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関劉

貴方と幸せになれるなら良いのにな。
離れていても心は繋がっていると信じたいから。
最後に会ったのはいつだろう。
それでもいつかまた会えると信じたい。

「早く帰ってきて…」

また触れ合う日が来ればいいのに。
独りの時に流した涙の分、幸せにさせてよ。
ずっと待っているから。
貴方が残した想いはちゃんと受けとめているから。

「雲長、逢いたいよ…」

また孤独な日々を送るのはもう嫌だよ。
帰ってきたら、抱き締めて離さないから。
だから覚悟していろ。
劉備はそう決めつけた。
そして同じ日々を送る。
貴方と会えたら、今までの気持ちが報えるから。
待ってます。
貴方をずっと…。
ずっと…。



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28th.Oct.2011


ホウ仁

恋愛なんて自由だ。
考え方は人それぞれだ。
個人的に自分は好意を持てた。
ただそれだけだ。
優しい貴方は私を受け入れてくれた。
嬉しかった。
貴方と一緒に居ると幸せを感じる。
どんな事があっても側にいると貴方は言ってくれた。
ホウ徳殿―――。
自分は貴方にとって、頼りにされているだけじゃないとわかったから。
どんな考えも恋という方程式を解くことはできない。
それは不可解で謎に満ちた感情。
良くも悪くも感じとれる。

「曹仁殿、何を考えているんだ?」

ホウ徳が優しく触れてくる。

「もちろん、ホウ徳殿の事を考えていたよ」
「俺の事?」
「ああ…」

曹仁は遠慮がちにホウ徳に抱きついた。

「ホウ徳殿…、好いております」
「俺も曹仁殿を好きです…」

額に頬に唇に口付ける。
それがホウ徳がしてくれる。
嬉しいと言う感情が現れる。
曹仁はホウ徳に口づけを返す。
こうする事で自分はホウ徳に愛されているんだと実感できた。
男同士でありながら嫌悪感もない。
本当に不思議であり、おかしくもないと感じている。
この雰囲気を自分は楽しいと感じていた。
二人は笑顔を浮かべてもう一度互いに口づけを交わした。
大好きな人といるだけでこんなにも気持ちがよくて、幸せなんだと。
曹仁は掌をホウ徳の掌に触れて握った。
離さないで欲しい、ずっと側にいて欲しい…。
愛しい人よ。
曹仁はそう願った。
そしてホウ徳も同じ気持ちであって欲しい。
曹仁は自分らしくない感情にとらわれていながらもホウ徳にその身を寄せた。

「曹仁殿、ずっと側にいますから…」
「ああ…」

その言葉を聞いただけで安心した。
ホウ徳は曹仁の気持ちを解った故に手放す気は起きる筈もない。
だって、捕われたのは自分だから。
愛と言う不可解な感情に捉えられた二人が行く末は誰も知らない。




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28th.Oct.2011


惇♀許(典♀許前提)

※許チョ♀獣化設定。


小さな身体に似つかない零れそうな程の胸が目についた。
許チョが獣化してから暫く立つがその身体は以前にも増して、妖艶と色気が上がっていた。
いつも着ている服は少し窮屈そうでピチピチしていた。
それに小さめな服だからか、その豊満な巨乳がくっきりと形が露になっている。
隠すと言う事をしないのかと問いたかった。
夏侯惇は溜息をついた。
典韋が苦労する筈だ。
許チョを狙う男達が増えて典韋が睨みを利かせ威嚇しているのを許チョは知らない。
知らないのがいけないのか許チョはいつもと変わらぬように生活する。
夏侯惇は溜息を再び付き、許チョに話し掛けた。
「許チョ、ちょっといいか」
「んっ…どうしたんだ、夏侯惇?」
夏侯惇に呼ばれた許チョは、夏侯惇の側に近づく。
「許チョ、その服、きつそうだな…」
「なんか胸が大きくなってからお気に入りの服が着れなくなってきただな…」
「少し大きめの服を買ったらどうだ?」
「買おうか迷ってたけどなかなか良いものがなくて仕方なく、着ているんだけど…」
許チョは自分の胸が以前より大きくなって新たな悩みが増えていたと夏侯惇に呟く。
「なら、俺がたまには服を買ってやろうか…」
「え、いいのか?」
「この前、仕事を手伝ってくれたお礼だ…」
「そう言うなら遠慮なくいただくだよ…」
許チョは夏侯惇に微笑んだ。
夏侯惇はその笑顔を見た瞬間、ドキッと胸が鼓動を強くなる。
(可愛い姿を晒していると襲いたくなる…)
「どうしただ、夏侯惇?」
「いや、何でもない。許チョ、城下街に行くぞ。服を買いにいくから付き合え…」
「わかっただ…」
夏侯惇は返事を聞くなり、夏侯惇に手を掴まれた許チョは夏侯惇に連れられて城下街に向かった。



