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惇淵

※夏侯淵獣化(猫化)設定
無双5没衣装着てます。

猫耳と尻尾を生やした夏侯淵は戦場になると人が変わったかのような戦振りをする。
俊敏な動きで敵を翻弄し、一撃で仕留める辺りはやはり獣となんら変わらない。
だが、夏侯淵のあの容姿を見た敵は動揺し、隙だらけになった所を襲われているようにしか見えない。

「淵、お前は前線には出るな!」
「何でだよ、ちゃんと敵は倒しているのに何か問題はあるのか?」
「あるに決まっているだろ!」

夏侯惇は夏侯淵を叱り付けるが夏侯淵も反論する。

「何で?」
「お前のその姿でうろつかれたら俺が困る!」
「はいぃ!?」
「可愛い姿で敵に襲われたらと思うと心配で仕方ないのだ!」

夏侯惇は夏侯淵の身体を引き寄せ抱きしめる。

「ごめん惇兄…」
「解ったのならもう前線に出ないで後方に回って欲しい…」
「嫌だ、何かじっとしてられなくてな…身体がウズウズするんだ…戦いたくて仕方ないんだよ」
「淵よ、俺の言う事が聞けんのか?」
「惇兄の事は正しいんだけど、それは無理だ…」
「成る程な…俺の言う事を聞けん獣にはやはり躾が必要だな」
「ちょ、惇兄、目がすわってる…何で尻尾掴むんだ…嫌だっ、ああっ!」

夏侯惇に尻尾をやんわりと握られで尻を撫でられると敏感な身体は直ぐさまに反応を反す。

「相変わらず、此処が弱いな…」
「惇兄…止め…えっ」

夏侯惇は夏侯淵の猫耳に息を吹き掛け軽く舌で舐める。

「ひゃあん…ふあっ…あっ…」
「もう、その姿のままで戦場に出ないと誓えるか?」
「誓うから…あっ、やっ、止めて…」

夏侯惇の問い掛けに必死に頷き身体を震わせる。
涙目になった瞳が夏侯惇を見つめる。

「可愛い姿を敵に見せたくもない。淵は俺のものだからな…」
「はあ…はっ…惇兄…」
「どうした淵?」
「惇兄が、欲しいの…」

夏侯淵の身体の変化に直ぐさま気づいた夏侯惇はクスクスと笑う。

「発情した猫を愛するのはたまには良いな…」

夏侯惇は夏侯淵の身体を抱き上げると誰もいない宿舎へと連れていく。
その愛しい身体を愛する為に。
暫くして宿舎からは夏侯淵の甘い嬌声が響くにはそう時間は掛からなかったとさ。




