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2016/11/08 |
氷の轍、「本読むのも体力いるんだよ……」にふと笑う。たしかに体力ないと読書は無理。まず重い。目がかすむ。手がしびれる。私は両目0.01以下で眼鏡コンタクト併用なんですが、昨日の月は九つに割れて見えた。それはそれで綺麗な世界なんだよね。 二月の塩見さんの朝イチの放送で「皆さんが励まされた言葉は?」というものがあったんだけど。 「目にみえるものだけがすべてじゃない」 「大切なものは目には見えない」 「勝負とはすべからく個人的なものである」 今日はコンタクトがないまま京都に行くことになり、日溜まりで微睡んだ帰りに、ほとんど明かりしかわからない人に声をかけてそんな話をしました。よくあんな勇気出たなー。聞くだけ聞いてね。これが次に「つながる」ということだから。 私はまあ何か使えば見えるわけです。産まれたばかりの赤ん坊など、見えるものを順番に話して。何名か声を掛け合った幸せを噛み締めて。実はちょっと遠回りだったけど回り道をして、真っ暗夜道の帰り。 今度は自分が困っちゃった。方向がわからない。焦点が合わないからね。眼鏡作り直さなきゃね。 そこにナイトが現れたんですよー。ちょっと若禿ぎみの仏のような顔をした人でした。階段が危ないからと、ダンスをするみたいに手を取られたの。 そうなると帰り道は、普段はうるさいしかない暴走族(死語)のパラパラパラパという音まで、オーケストラの演奏よね。あれねぇ、年配になると顔をしかめると思うけど、コツがあるらしいんです。 抵抗しては駄目なの。向こうは音を出したいんだから。こう、指揮棒を振るみたいにして、楽しめばいいんですよ。楽しめないとき以外は。ピコ太郎より早い一瞬のオーケストラ、一瞬の出会いですよね。聞き逃さないように! |