『わたし失敗しないので』って。まあ実際はようけ失敗したから菓子折りの山が積んであったんやろうけど」
「お養父さん。愉しかったですね」
「――五郎ちゃん。今生の別れみたいなセリフ。似合わんで」
「杏子は来ないんでしょう。次の再婚相手を見繕ってるはずです。お養父さんの紹介で」
「あんな、五郎ちゃん……」
「隣、空いてますよ。杏子もあれも来ない」
「――」
お養父さん、とねだられては仕方がなかった。俺はもそもそと布団に潜り込んだ。抱きついた五郎ちゃんの体は氷のようだった。息をしているのが不思議なくらいだった。
「俺は紹介しようとしたけどな、半狂乱で怒鳴られた。なあ、五郎ちゃん。杏子は君なしで幸せになれるんかしら」
「――僕にもわかりません。脱ぎましょうか。脱がせますか」
「あかん」 俺はあきれた。「 君はあほやなあ」
「ヤらへんのか、つまらん。なら、煙草。そこで吸ってください。窓際で」
昔みたいに。
「関西弁、俺より下手やなあ」
「お養父さん。煙草や――」
俺は布団から追い出され、転がり落ちた。ベッドの下にはたくさんの注射針が落ちている。キラリと光るその残骸をしばらく見つめ、なぜ彼がその細腕で俺を押し退ける力が出るのか知った。
「一本だけやで」
床に座り込んだ俺の口から煙草の煙がたゆうと、五郎ちゃんは深く息を吸ってその匂いを嗅いだ。俺は止めなかった。

すまんかったな、五郎ちゃん。

俺の声を胸のうちで聞いたのか、五郎ちゃんは閉じていた目を開けて鼻で笑った。俺の好きな笑いだった。二人で話したのはそれが最後だった。俺は残りの数日で財前又一を演じ、彼は財前五郎を演じた。


それで最後だった。



(完)


2017/06/07 

『財前又一と財前五郎(2)』


「五郎ちゃん。まんじゅう足りとるか」
「ええ、滞りなく。お養父さん」
「そりゃめでたい。ほんでな、その、忙しいとは思うんやけど」
ああ……またか。最近のお養父さんはなかなか逝かない。面倒だな。
「わかりました。きみ、第二手術室は空いているかね? ああわかった。私がしばらく使うから、誰も入れるなと――」
「五郎ちゃん。一階のトイレがええ。人のようけ居るとこ」
「……もういい早くいきたまえ! ――お養父さん、困りますよ。私はもう昔の私では」
「五郎ちゃん。な?」
面倒だな、とは思うのだが。
「……わかりました。十分も割けませんよ」
「そんなに掛けたら死んでまうがな――まあそれを狙っとるんやろけど、俺は死なへんで。君の白い巨塔の――」


勃つまでは。



(続)



2017/06/07 

『財前又一と財前五郎(1)』


座敷の窓際で煙草を吸いながら、舅はちらりと私を見た。
「岩田先生ぇ。あきまへんわ。もっとキツうやったってください。そんなもんでは足らへん」
「お、お養父さん。や、やめさせて」
「なんや五郎ちゃん……なんでもやるて、あんだけ云うたよな? 私らは君に期待しとんのや。上にのしあがりたいなら、金の世話だけではすまんで。この人に本気を見せて、折檻でもなんでもな、たぁんと受けて」
「そうや。お養父さんもな、悪いことはしはらんよ。あんたのことどれだけ可愛がっとるか……まるで生娘のような反応やな。そりゃ可愛えわ」
「い、岩田先生。や、やめ」
「かわええなあ、五郎ちゃん。うちの娘しっかりタラ仕込んだつもりが、俺の鳥籠で飼われとるんやからなあ」
「お養父」
「娘のほうの子種も仕込めんと、ええ女拵えてからに。まあそれも若けりゃなんも文句はあらへん、孫も仰山欲しいんでな。まあ種のほうはそちらの先生がしっかり搾り取ってくれはるらしいんで――」
「お養父さん……!」
「しっかり御奉仕したらな、なんも心配することないで。可愛いかわいい」


俺の五郎ちゃん。



(続)



2017/06/07 

『愛の巨頭番外編(仮)』

海老名「財前十郎の目指した巨塔は一代では築けなかった。しかし! 文化芸術とは一代で成し遂げることは稀である。次の世代、またその次の世代へと受け継がれるものでありそしてまた次の世代へと……」
財前「井川屋の主人は岩田くんになりそうやもんな」
蛭間「ところがですな。井川屋の主人は別におりますねん」
財前「へ?」
蛭間「奇妙な話でっしゃろ。昼と夜で顔が違うとか。年齢もなんや息子くらいになったりならなかったり」
財前「わあ」
原「……鈴木建設のところの社長、おかしいんですよね。もう鬼籍に入ってておかしくない年なのに、ヒラの浜崎ナニガシさんに似てきたとか若返ったとか……」
財前「んなあほな」
海老名「ね。聞いてほしいかなー……って。ねぇ、聞いてください。皆が幸せになるいい方法を思いついたんですよ。ね、蛭間教授。ねぇったらねぇ」
蛭間「そういえば最近ツゲッターで妙な噂を耳にしたなあ……OLのふりして女子高生と交流やってるんだけど。教科書の徳川の顔がな……日本史の顔が全部ーー」