城下街に訪れた二人は許チョに似合いそうな服を選んでいく。
許チョに似合いそうな花柄の模様が入った服や、美しい刺繍が施された服等選びに選ぶと一着の服を購入すると夏侯惇は直ぐさまに許チョに購入した服を渡した。
「ありがとう…夏侯惇」
「いや、礼には及ばない」
「許チョ、早く戻って着替える事だな」
「うん!」
良い返事を返す許チョに夏侯惇は許チョを抱きしめる。
力強い腕に抱かれた許チョは驚き夏侯惇を見る。
「どうしただ、夏侯惇?」
「許チョ、可愛いなあ。典韋が欲しがる理由がわかる気がする…」
男の欲情を誘う身体と仕種が無意識に煽っていると言う事に気づいていない。
夏侯惇は許チョの頬に掌を添えると軽く口づけた。
「!」
突然の行為に許チョは驚く。
「許チョ、ピチピチな服をもう着るな。男を誘っているようにしか見えないぞ…」
「なっ、何を言ってるだ…オラはそんなつもりは」
「お前がそう思っていても周りはそうは思わないだろう」
夏侯惇は軽く許チョの胸を揉んだ。
「ひゃあ…あんっ!」
「柔らかいな。硬いと思っていたが以外に柔らかいし、軽く揉んだだけで乳首が立っているぞ」
「いや、恥ずかしいだ…」
「エロい身体をしているから襲いたくなる」
「そ、そんな…」
「だから、そんなぴっちりした服を着ると男に襲われかねない。だから今度はゆったりした服を着ろ…無頓着すぎると典韋が苦労するのが解る」
「うっ…解っただ。夏侯惇はそれを教える為にわざとこんな事をしたのか?」
「ああ…」
(本当は襲いたくて仕方ないのだが、許チョがそう捉えたのなら何も言うまい)
夏侯惇の思う気持ち等、知らずに許チョは複雑な気持ちであった。
「それに獣化しているから余計に目立つからな…ちゃんとしておかないと駄目だぞ」
「うん、忠告ありがとう…素直に従うよ」
許チョはやっと自分の姿が危険性を秘めていたのを気づいた。
夏侯惇の優しさに嬉しくて笑顔を浮かべた。
「許チョ、そろそろ帰るか…あんまりうろつくと典韋が心配するからな」
「うん…解っただ」
許チョは夏侯惇の手を繋いだ。
「一緒に帰るまで手を繋いでいていいかな?」
「構わないぞ…」
夏侯惇の返事を聞くと許チョは夏侯惇と一緒に屋敷へと帰っていった。
その後、夏侯惇に買って貰った服を着て楽しそうに典韋とデートする許チョの姿があったとさ。



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27th.Oct.2011


惇淵

寒い…。
そう感じたのはある日の朝であった。
暖かくして寝ていても、やはり寒いものは寒い。
夏侯惇は寒さで目が覚めてしまった。
だが、目覚めるには少し早い刻だろう。
夏侯惇は隣で鼾をかいて寝ている夏侯淵を見た。
可愛らしい寝顔をして寝ている夏侯淵に夏侯惇は抱き寄せる。
夏侯淵の温もりを感じて幾分か、寒いとは感じられない。
だが、この温もりを手放したくはない。
夏侯惇は夏侯淵を抱きしめたまま二度寝を決めて瞼を閉じた。
二人っきりで寝るのは悪い気がしない。
愛しい者が側にいるなら尚更だ。
夏侯惇は夏侯淵が目を覚ましこの状況に驚きあたふたするかもしれないと思いつつも彼を離す気はなかった。
ただ、温もりが欲しかったからだ。
「淵、愛している…」
夏侯惇が呟く言葉に愛しい人は未だに気づく事はなく、眠っていた。
身体を丸ませて縮こまる姿はまるで猫のようだ。
大型の猫を抱いているような気分にもなる。
暫くの間は一緒に眠れればいい…。
夏侯惇はそう想い眠りについた。
安らかな刻が短くても、堪能できればいいのだから。



