020.8日目『体育会系』


 ――――8日目、リビングルーム
圭吾
「ヘイブラザー」
結翔
「うるせえだまれ」
圭吾
「え!?」
惣子郎
「なんだ? 喧嘩か?」
圭吾
「この子がまーたヤンキー言葉で罵倒してきてよー、
 ……なんなの? 俺はね、そんな子に育てた覚えはないの」
惣子郎
「なに? お前は目黒を教育していたのか?」
圭吾
「え」
冬司
「そうだよ?」
惣子郎
「そうだったのか!
 圭吾、お前にもそんなしっかりした一面があったのか!
 率直に言う、俺は驚いている!」
圭吾
「え」
和華
「…………筒井くん……」
小桃
「和華…………あなたも大変ね」
空太
「体育会系バカすぎワロタ」

空太
(…………と、そんなこんなで、平穏に日々はすぎて行った。
 みんなしっかり朝に起きて、リビングに集まって、笑いあった。

 ………………でも、たぶんみんな薄々気付いてたんだ。
 これだけ経っても何の音沙汰もないなんて…………助けなんか、来やしないんじゃないかって。

 …………そして、ついにこの時が訪れた)





――――8日目、終了



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