里見「西田敏行になってるのかあ」
看護婦「えっ?」
里見「いや。最近ようやくスマートフォンに替えたんだよ。還暦越えたし今さらアイポンもないかもなって思ってたら、財前五郎――早くに死んだ私の親友なんだが、アイツがね、夢に出てきて『里見。そんなことでは最先端の医療に乗り遅れるぞ!』って」
看護婦「先生がアイポンに『ザイゼン』って名前をつけていらっしゃるのには、そんな深いわけが……」
里見「はは。うん。パソコンは『ゴロー』だからね」
看護婦「……はい(自覚なしプラトニック系ホモの噂は本当だったんだわ。手を出してこないの、おかしいと思ってたのよね)」グスン
里見「あっ……すまない、変な話で気を使わせて。お茶にしようか」テヘッ
看護婦「はい!(大病院に海老だか貝だかいう先生がいるけど、照れ顔の可愛さじゃ、やっぱりこっちよね)……で、先生。西田敏行って?」
里見「ああ。いま話題になっている眉唾な技術についてね、自称天才女外科医のヒルマンコさんとツゲッターで交流してるんだけど。俺のこと、女子高生だと勘違いして、まとめサイト教えてくれるんだよね」ハハッ
看護婦「……へ?」
里見「財前の義理のお父さん又一先生が、彼の命日になると毎年手作りのザゴロー人形を送ってくれるんだよ。それをツゲッターのアイコンにしてるんだけど」
看護婦「いや、そっちじゃなく……今、ヒル……マン……」ガクガク
里見「『どこで買ったんですか?』『なにこれ可愛い!』ってすごく反響があってね。又一先生の耳にも入ったらしくて、相棒の『キョトーくん』と一緒に大量生産。ネットじゃかなり話題なんだ。メスを持ってるのが猟奇的でいい、だって。財前が生きていたら何て言うかなあ」ホロリ…
看護婦「里見医院長。それ以上はイメージが崩れるからよしましょう。回診のお時間です」キリッ
里見「えっ……? 西田敏行は?」
看護婦「先生のお目を汚していい内容ではありません。いきましょう。さ、いきましょう!」
里見「ザイゼンとザゴロー人形持っていかなきゃ。ストラップにしてたのに、このままだと無くしてしまうな。あ、胸ポッケに」ガサゴソ
看護婦「捨てましょう!呪われますよ!」



財前又一「老後のええ商売やでぇ。ありがとう里見先生! ゴローちゃああああん!」






適当に考えたらザゴロー人形町というのが検索候補に出てきました。まじか。


2017/06/06 

もういっちょ



pictトップのほうを塩見さんにしました。『氷の轍』録画もあるけどレンタルしてます。中身は遠くを見ながら流しつつ五回借りたけど、ファンは絶対買いましょう。私も買います。できれば描きたいシーンがいくつかある。瀧本監督作品はリアルなので絵的に見てます。あんまりちゃんと見ると役者さんが嫌いになっちゃうのよ……それくらいよくできてるから賛否両論なんだろうな。本当に作られた雪には見えなかった。風景を切り取る監督だなあ。

卒業旅行が北海道でした。懐かしい。部屋にこもって皆で絵を描いてた思い出。それ北海道でなくてもできる……でも絵描きが集まったらどこ行っても絵を描くのよ。私は家族旅行でも本は手放さなかったよ。旅行用の本があるのです。最近は旅行先だけで買える特殊本もあるよね。


2017/06/06 

西田さん




スマホにしてから怖いのがね、間違ってBLをメールしちゃわないかということですね……
でもそれなら「あ、あの子そうなんだ」くらいで済むが(書いてる話はわりと言ってる)でも実はそんなに読むタイプじゃないのに、BL本貸してくれる人が出てきたりでリアルでは困る。だってBL ……みんな美形。でも私からしたら美形の代名詞が違いすぎて……普通に読むが大量にはツライ。

画像メールは特に怖いわね。


2017/06/06 

『白い巨塔』2003年版

田宮版と比較され続けた不遇の作品。当時の中高年には不評だったが高視聴率を叩き出した極上の医療系ハートフルコメディ。BL 界では主人公の財前五郎と里見なにがしの作品が少し出た程度で、ジャンルとしての安定には欠くが貴腐人の話にはたまに出てくる。原作は山崎豊子。『沈まぬ太陽』の完成後いろいろ再ドラマ化されたが近年に至るまで概ね不評だった。義理の父親、産婦人科医・財前又一(ザイゼン マタイチ)は西田敏行が好演。しかし『探偵ナイトスクープ』の二代目局長になってからわずか数年、おかしな大阪弁を多用することに視聴者の多くは憤った。

第一部は内科医の鵜飼(ウガイ)教授(イヴ・サンローラン)と外科医の東(アズマ)教授(イシ・ザカコージ)による長年の確執、愛憎のエピソードに大半が割かれ 、その戦いは「やっぱり若いほうがエエんやな!鵜飼ちゃんのドアホー!」という伝説の植木鉢割りによって終息する。鉢植えにはfrom ウガイと書かれていたとかいなかったとか。

大病院の象徴である『白い巨塔』の完成はついえ、最後には娘婿を喪ったさびしい中年の産婦人科医が遺されるのであった。



『ドクターX』
フリードクターの大門(ダイモン)ミチコによる日本版ER。シーズン1はフリーランスの医者が大手術をする緊張感に溢れていたが、シーズン2のラスボスに西田敏行(蛭間ヒルマ)を登用したことにより、その均衡は大幅に崩れる。高視聴率を叩きだしていた裏側には外科部長・蛭間重勝(本名別)による陰湿なパワハラがあり、海老名敬(エビナ タカシ)をいじめ倒すその徹底さに視聴者の視線は注がれた。シリアス系社会派ドラマ。

キャラクターが多すぎて覚えられない人のために、レギュラーとして大門の秘書ポジション・アキラ以下大門ファミリー。海老名、加地(カジ)、原(ハラ)、といった御意三兄弟がいる。尚、この三人は三人というだけで毎回コロコロかわる。



『銀二貫(ギンニカン)舞台版』→公演直前に井川屋の主人、和助(ワスケ)役のざこば師匠が闘病により降板。代役は二人。善次郎役の文童(ブンドウ)さんは『白い巨塔』で財前又一の相棒・岩田(イワタ)を演じた。それ以上の意味は特にない。



『釣りバカ』→鈴木建設を中心として繰り広げられる釣りウイルスによる飯テロドラマ。このウイルスは特に釣りが好きでもない人間に「いいなあ。会社ぐるみで釣りなんて。会社休んじゃおっかな」と大いなる勘違いを生み出すが、その実態は休日皆無の過酷な日々である。会社はしっかり行ってしっかり稼ぐ場所。有給がなければ遊ぶのもままならないのだ。よって釣りバカは社長やヒラ社員でなければ続かないのである。

