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2024/04/06 |
少し前までセールで買ったきりだった『トライアングルストラテジー』やってたんですが、究極の選択が多すぎてちょっと頭悩ませて小休止してます。下手すると全エピソード回収だけで５周しないといけないらしいんですね。3Dとかじゃなくかつての2Dをリアル仕様にしたピコピコだから純粋にきつい。紙芝居が多く全然ゲームさせてくれないのも特徴。合間に刺繍やるのには最適です。全部音声つきですが長いから。 内容としては塩をめぐる三国戦争の間に、巻き込まれた公爵筋の跡取りが選択を迫られる……みたいな物語で、ちょっと懐かしい感じの重ための選択が多い。「隣国に首突っ込んだら自国の領民は死ぬけどいいの？」とか「自国でかくまってる奴隷差し出してくれるなら助けたるわ」とか胸がムカムカするようなリアリズム重視。「え、そういう内容で裏切るの？」とか動機が浅ましくて最初はうんざりするんですが、最終的にはなんか憎めない感じのキャラクターが多いです。 『オクトラストラベラー』が四方八方どこにいっても「旅のついでに怨みのあいつ倒してくるわ☆」みたいな軽いノリだったのに対し(それゆえ探索が非常に楽しい)、こっちは四方八方どこ行っても敵なんですね。主人公なのに最愛の妻も寝とられて全滅したファイアーエムブレムの公爵思い出しました。友達が推してたのでせめて夫婦でアクリルスタンド飾ってあげようと思って手にしたんですが、大きすぎておすすめできません。二人とも大きすぎるんよ。まあでもディアドラは可愛いです。 しかも選択したのに説得できないと容赦なく「いや、領主としての責はとりあえず置いといて悪巧みの時間です若様」とか、明らかに罠だとわかってても呑まないといけなけないのがリアル。わたし個人としては「適度に悪いことできるやつはモラルは糞だけど民は栄える」「でも正直者で正義感がないと支持は得られない」と思うタイプなので、あんまりモラルに反する選択だと一応は説得するんですが押しきられることもしばしば。こういう現実的な奴に国を任しちゃいかんのよ。。 ただ小説や映画は勧善懲悪、気がつけばご都合主義のことも多いですが、ゲームって自分が悪いことしない&できない主人公ってちゃんとそれなりに報いは受けるんですよね。矛盾してるようですが、本人がいい人であろうとすればするほど周りが代わりに苦しんでたり、人生って一筋縄ではいかないでしょう。現実では気づければまだましなほうで、わからないまま後戻りできないとこまで押し流されるけれども。 ただ管理人のあまい考えですが、一方が全面的に損するしくみってないですよ。そういう意味では、いやいやでも仏教やっといてよかったなと思うんだけど。他の宗教ははっきり善悪が決まっているので、哲学として持っといて損はないなと思うようになりました。誤魔化してるのかと言われればそんな気もしますが(禅問答ってそんなとこあるじゃん？)。※無宗教です。勧誘の類いは間に合ってます。 そういう意味ではファンタジーなのに仏教的だなと思った本作品でした。まだ一周の途中だけどお勧めしときます。セールもよくしてくれますので、待ってもいいかも。 |