クラッチタイム中

2015.02.18 09:12






其の人は何時如何なる時も

私が望めば其処に居る。

何故ならば






「────さあ。顔を上げて下さい」

優しい指先がひやりと私の頬に触れた。

「俯いて……何を憂いているのですか?」

「……………」

「サトルさん」

「………、ごめ……」

「サトルさん?」

「ごめん、なさい」






彩木「あれ?まだ帰ってなかったんだー」

野々原「あー、彩木くん。姫川くんと喋ってたら何となくね?」

姫川「まーなー(机に頭ごろん)」

彩木「ふーん?ボクも混ぜてよッ(ちょこんと椅子に座る)……で、何の話?」

姫川「大したことしゃべってねーけどな」

野々原「えーそう?ね、彩木くんの意見も聞こうよ」

彩木「なになに?」

野々原「最近気づいたんだけどね」

姫川「いや、ねーってそれー」

野々原「そうかなあー」

彩木「だから何ー?」

野々原「んー、サトルちゃんて、緒方くんのこと好きなのかなーって」

彩木「………は?」

姫川「な?ねーだろ?」

彩木「いや、じゃなくて……今更?」

姫川「あ?」

野々原「え?」








「神楽坂先生……ごめんなさい……」

「何を謝るのですか。サトルさん、何故俯いたままなのですか?」

「だって私……神楽坂先生は私を許さないよ……」

「サトルさん」

「好きな人が、できたの」

「………それは」

神楽坂先生は目を細めた。

「私が許さないと、いうことは」

臆病な私は、顔を上げられない。

「私の知る、彼ではないのですね」

私は小さく、

頷いた。

「───そうですか」

「青城学園の人じゃないんです」

空気が 変わった 痛い程に


でも私は

早く楽になりたいのだ

この人にすべて吐き出して

許してもらいたいのだ

「好きになった人は……………………黒」

「スト〜ップ」

私の願いはあと一歩のところで遮られた。

「深國くん」

神楽坂先生の声に、私はギクリと息を飲む。

「深國……」

「お取り込み中失礼します〜。ついでに」

彼は私の腕を掴んだ。

「彼女、借ります〜」

「ちょっ……」

半ば強引に私は彼に連れ出された。





「離してよ!私は神楽坂先生に!」

「言ってどうすんの」

「だって言わなきゃ……」

「楽になれないから?」

引きずられながら私はぐっと唇を噛んだ。

「頭冷やせって。アンタ今ちょっと普通じゃないから」

「普通じゃないって何だよ!失敬な」

「弱ってるとこに妙な逃げ場を見つけただけでしょ〜」

「違うもん!何ていうか、違う」

「違わないって。いつかの執事と同じだって」

「違う!だって」

その訳知りのしれっとした顔に、私は今気になって仕方がないその人の名を告げた。

「……え〜…」

「だから、今までと全然タイプ違うし!」

「確かにまあ……スポーツマン?」

「そーよ!何か知らないけど好きになっちゃったの!続きが読みたくて仕方ないの!」

「いや、読めば?」

「だって買ったら家の中がますますマンガだらけになっちゃうじゃん」

「それは知りませんケド」










というアレで(結局何なの)、好きな人ができました。昨日はそのことばっか考えてたら仕事があっとゆーまに終わりました。……やっぱり逃避の一環なんだろうか。いやいやしかし(ウザい)



どうでもいい話ですみません。
ちなみに黒子のバスケです。
誰かは内緒(いやどうでもいいです)



今日は残業なんだよー


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