西田敏行がハマちゃん、スーさん両方を演じた。管理人の中では既にハマちゃんといえば濱田岳くんになっている。



イヴ・サンローラン→ここでもあそこでも登場している。彼の関西弁はもはやイブ式関西弁である。

例の女性・久保→ドクターXシーズン5のラスボス。ピン子御大。

世界の北野→同上。走る男・滝藤。監督ではない。

加地先生→中の人が可愛い路線で売り出し中に、バラエティでのストリップが話題になった(たしか)。

原先生→中の人はライアーゲームのキノコ頭で一躍有名に。こちらもどちらかといえば男前路線であった。西田さんとは師弟関係というかもはや息子。

金八先生→西田さんの永遠のライバルといえばこの人。今年水戸黄門をやるらしい。石坂版くらいの期待と不安を持って迎えられている。

財津一郎→「ピアノ売ってちょうだーい!」のCM を赤ん坊に聴かせると必ず泣き止むという実験をナイスクでやったことがある。

もしもピアノが→弾けないっつってんだろうが……といくら言われても「あれ? 弾いてたっけ?」となる西田さんの名曲。

おまんじゅう→財前五郎の「なんだ、ただのまんじゅうか」が元ネタ。ドクターXのほとんどは白い巨塔や他ドラマへのオマージュ、二次創作である。

裸一貫→西遊記を撮ってるとき女の子の家から裸で逃げ出した西田さんのテッパンエピソード。

女子高生とSNS→誰が管理しているのかツイッターbotの呟きで、蛭間先生が女子高生のふりをしている。ツイッターはパクリパクられが横行しているため出典が不明なものもあるがかなり面白い。

日本史の顔が西田さん→中国ファンの大会で徳川全部の西田さんの年表が手渡された模様。掲示板コピペが元。三谷監督がネタにしている。

ダメよ動画→元ネタがホントわからないのでファンとしては不快であるが、似たようなことをしている身としては言いづらい。ネタもネタとわかれば面白いのだろう。教えてくれなくていい。

指折り→こちらも内心どうでもいいのだが検索を埋めるようなアホな真似さえなければ別に。特に面白ネタにも消化せず呟き続けてるアホはアホである自覚をもたんかい。


2017/06/05 

『愛の巨頭10(仮)』

海老名「財前十郎の目指した巨塔は一代では築けなかった。しかし! 文化芸術とは一代で成し遂げることは稀である。次の世代、またその次の世代へと受け継がれるものでありそしてまた次の世代へと……」
財前「井川屋の主人は岩田くんになりそうやもんな」
蛭間「ところがですな。井川屋の主人は別におりますねん」
財前「へ?」
蛭間「奇妙な話でっしゃろ。昼と夜で顔が違うとか。年齢もなんや息子くらいになったりならなかったり」
財前「わあ」
原「……鈴木建設のところの社長、おかしいんですよね。もう鬼籍に入ってておかしくない年なのに、ヒラの浜崎ナニガシさんに似てきたとか若返ったとか……」
財前「んなあほな」
海老名「ね。聞いてほしいかなー……って。ねぇ、聞いてください。皆が幸せになるいい方法を思いついたんですよ。ね、蛭間教授。ねぇったらねぇ」
蛭間「そういえば最近ツゲッターで妙な噂を耳にしたなあ……OLのふりして女子高生と交流やってるんだけど。教科書の徳川の顔がな……日本史の顔が全部ーー」




JK1「西田敏行になってるんだってー」
JK2 「えっ。なにそれ怖い。……で、にし……誰?」
JK 1「知らなーい。フォロワーのヒルマンちゃんが言ってた」
JK2 「へー。あ、パンツの柄、交換して見せてた人?」
JK1 「そう。彼氏に見せたいセクシーパンツとかお尻にシワのよらない補正下着とか、やたらと詳しいの。めちゃめちゃ種類多いから冗談で『下着泥棒のひと?www』って送ったら、下着メーカーに勤めてるんだって」
JK 2「へー。あ、見て。まとめサイトに新しいの上がってるよ。『甦る白い巨塔、建設会社鈴木。崩壊寸前の関西暴力団組長の顔が同じ謎に迫る』だって」
JK1 「どうせ兄弟か親戚の天下りでしょ。団塊以上は兄弟五人以上多いって言うし」
JK 2「ファンタジーだね。でもさ、『天才女外科医が成人男性の遺伝子操作により顔を移植!巨頭の実現!』っていう記事もあるよ。……きゃっ!」
JK 1「ど、どうし……きゃあ!」
加地「デーモン……やはり貴様は悪魔の化身……」
JK 2「す、スマホ返して……きゃあ!」
世界の北野「ウー!……ワン!」
女子高生「きゃああああ!」



久保「 蛭間重勝……赦せない……蛭間……(パラパラ…)う? 花菱会西野? あ? こっちは鈴木建設鈴木? ……どれよ!!」





2017/06/05 

『愛の巨頭9(仮)』

海老名「財前又一先生は天才外科医である義理息子と築きあげるはずの白い巨塔を諦めきれず、若い頃の自分によく似た蛭間重勝を後押ししてきた。彼らは同一人物といって差し支えないほど容姿が酷似している!」
原「いまさら白々しいですが、確かに」
財前「服かえっこしようか、蛭間君。英国紳士みたいな服一度着てみたかったし」キセキセ
蛭間「そうですね。わあ派手ッチイ着物!」カエカエ
海老名「その甲斐あって蛭間教授はどれだけ残虐非道、冷酷無比、孤立無援な行いをしても黄金のおまんじゅうのおかげで生き延びている」
原「孤立無援にはなってるんですね」
財前「おまんじゅうの出所には寒天売っとる岩田先生が関係してまんねん。岩田はんは黒番頭として井川屋会の会長はんに酒をたらふく……」ゴニョゴニョ
蛭間「えっ。そんな非道な」
財前「暖簾の名前もちょうどikawayaでっしゃろまっしゃろ。iwataに書き換えようとあれこれ画策……」
蛭間「あらまあ。岩田先生さすがでんな。私は毒殺は考えたことないです。夢見悪いし」
原「どの口が」
海老名「この二人に共通する目標、それがすなわち……!」バッ
財前「まだやってたんかい」
海老名「『愛の巨根』の完成だ……!」ババンッ
蛭間「……」
財前「……」
原「……巨頭、でしたよね」
海老名「あ」