それから数刻後―――。
夏侯惇に抱きしめられたまま目覚めた夏侯淵は訳が解らなかった。
夏侯惇に抱きしめられたまま眠っていた事に。
夏侯惇の整った寝顔が目に映る。
夏侯淵はドキドキしながら見つめる。
流石に起こして良いのか解らずに固まってしまう。
だが、このままではいけないと夏侯淵が夏侯惇を起こそうとした時に、背後から抱き寄せられる。
夏侯惇が夏侯淵を離したくないのかぎゅっと力を込めてくる。
正確には温もりを失いたくないのか寒さ故なのかはわからない。
「………」
これでは起こすにも起こしずらい。
夏侯淵は仕方ないと溜息をついた。
夏侯惇が目覚めるまでは付き合ってやろうと思った。
「好きだせ、惇兄…」
夏侯淵は夏侯惇の額に軽く口づけをして横になり瞼を閉じたのであった。
家人が二人を起こしてくるまで一緒に眠っていたとさ。




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26th.Oct.2011


関劉←飛

いつもいつも二人っきりで話をする。
自分は置いてきぼりでなんだが距離感を感じる。
いつまでも三人仲良くって訳にもいかないと感じた。

寂しい、寂しい、寂しい。
そんな思いが募る。

「兄者…」

大好きで護りたい存在。
ずっと触れていたいと願ってままならない。
なのに兄者の側にはいつも雲長の兄者がいる。

俺は必要ではないと思うくらいに。
ああ、息が詰まる。

兄者にまるで恋をしているかのような自分。
そんな想いを自覚したら二人の側になんか近づく権利さえないと思った。

「こんなにも好きなのに…」

関羽も劉備も自分を置いて何処かに居ってしまうようでならない。
二人が恋人の様に触れ合う姿を目にしたらもう、目の前が真っ暗で何も見えやしない。

俺を見て欲しいのに、叫んだ所で変わるものはないのだから。

我が儘だと彼等は思うかもしれない。
それでも俺は兄者を、劉備を愛している。
この想いは彼に知る事はない。
伝える勇気もないのだから。

だから一人でまた涙を流す。
誰にも知られないように。

「何故、泣いている…」
「兄者…」

劉備が気づいてしまった。
一人で泣いている所を見られてしまった。

「何があった、翼徳…?」
「………」
「お前が悲しむには何か理由があるのであろう…兄として翼徳の悲しみを和らげたい…」
「兄者…俺は…」

劉備の言葉に張飛は悲しむ理由を言うか言わないか迷っていた。

「兄者…こんな所にいましたか。諸葛亮殿がお呼びですぞ…」
「雲長…」

関羽の姿を見て劉備の表情に笑みが浮かぶ。

「翼徳、どうしたのだ?」
「実は…先程、翼徳が泣いていたのでな。何かあったのではと心配なのだ…」
「翼徳、最近はあまり元気が無かったがどうしたのだ?」

関羽が張飛の側に近づくと顎を掴み顔を上げさせる。
張飛の瞳からは大粒の涙が零れていく。
ポロポロと流れる涙を関羽は指先で拭った。

「何故、泣くのだ翼徳?理由が解らないと我等は対処出来ぬぞ…」
「………っ」

張飛はたまらず、関羽に抱き着き声を殺し泣いた。
時たま、うめき声を上げ泣く義弟に二人はただ宥めるしかなかった。

寂しかったんだよ…。

たったこの一言が言えなくて辛くて、涙が零れる。

「翼徳…」
「!」

劉備は関羽から張飛を引き離すと優しく抱きしめる。

