010.1日目『夜の時間』


 ――――PM21:00、空太の部屋
空太
(とりあえず風呂終わって出た。
 ジャージは水色のぶかぶかのやつ押し付けられた。
 くそー…………黒がよかったのに。

 ………………。
 こうしてひとりきりになるの久しぶりな感じがする……。
 昼間ゆっくり休んだつもりだけど、案外疲れてるみたいだな……。

 そう言えば、部屋をよく見てなかった。
 確かクローゼットに金庫があるって……。

 ……………………。

 あった。これだ。
 番号は…………えっと、なんだろ?
 なにかヒントはないのか?

 ………………。
 ……………………あ、カードに書いてあるかも。

 …………あった。四桁だ。
 えーっと、ダイヤルを回して……っと。
 ……なーんだ、なんにもなしか。
 つーか、クローゼットなんもないのな。
 なんの意味があるんだろ?

 えーっと、パソコンは…………。
 んだよ、本当に起動しねーじゃん。

 やることねーなぁ………………)

(…………………………)

(…………果帆の様子、見に行こうかな。
 …………いや、風呂か。

 いいや、寝よう。

 ………………なにごとも。

 ………………何事も、起きませんように

 ………………………………。)





 ――――PM22:30、空太の部屋
果帆
「空太、入るぞ」
空太
「………………」
果帆
「空太…………寝てるのか」
空太
「…………むにゃ……果帆?」
果帆
「……起こしちゃったか」
空太
「ん……すこしウトウトしてただけだよ。
 どうしたの?」
果帆
「ん……一応、寝る前に顔見とこうと思って。
 …………心配だったからさ。
 でも、大丈夫そうだな。
 そのまま寝ろよ、おやすみ」
空太
「あ……うん、おやすみ……果、帆……
 …………………………。」
果帆
「……寝るのはっや」





――――1日目、終了



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