終われるかな。不安。



2017/06/05 

『愛の巨頭8(仮)』

海老名「そろそろ仮とつけたタイトルの伏線を回収せねばならんのだ。巨頭と言うからには巨頭、つまりアソコしかない!」
原「ここなら『チンコ』打てるってわかったでしょ。なんだよボボとかオメコとか死語連発してばっかでよ。鬼マラとか言えよもう!」
財前「はあ……はあ……蛭間君、君のおかげだ蛭間君。地に堕ちたあの巨塔を今、いま……!今、この手に!」
蛭間「パンツは脱いでなかった。誰も脱がせてくれなかった。事前事後描写だった。お色気シーンはしっかり他に持っていかれた!しかも毎回やああ!!」
海老名「原君! 手術の準備だと言ってるだろう! 聞こえないのか!」
原「えっ?」
蛭間「いざ!」ペラリ
財前「ご開帳ー!」ペラリ
蛭間「あ」
財前「……」
原「……ああ……そりゃ自分相手じゃ萎え」
海老名「……ッ、神がお怒りになっている。まるでバベルの塔だ。そう、2017年といえばブリューゲルの傑作、『バベルの塔』が日本に来日している!あの筆の細かさでわずか75センチ!」
原「そうなんですか。知らなかったー……ってキャラ変わってるし」
海老名「そこで私は考えた。ドクターネーム蛭間重勝の唯一の腹心にして唯一の心の拠り所、唯一無二の心の親友といってもいいコワモテ界の寵児は考えた!」
蛭間「海老名……何さんだっけ? 彼だけ漢字が難しいんだよ。俺のせいじゃねぇよ。あれ普通に読んだらケイとしか読めないじゃん!」
原「聞いてあげてください。そしてできれば前ばりして」
財前「カツラで隠す?」パカッ
海老名「白い巨塔を築くんだよ! そう、新たな財前九郎と里見八剣伝でな!」
原「あ、やばい。あと一人しかいない。しかも一人は名前でさえない。蛭間教授、海老名先生の暴走をとめてください! 財前先生(父)との間に何人子供いるんですか? 貴方もやはり隠し子なんですか?」
蛭間「たとえそうだとて全員お兄ちゃんなわけあるかい」ケッ
財前「ゴローちゃん」グスン



次の次くらいで最後です。


2017/06/05 

『愛の巨頭7(仮)』

蛭間「あんダメぇ。ぬーちゃん」キャッ
財前「あはんダメぇ。ひるちゃん」キャハッ
原「……駄目だ合体の裏側っぽいセリフしか出てこない! 僕の想像力には限界がある! だいたい合体ってどこまで撮ってきたの? 暗転したらもうキスもしないの? 気になる……モーレツに気にはなるが知りたくはない! 妄想の余地は残しておきたい!」
謎の声「それでは解説しましょう」ガラッ
原「……ッ! そ、その声は。裏で給食係をやりながら、その裏で医者ロスを癒すという、課長と刑事を兼業する鈴木建設の窓際並みのペースで今や押しも押されぬ時の寵児となった」
謎の声「え? あ、どもども。いやあ、飛ばされやすいところまで似てますね。鈴木建設お世話になってます。うちは巨塔毎回建て直しまくってるし」テヘッ
原「えっ……と。……誰だっけ」パラパラ
謎の声「えええ」
蛭間「海老名……くぅん」アハンアンアン
財前「十一郎! 他の男に色目使うんやない、このアバズレがッ!」パシンッ
蛭間「うっ……やだ……見ないで。俺のこんな姿」グスンッ
海老名「み……見てませんよ。見てない、見てません」ゴクリ
原「そうそう、海老名先生。いやぁすみません、最近ずっと共演だったでしょ。 コレ 読んで思い出そうとしてたら、プッ。名前あるのに、肝心のドクターXの創作が一つもないの」ププッ
海老名「気のせいか悪意が感じられるけど、嫉妬かな? へへーん。俺もう恋人役以外はここ数年でけっこう消化したよ。最初マジ泣きしてたけど堪えてよかった」テヘッ
原「シゴキに堪えるのがいい仕事をこなす醍醐味ですね。勉強になります!」
蛭間「海老名君。名前忘れたけど甲状腺癌の権威……たすっ、たすけて!」アアッ
財前「こっそり実はドエム公言しとるやろ。頑張んなはれ」ハイヤー
原「解説って、あれのことですか」
海老名「そうそう。蛭間教授とは長いつきあいでさ、特に48人の愛人ちゃんとのお付き合いは、好む好まざるずっと眺めてきてるから」
蛭間「ああんっ……いやあっ……って、いい加減しつこいぞボケが! あえぎ声にそんなバリエーションないんやボケぇ! ピンク映画撮る側の役やったやろが! ヘタクソ!」
財前「……ッ! あっ……うん、わりと最近やった。えっ、『ロケーション』84年!?マジでー俺の来た2003年だと20年も経ってるー! 若いはずや俺、やっぱ可愛いなあ」キュルン
蛭間「ややこしいこと言うなボケ! 区別つかんくなるやろが!」ゲシゲシッ
財前「あっ。およしになって!」アーレー
海老名「……と、このように緩急というのであろうか、愛人ちゃんたちもその辺り心得ていて、エスとエム両方バランスを取れないとポイントもlevelも下がるという過酷な愛人生活が」
原「なるほど。で、論文を読んでもらいたい人間にとっては、見たくもない尻を見たり尻を拭いたりする覚悟も必要、と」
海老名「いや……あれだよ。若い女性の尻とか胸とか見放題だから、文句ねぇよ」
蛭間「オラア。ここがエエんかオラア!」グッグッ
財前「ああうん、そこそこ。もっと下。ありがとう、ごめんね蛭ちゃん、俺のほうは最近ご無沙汰で、ずっと性感マッサージしてくれてた娘婿の財前八郎君もいなくて。助格はデキてるのがデフォだし頼めなくって」アンアン
原「えっ……そうなの? 加地先生はなんかネチこいから遠慮したい……北野先生とは貞操が守れるなら考えないことも……てか上下逆転してますけど大丈夫かな。これリバってやつでしょ」
海老名「ヒルザイヒル。老若男女、手練手管で落としてきた蛭間教授に軍配あり、だな。原先生、オペの準備だ!」キリッ
原「……………………え?」