「ずっと一人にさせてすまない…」
劉備は悲しむ張飛の理由に気づいたのかそんな言葉を張飛に投げかける。

「兄者…兄者ぁっ…!」

張飛は更に涙を流して劉備の身体を抱きしめる。
ずっと自分を見て欲しかった。
少しでも側にいて欲しかった。

「いつも甘えていないから私は嫌われていたと思ったが逆だったんだな…」

劉備の言葉に張飛は答えない。

「遠慮してどうする。我等は兄弟なのだぞ…遠慮する事なんてないぞ」
「でも、俺は…二人の邪魔になる。迷惑掛けるから側にいちゃ駄目だと、思っていた…」
「翼徳…」
「だって兄者達は…あの、その、こ、恋仲なんだろ?俺が居たら邪魔だろ…」

張飛の言葉に劉備も関羽も驚き声が出ない。
何故、そのような表現をとられるのか。

「俺がいたら邪魔なら義兄弟の契りも無かった事にしても構わない。二人に迷惑掛けてばかりだから…」
「何を馬鹿な事を言うんだ翼徳っ!」
「そうだぞ…簡単に破棄など出来るものか!」

ずっと三人で歩んできたのに。
これからもずっと三人仲良く歩めると思っていた二人からは張飛の言葉に驚きを隠せなかった。

「もう、離してくれよ。頼むから俺を苦しめないでくれ!」
「翼徳っ!」

珍しく劉備が張飛に怒鳴った。
その声に張飛の身体がビクッと跳ねる。

「私の前で二度と義兄弟の契りを無くすと言うなっ!私は翼徳を見捨てたりはしない。翼徳はいつまでも私の大切な義弟だっ!」
「兄者…でも」
「でもではない!」
「兄者、落ち着かれよ…」
「しかし、雲長…」
「翼徳は何を勘違いしているのか解らないが、そんな事を言い出すのはただ事ではない。だが、我等に心配掛けさせて、困った奴だ」

関羽は溜息混じりに呟く。

「俺は寂しかったんだ…ずっと、ずっと…二人から距離を置かれていると感じてたから…」

張飛がやっと理由を二人に話し出す。

「やっと理由を言ってくれたな…そうか寂しかったのか、すまない…」

関羽が張飛の頭を優しく抱きしめてくる。

「そんなに寂しかったのなら今日は三人仲良く過ごそうではないか」
「でも、諸葛亮が兄者を呼んでいただろ?なら無理しなくてもいい…」
「諸葛亮は関係ない。これは我等の義兄弟の問題だ。仕事はいつでも出来る」
「で、でも…」
「でもではない!雲長っ、このまま翼徳を連れて私の屋敷にいくぞ!」
「御意…」

劉備の言葉に関羽は張飛を抱き上げる。

「うわあっ、雲長の兄者、何をするんだ!降ろしてくれよ!」
「駄目だ…逃げようとするなっ」

関羽の身体から離れようとするがびくともしない。
暴れていると関羽が張飛の尻を撫でた。

「ひゃあっ!やっ、何処触って?」
「相変わらず、敏感な身体をしておるな翼徳…」
「久しぶりに翼徳が欲しくなったぞ…」

二人の瞳に欲情を秘めていたのを張飛は感じとった。
流石にやばいと感じたが既に身体は関羽に抱き上げられて肩に担がれているから逃げられない。
抵抗したらまた関羽が尻を撫でた。

「やあ、あっ…雲長、止め…っ!」

涙目になりながら制止の声を挙げる張飛に劉備も関羽もゴクリっと喉が鳴る。

「雲長、早く運べ。今から翼徳を愛でるぞ」
「ええ、そうしますか…」
「やっ、待って!」
「逃げられないと思え翼徳、我等を誘った責任はとってもらわねばな」
「ちょ、待って、責任って、嫌だああっ!」

