光の中で

壊れるものがない世界に
陽にあたる瞳が泣いている
指の間から射し込む光を食べて
音もなく波もなくただささやかな朝が
木漏れ日の中に咲く少年

兄と夕方の帰り道
弟と早朝の公園
妹と小さな電灯の下
姉とピアスのかけら
光の中で生きる子供

穴の底にいればすべてが明るい
私の住む世界を照らして
むしろそれは強くない方が良いの
僕はあえてそれを遮っていた
ここなら幸せになれると誰かが言う

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