そろそろ終盤です、たぶんおそらく。先月の解析をこっそり覗いたらリンク記事を掘り起こしてくださった方がいらっしゃったみたいでね。目当てが海老名君だとしても期待とは違う内容かな……と思うけど、がんばります。


2017/06/05 

『愛の巨頭6(仮)』

蛭間「はあっ。又一、俺。もう、寂しくなんかない!」
財前「エエぞエエぞ、十一郎。辛抱なんかせんでええのや。躰は正直や! 70年分の羞恥をさらけ出せ!」
蛭間「あっ……そこ、神様よりちょっと若いんですわ、財前先生。私は最新シーズンで大河内教授よりチョビッと若いくらい……」
財前「細かいことはワカチコワカチコ。鵜飼先生も談合坂先生と、談合坂先生は鈴木建設の重鎮とデキとるけど、年齢なんぞ気にしたことあるかいなと申しとりましたで」ハギッ
蛭間「きゃっ」ヌギッ
原「最初に転職したっていったじゃん! まさか……鈴木建設が白い巨塔をつくってんの? そりゃ崩壊するわ! あそこ社長も社員も遊んでばっかだよ!? 最近じゃ社員の半分釣りバカだって有名だよ?!」
アキラ「ミチコ。蚊帳の外になってきたから、やっぱりそろそろ帰るわよ。お邪魔しました」
大門「アキラさーん。わたし、カンパチ食べたーい。ねぇ釣りに行こうよー」
原「ええっ、ほ、本番今からだよ? ぼぼぼ僕でも見たことない本番の寝技だよ? まさかここまで煽り上げといて見ないのッ? 見るでしょ。さすがにここは見るでしょ! 幻の傑作になるよ?!伝説だよ!!!?」
アキラ「ミチコ、監視カメラの用意はできた?」
大門「ばっちりテッチリ。暗視カメラの準備も万端!」
アキラ「よし。帰りましょう。いざ、テッチリを食べに!」
大門「アキラさん。待ってーカンパチだってー!」
蛭間「」ハッハッ
財前「」フンフン
原「えっ、ちょっ……待って、僕も」チラッ
蛭間「」アッアッ
財前「」フゴフゴ
原「……」ゴクリッ




書いた責任で休みのうちになんとかするつもりが、日を跨いでしまいました。お詫び申し上げます(続)


2017/06/04 

『愛の巨頭5(仮)』

アキラ「初めは皆とまどったでしょうね……でも私にはわかる。私にはわかるのよ。半世紀あの裸を舐めるように見てきた私には」
大門「なに。なんなのアキラさん!私に教えて!」
原「……えええ」
アキラ「今世紀最大の名優として名前を遺すであろうN田T行には……長い役者人生の中でエロが少ししかない。つまりそういうことよ」
原「つまりどういうことだよ」
大門「知ってるわ。乳首舐めただけですぐ死ぬのが関の山なんですものね。真剣なガチの本番は知る限り一つもないわ」
原「本番はそりゃないだろ。だ、誰かなー。芸能人に名前が似てるというだけで個人的な特殊嗜好をさらけ出された別の被害者かなー。……てか大門先生、あなた」
大門「フクヤマ。黙ってろ」
原「……はい」
財前「ちぇっ。十一郎、トイレ行っちゃった。スッキリしたら冷静になるに決まってるのに」グスン
アキラ「還暦すぎて寝技があるという触れ込みがあって真新しい下着つけて映画館に駆け込んだら、メインは堺夫妻のエロだった……。その絶望感、あんたたちにわかる?」
大門「わかりません!!」
原「まだ夫妻じゃなかったけどね。その映画が縁でうまくいったんだから良かったでしょ……」
アキラ大門「よくない!!」
原「」ビクッ
蛭間「ただいま。……」テレッ
財前「お、おかえり。……遅かったね」テレッ
蛭間「うん。シャワー浴びてた」キャッ
財前「えっ。早かったね」
蛭間「いつだって裸一貫で逃げられるようにしときなさいって、神様が……」
財前「神様が……」ウルッ
蛭間「神……」ウルッ
財前「神はお許しにならないわいな……」
蛭間「そうやな。一線越える前に冷静に……考え……」
アキラ「スーさんとハマちゃんがデキてるんですって。つまりそういうことよ」
蛭間「お養父さん。ご指導ご鞭撻のほど」キリッ
財前「来いや息子。そんな覚悟で巨塔なんぞ築かれへんで」キリッ
蛭間「」アイヤー
財前「」アアンイヤー
アキラ「これですべてのカタルシスは解放されるわ。涙ものね」グスッ
大門「アキラさん。私奇跡を見てるわ」グズグズ
原「いや、おかしいから。くんずほぐれつしてる場合か。そこ離れなさい!」