張飛の言葉を無視して二は劉備の屋敷に張飛を連行した。
そしてその後、二人が満足するまで張飛は散々泣かされ、愛される事になったとさ。



後日、諸葛亮が劉備と関羽に罰として鬼のように山のような竹簡を持ってきて仕事をさせたとか。




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23rd.Oct.2011


遼仁

突然、張遼の力強い腕に抱きしめられ曹仁は困惑した。
「曹仁殿、樊城にて関羽殿にやられたと聞いたが無事で何よりです…心配しましたぞ」
「ああ…張遼、すまないな心配掛けて。傷はそこまで酷くないから大丈夫だ」
曹仁は抱きしめてくる張遼に微笑む。
「関羽殿に、酷い目に合わされたと聞いたが身体は大事ないか?」
「ああ…少し疲れたがゆっくり休めば平気だ」
「本当に?」
「何故、そんなに聞いてくるのだ張遼…?」
不思議に思い、曹仁は張遼に尋ねる。
「だが、曹仁殿の首筋に…痣が出来ている」
「痣だと?」
「ああ…」
張遼の言葉に曹仁は樊城での戦を思い出す。
確かに関羽と一戦交えた。
確か、関羽の青龍刀が首筋に掠めたのは覚えている。
「問題ない。これは武器が当たった時の痣だ」
「なら、本当に関羽殿とは何もなかったのか?」
「くどいぞ、張遼…私はふちらな想いを関羽殿には抱いてはいない。相手は敵だぞ…」
心配そうな張遼に曹仁は宥めるように呟く。
「私は曹仁殿が好きなのです。貴方は無茶をするから心配なのです…」
「すまない…張遼」
曹仁は張遼の腕の中で呟き身体を委ねた。
「貴殿の言う通りだ。私は無茶をしてまでも樊城を守りたかった…」
「曹仁殿…」
「結局は無駄な足掻きなのはわかっていた…呉の協力が無ければ城は落ちていただろう」
「それでも貴方は立派に役目を果たしたのだ…後悔しないで欲しい」
「張遼…ありがとう」
曹仁は張遼の背中に腕を回し抱きしめる。
「今は私がおります。だからゆっくりと休んで欲しい…」
「なら、今日は側にいて欲しい。張遼がいるなら何もいらない…」
「ええ…曹仁殿の側にいますから安心なされ」
「すまないな…それにありがとう…」
「礼は良いですよ。貴方が無事なら私も嬉しいですぞ」
「張遼の優しさに甘えさせてもらおう…」
曹仁は張遼の側でその日を過ごしていったのであった。



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20th.Oct.2011


羽飛羽

たまにしたいと思う。
あの関羽の腰に腕を回したくなる。
男性なのにどうして女性並に細いのか?
あの長い裾から覗く太股とか見るとドキドキする。

「兄者ってエロいよな…」

突然の張飛の言葉に関羽はショックを隠せない。

「そうなのか?」
「うん」
「どうしてそう思う?」
「だって兄者の裾とかたまにめくれると何だか新鮮に見える。思っていたよりは肌は白いし…」

張飛は関羽の裾を少し広げる。
「何をする!」
「普段見えない部分がたまに見えるとエロいよ」

わざと関羽の太股に触る。

「こら、くすぐったいぞ」
「兄者って意外に敏感なんだよね」

張飛は意地悪そうに呟く。

「誰がそんな事を言った?」
「もちろん、兄者だよ」
(兄者…、翼徳になんて事を教えるんだ)

さすがに関羽も怒るにも怒れない。

「本当に兄者って可愛いよ…」

張飛は関羽の細い腰に抱きついた。

「おいおい…可愛いって」
「うん、たまに純粋そうな所はもっと大好きだ」

関羽は張飛には敵わないと思った。

「だが、拙者は翼徳の方が可愛いと思うぞ…」
「兄者…」

関羽は張飛を抱きしめると軽く口づける。

「んん…っ」

張飛は関羽の口づけに酔いしれた。
ゆっくりと関羽の唇が離れると関羽は張飛の身体をまさぐる。

「やっ…あっ、兄者、止め…」
「拙者から主導権を奪うにはまだまだだな…」
「雲長の馬鹿…スケベ」
「何とでも言えばいい。拙者は翼徳を愛してるぞ」
「うん、俺も雲長を愛してる…」