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11th.Sep.2011


張飛総受け

ある日の蜀の国。
一時的な平和な日々が続いていた。
張飛はいつもと変わらぬ生活を送っていたのだが、ある噂が広まっている事を彼は知らない。
彼自身が噂の元締なのだと言うのに気づいていないようだ。
その噂を知った張飛の義兄である劉備と関羽は張飛の元に訪れる。
「翼徳っ!」
「あれ、二人とも何だよ、怖い顔をしてさ…俺、何かしたか?」
怖い顔をした二人が張飛に近づくと張飛はびくついた。
「翼徳、お主は誰彼構わずに抱き着く癖があると聞いたが真か?」
「ほえっ!?」
「敵の武将だけではなく身内にも抱き着くようではないか…」
関羽の問いに張飛は訳が解らずにいると劉備も続いて呟く。
「俺、そんな事した覚えないぜ…」
張飛は記憶にないのか否定する。
「だが、戦場で敵武将が翼徳に抱き着かれたと言って喜んでおる!」
「戦場で翼徳と戦えば抱き着かれると噂されているのだぞ!」
「それって無双乱舞技の事か?それなら良くやるけどな…」
張飛は何となく解ったのか二人に説明する。
「翼徳、拙者達以外に抱き着くのは禁止だ!」
「えっ!」
「これ以上、翼徳に悪い虫が付かれたら困るのだよ」
関羽は張飛を抱きしめると劉備も張飛に抱き着いた。
「ちょ、それは横暴だぜ。無双乱舞技が使えないと、ちと辛いぞ…」
「もう一つの技で凌げばいいではないか…」
劉備がニッコリと笑う。
その笑顔が何故か黒いと感じてならなかった。
「拙者がおりながら、不倫はいかん。抱き着きたいなら拙者がいつでも胸を貸すぞ」
関羽は張飛に囁く。
「ちょっ、不倫って、俺は誰彼構わず抱き着く訳ないぜ…勘違いするな!」
張飛は劉備と関羽を引きはがしにかかるが二人は張飛から離れようとしない。
「張飛殿…此処におられましたか」
「劉禅…どうした?」
劉備の息子である劉禅が三人の側に寄る。
「張飛殿に先日の戦場ではお世話になったもので…私は忘れません、貴方の逞しい腕に抱きしめられたのを」
「げっ…そういや…間違って劉禅様に技掛けたっけ」
「何だと翼徳、私と言うものがありながら息子にしたのか?」
「ごめん、兄者…」
「劉禅、翼徳は私のものだ。息子といえどやらんぞ!」
「ずるいですよ父上、張飛殿は私のです!」
「何を言うか、翼徳は拙者のものぞ!」
関羽も負けじに反論する。
「ちょっと三人とも落ち着けよ…」
張飛は宥めようと声を掛けた。
その時であった。星彩が大勢の人だかりを連れてこちらに来た。
「父上、探しました…父上に会いたいと客人がいらしてます…」
「客人だと?」
張飛は振り向くと戦場で出会った敵武将の方々が揃い踏みであった。
「張飛殿、自分は貴方に抱きしめられてから一目惚れした。是非、私と付き合って欲しい…」
トウ艾が張飛に告白する。
「何を言うか貴殿には私が側にいるのが相応しい…」
司馬懿がトウ艾を退かして張飛に呟く。
「何を言うか、あんたは俺の側に居た方がお似合いだ…」
孫策が張飛の肩を掴み呟く。
他にも様々な武将が張飛に話掛けてくる。
「まさか翼徳…此処にいる全員に技を掛けたのか?」
関羽が張飛に問い掛けると張飛は目線を反らした。
「掛けたのだな!」
「ごめん、兄者っ。俺だって勝つのに必死だったんだよ!」
張飛は関羽から逃げようとするが腰に腕を回されて逃げられない。
「翼徳、金輪際、無双乱舞技は禁止だ。よいな!」
「わっ、解ったからもう勘弁してくれよ…」
張飛は残念そうに頭を下に下げて俯く。
まるで犬のような仕種にその場に居た全員の胸がキュンと高鳴る。
「翼徳…お主、やはり誘っておるのか?」
「なっ、何の事だよ?ちょ、兄者、何処触ってんだ。尻を撫でるな!」
「可愛い仕種で我等を誘うとはいけないな…」
劉備も張飛の身体をまさぐる。
「やっ…兄者っ、止め…星彩が見てるから」
娘の目の前で乱れる姿は見せたくはない。
やはり一人の父親としての誇りなのだろう。
「父上…から離れて、嫌がってます!」
関羽と劉備を張飛から引きはがした星彩が張飛に抱き着いた。
「父上は私のものです!貴方達のものにはさせません…」
「星彩、それはちと違うような気がするが…」
「父上は私の大切な家族。他人になんか挙げない…」
「星彩〜!」
張飛も星彩を抱きしめて喜ぶ。
普段は素っ気ない娘でも張飛を父親として一番愛していると感情を表すのは稀なのでそう言ってくれる娘に対して張飛は嬉しかった。
「やっぱり俺にとって一番は家族だな…星彩、今日は沢山甘えてもいいぜ」
「ええ、父上に沢山甘えて挙げます…貴方達に父上はやりません。父上は私のものだから…」
星彩は張飛の腕を掴むと自分の屋敷へと戻って行った。
「ちっ、やはりあの娘は消しておくべきか…」
「まさか小娘に張飛を奪われるとは次はこうは行かぬ…」
張飛を思う者達は漁夫の利で張飛を奪われるとは思わなかっただろう。
不満を口にする。
「まさか星彩に翼徳を取られるとはな…」
「ふむ、油断しましたが、次はこうは行かぬようにしなくては…」
劉備も関羽も星彩をライバル視するようになった。
屋敷に戻った二人は家族団欒を楽しく過ごす。
星彩は張飛に抱き着いて離れる事はなかった。
張飛も娘に甘えられて嫌がる仕種はない。
逆にその身体を抱きしめる。
「父上、大好きです…」
「俺も星彩を愛してるぞ…」
家族の絆をより一層強めた張一家であった。



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6th.Sep.2011



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