終わらない。ホンマごめんなさい。



2017/06/04 

『愛の巨頭4(仮)』

アキラ「原先生。そういうときはですね、うちのミチコを是非お使いください」
大門「えーやだー。マジかったるーい」
原「えっ」
アキラ「こちら取り扱い説明書になります。本日は省いてよろしいですか? 喉の調子が」
原「は……はあ。大門さんの下の名前の漢字もアキラさんのフルネームも分からないくらいですもんね。大丈夫、心得ております。『ときどきちょっと厨二病発動するだけで大筋まともな医者』と院内の人気調査でも平均値取りました」
大門「で。誰?」
原「フクヤマ。福山雅治です」
大門「……帰ろ、アキラさん」
アキラ「ええ。お邪魔しました」
原「言っても覚えてくれないので用意してたの。準備してたの! 基本じゃん、名前聞かれなくても真っ先に言わなきゃダメなヤツじゃん!」
アキラ「かわいそうに……エセ関西人の魔力にもう取り憑かれているわ」
大門「あそこのソファで気持ち悪いオッサンのあえぎ声が聞こえるんだけど。あれ、関係ある?」
蛭間「……ぬ、ぬーちゃん。実は僕は前々からあなたのことが」アフンウフン
財前「……し、知ってたぞよ蛭間君。パトロンになったげよっか? と聞いたときの君の嬉しそうな顔。よく見ると娘婿の七郎君に似たとこあるし」グフンゲフン
蛭間「……ほんと? マジで?」アッ
財前「マジでマジで」アッ
蛭間「天才外科医なとこ? それとも顔?」ウッ
財前「ううん。バリタチな見かけで『お養父さんっ……お養父さんっ……!』って俺のサポートで巨塔を築くとこ」ウッ
蛭間「お養父さん……!!」ガバッ
財前「はよう来んかい!義理の息子よ!」ガバッ
ミチコ「……アキラさん。かーえーりーたーいー!」
アキラ「ミチコ。今日は霊界から偉い人が降りてきてるのよ。堪えなさい。こういう日はお許しが出た日なのよ。ピンとクルものがあるわ。オネェの勘ね」
原「いやオネェじゃなかったですよね。しかもいろいろマズイ分野のマズイカップリングなんで、頼みますから要件を早く」
蛭間「アッ……そこ押すとシモの具合が」モゾッ
財前「わかっとるで蛭ちゃん。いや十一郎。そこも含めての男の園や。クソミソパラダイスや」モゾッ
蛭間「」ヒャッ
財前「」ファッ
原 「よよよ要件をはははははやくううう!」ブワッ
アキラ「あらっ。原先生の涙腺が先に崩壊したわ」
大門「ぴったりの擬音出たじゃん。じゃっ、帰るわ」
アキラ「ミチコ待ちなさい。アンタまだわかってないのよ。なぜ蛭間先生の裸に需要があるか。なぜ罪のない動画をしてロクでもないネタが爆発的に広がったのか」
大門「……なんの話?」
原「えっ。そこ斬り込む? そっち?」



続きます。配分これくらいでいけるかな? 読みづらかったらごめんなさい。あまり長くなるようならまとめます。

※管理人は例の動画の元ネタを一切知りません。あまりにしつこいのでイラッとして調べたこともありますが、よく分からんかった。ハロウィンのダメよダメよの元ネタはシマダイチノスケからです。


2017/06/04 

『愛の巨頭3(仮)』

原「こんにちはー。キノコでーす」キュルン
財前「俺の擬音語、とってんじゃねぇぞ」キュルン
蛭間「おいキノコ。ノノタン。こっち来いや」
原「えっ……今日は加地先生が北野先生を散歩に連れ出してるからって、まさか僕の尻を狙って……! 僕も昔っから可愛いカッコイイって定評あるからなー。隠してもわかっちゃうのかなー。やっぱイケメンは損だなー。あ、初めてなんで優しくしてくださいね。蛭間教授」キュルン
蛭間「……」イラッ
原「(あ、やべ。弄っちゃダメなやつだ。やっぱり何か……何か考えないと!)」
蛭間「……」ニコッ
原「(うっ……悩んでる間に新しい擬音語を取られた! )」
蛭間「……」フッ
原「(あっ………あれ北野先生がよくやるやつだ! ずっりー! ずるい!)」グッ
財前「お。出た」
原「え。……あ!」
財前「いや、屁の話ですね。いやあ、すまんこすまんこ。年取ると人間、いろんな穴からいろんな粘液が」
蛭間「財前先生。先生の時代から半世紀経って、いろんな表現規制がありましてね。近頃はパチンコさえチンコが入ってるせいで入力できないブログまであるんですよ」
財前「えっ。でもこれ、大阪じゃ定番のギャクだよ? 大人から子供からジイジもバアバも顔明らめて言うよ?」
原「言いません。上方上がりの芸人や庶民がカメラ向けられると『あっ、面白いこと言わなきゃ! 大阪人からダメ出しされる! 追い出されちゃう!』という恐怖心にさいなまれ無理して口にしているのが実態なんです。実際はクラスの人気者以外だとヒンシュクかいます」グッ
財前「違う擬音考えや兄ちゃん。そんなんウケへんわ」ビシッ
蛭間「……」プフッ
原「いいですか関東の皆さん。これです。この同調圧力こそが大阪なのです。そして恐ろしいことに、この呪いはネット上でも続きます。『面白いこと書かなきゃ……敵は他県民ではない、同郷の人間に消される……』という強迫観念、幼少期からの躾という名のお笑い強制、これこそが大阪の闇そして呪い」
蛭間「ぬーちゃん、暇やからアメちゃん食べる?」ガサガサ
財前「おっ。懐かしい呼び方。ネット調べたら又一じゃなくヌーって書かれてたわ。おれ、嬉しい」キュルン
原「聞いて。聞いてお父さん。そしてお爺ちゃん。頼むわ」
蛭間「ん。まあ私ら関東の人間やけどな」モキュモキュ
財前「できれば俺のほうはパパと呼んで。お爺ちゃんはあんまりや。新白い巨塔からまだ20年足らずやし」ポリポリ
蛭間「うぇっ……もうそんな経つ? どうりで肌ピチピチやと思った。ぬーちゃん、若くてええなあ。アメちゃん噛めるんや」ショボン
財前「うん。でも原作オマージュとして白寿を推していくつもりやから、そこは触れたらイカンよ」プヨッ
蛭間「きゃっ。ほっぺ触られた。お返し」プヨッ
財前「きゃは」プヨップヨッ
蛭間「あはは」プヨップヨップヨッ
財前「うふふ」
蛭間「うふふふ」
財前「あん」
蛭間「あはん」
原「……え。なに? なにこの展開? どっちなの? 蛭間×財前なの? 財前×蛭間なの? 僕はどうすればいいの? 一人だと超重荷だよ?」アセアセ
謎の声「呼ばれて飛び出て」ジャジャジャジャーン
原「(うわ。めんどくさい人増えた)」