関羽は張飛の首筋や鎖骨に唇を落とした。
張飛は結局、流されて行為に至った。

その後、関羽の怒りの矛先はもちろん劉備に向けられたとさ。



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13th.Oct.2011


惇仁

※夏侯惇死後の話。


もう、触れる事もできない。

自分は意地を張り続けるしかない。

だから絶対に言わない。

『さようなら』なんて言葉を口には出さない。

そうする事で彼奴を忘れるなんてできない。

彼奴は私に痕を遺した。

決して消える事のない痕を刻んだ。

「元譲…」

名を呼んでも応える者はいない。

いつになく弱気な自分。

痕が残る場所が、チリッと痛む。

なんともないはずなのに、何故涙は止まらない。

もう一度あの者の熱を感じたい。

でも、彼奴は過去の人間。

二度と逢う事はできないと知る。

どうして私に近付いた。

どうして私に触れた。

依存するぐらいに夏侯惇を愛してしまった。

もう、夏侯惇以外に想いを寄せる事はない。

彼奴は卑怯だ。

わかっていながら私の心を想いをもって行ってしまったから。

残された者の気持ちを知らずに。

「お前は、本当にそれで良かったのか元譲?」

曹仁は空を見上げる。

蒼い空、彼奴も同じ景色を見ているのだらうか?

魂がある場所が違くても、空は同じだと信じたい。

「私はずっと愛している元譲…いつまでも…」

曹仁の頬に一筋の涙が溢れた。

会えなくても、私には彼奴が遺した痕がある。

それを見れば彼奴は此処にいたと、思い出す。

それは決して消えない痕。

心深く刻まれた、記憶。

ずっとこの想いは消えない。

ずっと…。

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8th.Oct.2011


典許

※許チョ♀設定です。

秋がおどずれ景色が紅葉に覆われ色鮮やかになった頃。
それはささやかな幸せがあった。
ただ何もない日常で好きな人と一緒にいられる幸福感。
ずっと感じていたい。
許チョの膝を枕代わりにして横たわる典韋。
許チョはただ眠る典韋を黙って見ていた。
遠乗りに来て良かったと思った。
ここの所、忙しかったから一緒にいる時間がなかった。
だから暇な時を見計らい、典韋が許チョを誘い一緒に遠乗りに出掛ける事になり今に至る。
「なあ、典韋…何でオラを誘っただ?どうしてオラ何だ?」
許チョが典韋に問い掛けると典韋がゆっくりと瞼を開き許チョを見る。
「理由は簡単だ。好きな奴を誘って何が悪い?俺は許チョが好きだ…」
典韋は起き上がると許チョを抱きしめる。
「許チョ…分かるか。こうして許チョに触れていると胸が高鳴るんだ…」
「本当だ…ドクドクいってる…」
「許チョを想う気持ちは誰よりも強い、一番に好きだ…」
「典韋…」
「許チョ…愛してる。ずっと側にいてくれ…」
「うん、オラも典韋が好きだ…誰よりも」
「愛してる…許チョ」
典韋はゆっくりと唇を近づけると柔らかな唇に己の唇を重ねる。
「んっ…」
触れ合う唇から感じる温かさに許チョは安心感を得た。
二人は暫くは口づけを繰り返しゆっくりと唇が離れると典韋は許チョの身体を離さぬように抱きしめる。
「オラはね、典韋に抱きしめられるのが好きだ…。なんか包まれていて気持ちいいだ」
「許チョ…」
「オラには典韋しかいないだ…離さないで」
「ああ…約束だ。絶対に離れないと誓うぜ」
典韋の言葉を聞いた許チョは笑顔を浮かべた。
「オラも誓うよ。典韋とずっと一緒にいるって」
「ああ…許チョ愛してる」
「オラも…愛してるだ」
二人は誓いの口づけを交わしたのであった。



