「さあ、どうするかな」
「はあ・・。」
目の前には無数のヴァルガ、そして能力体。
それに向き合う喰と虧。
「輪に入團していきなりこんな仕事任されるとはね」
「それだけ、信用されてるってことじゃないの?」
会話をしつつ、着々と能力体を倒していく。
「鉄の刺鍼≪ヘルネロイド≫!!」
「嬉々盲目≪レレティ≫」
「うわあ、喰くんの技エゲツナイ」
「そういう虧さんだってそうでしょう。針でブスブスじゃん」
「ハッ!」
不意を突かれ虧の背後からヴァルガが現れた。
−バギイイ!!!
鈍い音を立てて虧の左腕が壊された。
「チッ!!」
「虧さん大丈夫?」
「大丈夫に決まってる!」
強気に返しながら虧は空をかけた。
「鉄の刺鍼≪ヘルネロイド≫!!!!!」
「お見事、――ッ!!」
「喰くん!」
喰の顔面を能力体がかすめた。
「生意気だね・・」
「喰くん、どう?協力しない・・?」
「…。それなりに面白い提案かもね」
いつの間にか喰と虧は背中合わせにヴァルガを倒していた。
「さあ 虧 !一気にいくよ!」
「・・! 望むところ、 喰 !」
気に食わない相手だ。
しかし、互いに荷を背負わせ、背負わされるには丁度良い。
利益が一致した2人は・・・
「負ける気がしないね!」
「あたり前!!」
背負い背負われる二人
mae | tugi