……ああもう。ごめん続かないと思うけど書けるとこまで書くわ。ヤマなしオチなしイミなしはヤオイだけで十分や。





2017/06/04 

突発ブログ台詞小説『愛の巨頭2(仮)』

蛭間「財前先生。財前先生!」
財前「これはこれは。出てくる度に出世している、転んでもただで起きへん蛭間くん。財前六郎を喪ってから君のパトロンについて正解やったで。今日はどないしましたんや」
蛭間「先生、大変や。この間売っぱらったうちのドクターZと野々村某、返しておくんなまし」
財前「別にええけど……てか君、やっぱだいぶ関西弁おかしないか。かわいそうに。親の転勤でしゃあなしに関西きて、喋られず弄られてしょげとる転校生、ようけ見たで……ま。俺やねんけど」ガクッ
蛭間「いま聞くと確かに堪えられん面もありますわいな……でもセンセのエセ関西弁、好きな大阪人も多かったんでっせ。誰よりも出自がうさんくさくて」
財前「……ホンマに? いやー。私は顔が可愛いから何喋っても猫かぶっても可愛い思とった」キュルン
蛭間「猫よりカツラですな。それより原っぱで火事や!」
財前「か、火事? 天満の大火事! 寄進の銀二貫はよ奪いにいかな!」
蛭間「加地と原ですわ。やっぱり海老名だけでは私の天下には心許ないので返してください。第二の財津五郎にするには、アイツは肝が足らなさすぎて……」
財前「そこは一郎やろ。さすがに」
蛭間「売るようなピアノ持ってまへん。『もしも弾けたら』言うてるでしょが……近頃はファンでさえ間違えよるからいっそ習おうかと……」
財前「絵になるで」キュルン
蛭間「あら、そう? ……財津の話はええんですわ……熨斗つけるゆうたのに、持っていってくれなかった海老名君も……忍びにピッタリやったのに」
財前「あ。カジ助さんとハラ格さんね。めんどくさかったわ、あの二人。特にカクノシン。印籠無くして泣き出すんやもん……里見黄門様とネタ被りもええとこやで……ハチとして雇うには身長が高すぎてな……スケサブロウは単なるスケベやし。プロのストリッパー並みに脱ぎ散らかすし。桜吹雪のアレと間違っとんのやで」
蛭間「加地先生はそれで名声を上げましたからな……もはや伝説ですわ……それはそうと財前先生、ハチ公として引き取ったほうは?」
財前「あ。世界の北野? いる?」
蛭間「いりますいります。くださいください」
財前「あれもな。素質はあったんやけど、如何せん可愛さよりウザさが勝ってしもたからな……せっかくパトロンについとった例の女性の不評を買って、結局日本に戻ってきたんや。蛭間君とこでは扱いづらいやろと思て、矯正しといたで。ほい」ポイッ
蛭間「いや、外科医の世渡りに可愛さはそこまで必要……うっ。き、北野先生?」
北野「ハチ公と呼んでください……ワン」
蛭間「……ワン?」
財前「彼のエベレスト級のプライドを打ち砕くにはコレしかないやろ。猫かぶりやない、犬かぶりや!」
北野「ワン!」
蛭間「ヅラかぶりが何ゆうてまんねん……いやあ僕、そのような趣味はあいにく。実際この人、使いにくいし。なんつーのかな。プライドが捨てきれてないんだよな、こう、裸になりきれてないっていうか」
北野「」エッ
財前「本気のダメ出しやな蛭間君。世界の北野を打ち砕いていけんのは君やで。私は期待しとる」
加地「ですよね御隠居。蛭間教授。そこで有能な腹心、誰が呼んだかドクターZは裸の覚悟で参上つかまつりました。道中、黄金のきびだんごさえ戴ければ尻の穴以外、全て差し上げる所存にございます」
蛭間「いや、別に尻はいらないけど。きびだんごよりおまんじゅうが好きだし。尻は可愛い愛人ちゃんや海老名君が拭いてくれるし」
加地「拭けと言われれば拭きます。そして私の尻は可愛いと定評が」
原「そこ張り合うとこじゃないから。てか僕もいまーす」テヘッ
蛭間「あー……その擬音語、海老名が前に使ってるんだわ。悪いけど別のやつ考えといて。次までの宿題」
原「」


続きません。


2017/06/04 

蛭間先生



好きキャラほどまともに見れないね……誰これ()

本当は善人キャラになってくれたっていいんだよ。ずっと蛭間ファミリーでいてくれたってよかったよ。でもそれだとドラマになんないやん……役として次がないやん……。ある日本気で淋しさに向き合ったら蛭間先生としては自分をたもてない。

『愛の巨頭1(仮)』

蛭間「そうや俺、十人も兄弟いたから、独りぼっちなんて堪えられへんかったんや……愛人ちゃんたちはカワエエ……ポヨッフニャッで癒される……しかしなんだこの耐え難いむなしさは……」
謎の声「ようやく……気づいたんやな……蛭間くん……」
蛭間「あっ、その声は財前又一産婦人科医! !」
財前「ふふふ……関西弁が上手になったぞな……」
蛭間「先生のおかげです。先生は相変わらずあまり達者では……(関西弁……? それよりなんで水戸黄門の扮装?)今年、白寿と聞きましたが。お元気そうで」
財前「うむ……実はもう少しサバをよんどるんやでんがなまんがな……私は半世紀前の遺物や……白い巨塔は霧となった……鵜飼教授は建設業に転職……岩田君は田舎で寒天売っとる……余生を満足に過ごせてないのは私だけや……」
蛭間「はあ」
財前「私の可愛い財前太郎も……最後は独りぼっちだったんや……」
蛭間「はい(一郎か次郎だった気もするが黙っとこう)。娘婿の財前教授ですな。私が学生の頃は彼の噂で持ちきりでした。でも確か全員で看取ったと」
財前「独りぼっちだったんやああ……! 独りぼっち……! あいあむろんりー!三郎!四郎!」
蛭間「はい!(あ。五郎だったな。でも黙っとこう。この人の影響で変な英語も覚えちゃったもんな。ドイツもフランスもロシアの学会も大丈夫だったがイギリスの学会じゃ失笑ものだったよ)……ロンリーですな」
財前「ふむ。そこで相談なんやけど、カンパチ君が新しい持ち役をやると耳にしたんや。対抗するために君のコレ を読んだ」
蛭間「いや、それカンパチじゃなくキンパチ。鈴木社長みたいな間違いですな……忙しゅうて混乱してますやろ」
財前「下の欄に書かれている者たちをうちで助アンド格として雇いたいんやけど。ほれ、おまんじゅう」
蛭間「スケ、カク」
財前「よろしゅうたのんますさかい」
蛭間「堺の人間でもさかいは死語でっせ、財前はん……まかしておくんなまし……」