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8th.Oct.2011


羽→飛←淵

朝起きたら隣には何故か夏侯淵が寝ていた。
そして起き上がると自分は何故か裸になっている事に気づく。
「なんだこれはっ!!」
張飛の上半身には紅い痣が点々と沢山ついていた。
昨夜は一人で寝ていたし、誰かと一夜を共にした覚えはない。
なのに何で隣に夏侯淵が寝ているんだ?
「………」
良く見たら夏侯淵も裸で寝ていたと言う事に気づいた。
まさか俺が夏侯淵に抱かれたのか?
だが、身体の何処にも異常はないし、腰は痛くはない。
こんな状況を誰かに見られる訳にもいかない。
張飛は急いで寝台から降りようとした。
急に腕を捕まれて寝台へと引き戻され押し倒された。
「おはよう…翼徳」
「…何がおはようだ。俺から退きやがれ!」
「嫌だ…」
「なっ、何で俺の寝台で寝てるんだ?」
「だって翼徳が可愛い寝顔で寝ていたからつい一緒に寝ちまった」
夏侯淵はニッコリと笑う。
「それに久しぶりに会ったのに連れないなあ。俺達は一応は親戚なんだし、冷たいぞ」
「うるせえ、俺の身体にこんなに痣を付けたのは何でだよ!」
「本当は翼徳を抱きたかったんだけど…眠気に負けた」
「えっ?」
「何なら、今からでもリベンジで抱かせてもらおうか?」
夏侯淵の言葉に張飛は怒りが沸き上がる。
そして思わず頭を殴ると、身体を引きはがしに掛かる。
夏侯淵の身体を退かそうとした時であった。
軽く扉が叩かれたと思ったら扉が開かれると関羽が寝室に入ってきた。
「翼徳…夏侯淵殿の姿が見当たらないのだが、知らぬ…か?」
関羽が寝台を見ると、夏侯淵が張飛を襲っているように見えた。
「あっ、兄者、助けてくれ!」
「ありゃりゃ、軍神様のお出ましか。惜しいな…」
「夏侯淵殿、何をしておるか?」
「見てわかんない。翼徳を今から抱こうと思ってた所なんだけど、あんたも混じるか?」
「てめ、何言ってやがる…俺は妙才に抱かれたる気はねえ!」
張飛は夏侯淵を引きはがそうとするがびくともしない。
「翼徳、お主は拙者と言う者がおるのに不倫はいかんぞ!」
「違っ、俺はこいつに抱かれてなんかいない。誤解なんだ兄者、信じてくれよ!」
張飛は関羽に必死になって呟く。
だが、張飛の身体を見ていると信じたいのに信じられない。
「翼徳…わかった、夏侯淵殿、翼徳から離れよ…」
関羽は寝台に近づくと夏侯淵を引きはがすと張飛を抱きしめる。
「兄者、ありがとう…すまねえな」
「翼徳は拙者のものだからいくら夏侯淵殿でも渡す気はないぞ」
「聞きずてならないな…翼徳は俺のだ、関羽にはやらない!」
張飛の腕に抱き着いた夏侯淵は張飛を引き寄せようと腕を引っ張る。
「何を言うか、翼徳は拙者のものぞ!」
関羽も負けじに反論する。
「ちょ、二人とも…落ち着けよ。俺様はいつ二人のものになったんだ?それからいい加減、離れろよ」
「嫌だ!」
「拙者は離す気はないぞ!」
ああ言えばこう言うし、張飛は困ってしまった。
いつまでもこうしてはいられないのに。
「翼徳、俺様は翼徳の事を愛してるぞだから俺様の事も好きだよな…?」
「妙才…俺は…」
夏侯淵が張飛を抱き着き呟くと張飛はどう答えたら良いか解らなかった。
「何を言う、翼徳は拙者を愛しておる。夏侯淵殿、そなたは諦めろ」
「勝手な事を言うな!俺は妙才に聞いてるんだ!」
関羽の言葉に夏侯淵は怒りを露に叫ぶ。
「…二人の事は好きだけど、どちらかを愛するのは出来ないな…」
張飛は面目ない表情で呟く。
「なら、俺様が好きになるように振り向かせてやるよ!」
「むっ、こちらこそ負けませぬぞ!」
関羽と夏侯淵はライバル意識が高まり睨み合う。
張飛はただ溜息をついた。
(ああ、勝手に話が進んでいく…人の話を聞いてないな)
未だに自分を挟んで口論する二人に呆れるしかなかった。
「いい加減にしろっ!」
張飛は関羽と夏侯淵を殴ると自分の部屋に戻っていこうとする。
「俺は誰のものにもならないからな!」
そう呟くと思いっきり扉を閉めて出て行った。
「関羽が邪魔をするから逃げたじゃないか!」
「何を言う、夏侯淵殿が翼徳の側にいるからであろう。翼徳は拙者のだ!」
「いいや、俺様のだ!」
二人のやり取りは暫く続いたようであった。



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4th.Oct.2011



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