小ネタ集
ホウ仁

恋愛なんて自由だ。
考え方は人それぞれだ。
個人的に自分は好意を持てた。
ただそれだけだ。
優しい貴方は私を受け入れてくれた。
嬉しかった。
貴方と一緒に居ると幸せを感じる。
どんな事があっても側にいると貴方は言ってくれた。
ホウ徳殿―――。
自分は貴方にとって、頼りにされているだけじゃないとわかったから。
どんな考えも恋という方程式を解くことはできない。
それは不可解で謎に満ちた感情。
良くも悪くも感じとれる。

「曹仁殿、何を考えているんだ?」

ホウ徳が優しく触れてくる。

「もちろん、ホウ徳殿の事を考えていたよ」
「俺の事?」
「ああ…」

曹仁は遠慮がちにホウ徳に抱きついた。

「ホウ徳殿…、好いております」
「俺も曹仁殿を好きです…」

額に頬に唇に口付ける。
それがホウ徳がしてくれる。
嬉しいと言う感情が現れる。
曹仁はホウ徳に口づけを返す。
こうする事で自分はホウ徳に愛されているんだと実感できた。
男同士でありながら嫌悪感もない。
本当に不思議であり、おかしくもないと感じている。
この雰囲気を自分は楽しいと感じていた。
二人は笑顔を浮かべてもう一度互いに口づけを交わした。
大好きな人といるだけでこんなにも気持ちがよくて、幸せなんだと。
曹仁は掌をホウ徳の掌に触れて握った。
離さないで欲しい、ずっと側にいて欲しい…。
愛しい人よ。
曹仁はそう願った。
そしてホウ徳も同じ気持ちであって欲しい。
曹仁は自分らしくない感情にとらわれていながらもホウ徳にその身を寄せた。

「曹仁殿、ずっと側にいますから…」
「ああ…」

その言葉を聞いただけで安心した。
ホウ徳は曹仁の気持ちを解った故に手放す気は起きる筈もない。
だって、捕われたのは自分だから。
愛と言う不可解な感情に捉えられた二人が行く末は誰も知らない。





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28th.Oct.2011


 
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