オチなどない。



2017/06/04 

下は現実、上は非現実。「ママという名の女はいねぇぞ!」『屋根裏の恋人』おもしろいですね。分かりやすくあり得ないし芝居がかってるが最近はあまり見ないタイプのドラマ。乱歩みたい。屋根裏で出会った瞬間に元彼におどされて実は刺し殺してたのだったら尚面白い(厭なこと言うな)

DVDは逃げ恥と家族のカタチ見てます。前者は後半録画組で気づいたらブームになってて、ついていけず過ぎてました。こんなんばっかや…… 今からダンス覚えても遅いよな。

今月からwiiダンス再開しました。目指せライザップ石田えり(姉妹もいるとはいえ石田人口多すぎます。エリユリコヒカリでリ尽くし。水野ミキマキ並みの混乱)。


2017/06/03 

ブログをツイッター並みの更新速度にしてるのは誰だ(・∀・)ノ ハイ

##amz_B01FTIQMMW#S#

関西では知らない人はほとんどいないと思いますが、シミケンも紹介しときます。休業、引退と聞いて泣いたアナウンサーはこの人が初めてだと思う。この人の前だけで引き出される言葉がたくさんあった。違う形でいいから、いつか画面表現の世界に戻ってきただきたい。

やっぱケンさん好きやな


2017/06/03 

ああ、日記読み返したけどホント自分勝手ですね……生き死にに関しては鈍感になるよう訓練して生きてきたので、お目こぼしください。そんな出来た人間ではあらへんの。

ちょっと前のナイスクでね、74歳のレーサーが引退して、茫然自失の女性がいたでしょう。種類は違うかもしれないけれど、気持ちはよくわかりますね。彼がボートに乗らなくなったことだけに泣いているのではない。喪失感というのは人それぞれ堪らんものがありますから、なんというのだろう、怖いんですよね。なにが、と言われると私の引き出しにある言葉では見つからないけれど。

##amz_4104066125#S#

北村先生は亡きお母さんと夢で会っているそうです。今週手に取ったんだけど、やっぱり夢ってちょっと不思議よね。その気になれば宇宙にも出られるし。ほんと、最後の章だけでもいいから本屋で見かけたら読んでください。今たった一つレビュー書かれている方の文章も素敵です。

私が『スキップ』を手にしたのは14歳でした。することもなく店番をして一日200円の昼飯代をコッソリ貯めて本ばかり読んでたね。こういう人間に仕上がりました。本ばかり読んでるお子さんには注意してあげてください。いろんな反作用が……外では近所のガキ大将でしたテヘ(年が一番上だっただけ)。


2017/06/03 

もちろんまだ描いてる。




2017/06/03 

津川さん(若)



元祖アイドル系男子。悲しいかな気が入らないので美少年が好きな人に描いていただきたい。整った顔が嫌いなわけでは決して。描くのと見たいのはまた違うねんてー


2017/06/03 

津川さん



難しい。眉毛で個性出そうとしちゃう


2017/06/02 




2017/06/02 

「えっ。ここはまだ開設から三年か!」と晴れた気持ちになりました。おめでとう三年。ありがとう三年。すみません、私にしてみれば二十年以上こんな調子(どんな調子?)で生きてきたので、なんか壁打ちを二十年ずっとやってる気になっていた……そうだジジ専カレ専フケ専と言われ続けた日々。愛と復讐と「そこまで言うならジジ萌えの世界に引きずり込んでやんよ!」の旅路に真剣に向き合おうと決めて、たった三年なんだわ。なら大丈夫ね、ドイル萌えも五年毎日呟いてたって絡んできたのはたった一人だったし。

ところで……吉永小百合ばりの口調で「お酒なんて……やめて!」と書いたはず、 と過去記事を探ったら、「お酒のんでるうちは大丈夫!」とか書いてました。ざこば師匠ホントすみません。ま〜あ、美味しそうに呑むんだもの。いつまでも死ぬ死ぬ詐欺でいてほしいね。


2017/06/01 

今期ドラマは『人は見た目が100%』が一番好み。鈴木さんがずっと乙男のデンジャラス・ビューティー。我が家での「キノコ」と言えばずっと鈴木さん。鈴木さんといえば年末の深夜ドラマにちょっとすごい回があって、ひきこまれました。

書籍は北村薫さんの自伝と田中眞紀子さんの角榮伝がオススメです。特に前者は巻末に本の紹介と北村先生の全書籍が載っている。これはありがたい。作家さんの蔵書公開とかもありがたい。北村先生も体調崩されてたんですね……私が学生の頃は既に覆面作家ではなくなっていたけれど、上世代の文学少女で北村先生を通らない人はいなかったと聞く。私世代の覆面作家は恩田陸さんです。デビュー作がドラマ化されるまで全然手に入らなかった。今年の快進撃もすごかったけれど、選考委員に選ばれた年が一番感動しました。

いま本屋で買える活字倶楽部的なものの映画版を、TSUTAYAがレジ前で200円で出しています。投稿制だったんだけど、あれはいいですよ。一般人のクチコミにこそ、その世界に詳しい人もそうでない人も夢中になれる要素がある。漫画版とか文芸版とか、いろいろ出してほしいな。


2017/06/01 



今月は西田さんトップページです(・∀・)ノ


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