009.1日目『一回目の投票』


 ――――PM20:00、会議室
空太
(午後8時になった。
 食事の片付けは俺ら料理に携わってない面々で済ませ、
 今は会議室に移動している。
 解決策はあると言え、ピリピリとした雰囲気だ)
「………………。」

「……………………。
 一気に行こう」
朔也
「……ああ」
惣子郎
「『いっせーのっせ』で行こう。
 投票先は、さっき決めた通りに」
冬司
「うん」


全員
「……………………。」

惣子郎
「………………、
 ……いっせーの、っせ!」
空太
「っ!!」
(……アキラ)
美海
「…………っ」
果帆
「…………」


全員
「………………」

空太
(結果はこうだ。

『アキラ』朔也、俺、白百合、八木沼、勝平、小田切、竜崎、目黒
『朔也』アキラ、直斗、筒井、果帆、和歌野、小日向、七瀬、佐倉

 以上、16票…………。
 これからアキラと朔也以外が、決戦でやり直して14票。
 …………うまく、決まった)


全員
「……………………」

和華
「…………ほっ」
小桃
「……よかった…………」
美海
「…………みんな、見て。
 ……パソコンが…………」


投票の結果が出ました。
本日の処刑は厳禁とします。
各自、自室にてお休み下さい。


果帆
「……やった」
空太
「よ、よかったぁ…………」
勝平
「やっちまえば案外こんなもんなんだな……
 はー、珍しく緊張したぜ」
冬司
「ほんとにね……。ふう…………」
美海
「アキラ! 朔也!
 良かった! 上手く行ったわ!」
朔也
「ああ。美海……、
 みんな、ありがとうな」

「俺も緊張したわ……。
 風呂入って寝よう」
直斗
「珍しいな、そう言うなんて」

「まあな。
 明日はお前に任せたわ、直斗」
直斗
「おう」
惣子郎
「本当にみんな、よくやってくれた。
 夜の時間も不安だと思うが、今日のところは俺に任せてくれ。
 ……用心棒の人、よろしく頼む」
和華
「……筒井くん、この調子ならきっと上手くいくわ」
惣子郎
「ああ。ありがとう、七瀬。
 さて、11時までに部屋に戻らないとこんなことも意味がなくなる。
 各自、入浴を済ませて部屋で休もう」

「そうだな。
 ……俺、先に入っていい?
 つーか、五人くらい入れるんだから適当に済まそうぜ」

「わたしも早く入りたいわ。
 女子はどうしても時間がかかるから男子が先で良いけれど、
 全員終わったら知らせてもらえるかしら?
 ……みんな、申し訳ないけれど、ひとりで入浴させてもらいたいわ」
花菜
「う……うちは、いいけど」
果帆
「あたしも構わない。
 美海も良いよな?」
美海
「ええ。
 あたしは、最後でいいわ。
 髪がこんなに長いから、すごく時間がかかるの」

「大丈夫なのか?
 11時までには絶対に部屋に戻るんだぞ」
美海
「大丈夫よ」

「………………部屋にドライヤーあったよな」
美海
「うん。クローゼットにあったわ。
 ……心配しないで」
果帆
「アキラ、あたしがちゃんと、
 時間までに間に合うように送り届けるよ」

「……ああ。頼む」
美海
「果帆、ありがとう。
 ……二人とも、心配性ね」

「……当たり前だろ。
 …………んじゃ、俺、風呂行くわ」
朔也
「俺も行く。……みんな、いいか?」
冬司
「いいよ、適当に入るから。
 上がったら教えて」
勝平
「俺も入るか。着替えは倉庫だったよな」
圭吾
「ああ。ジャージがあったから適当に浴場に置いといた。
 な、惣子郎」
惣子郎
「ああ。男子用と女子用で数種類あったから置いといたぞ」
空太
「さっすが生徒会長!」
直斗
「つーか俺らはさっきのメンバーで入んね?
 探索したときの」
朔也
「それがいいな。
 それに勝平で、五人なら十分だろ」
直斗
「つーわけで、空太、行くぞ」
空太
「お、おう!
 じゃあ果帆! えっと、また明日!」
果帆
「お、おう!
 一応、おやすみな!」
空太
「おやすみ!」
勝平
「由絵、白百合、お前ら、またな」
由絵
「うん! 勝平おやすみ〜!
 ……あとで部屋いくかも〜!」
勝平
「ばーか!」



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