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趣味のクロスオーバーもあるかも
・完結見込みのない話も置いてあります。


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おはようにしちゃ早すぎないか
(DMC) 2015/01/11

登場人物・初代・バージル(3)、若、ヒゲ

それは珍しくも朝、と言うよりもまだ夜が明け切らぬ時間帯。

「お、バージルか。おはよう…にしちゃ、早すぎねぇか?ジィさんもびっくりだ」
「ふん。それは貴様も同じだろう」
「違うね。俺は今から風呂に入って寝るんだ。だから俺に言ってくれるんなら"おやすみ"だぜ」

そんな早朝よりも早い時間に、初代とバージルは起きていた。初代を含めダンテ達は須く不規則な生活をしていて、朝に寝て昼…ともすれば夕方近くに起きてくることも更だ。
今日も本人が言うようなのだろう。
対してバージルは性格からか、いくら寝るのが遅くとも朝は9時迄には必ず起きる。大体は7、8時前後に起きていた筈だ。
依頼や本に夢中になっていたのだろうか、この時間にバージルがプライベートルーム意外に居るのも珍しいことだった。

「風呂は今使っているぞ」
「ああ。分かってるよ」

バージルの言葉に初代は頷きながらもスタスタと風呂場へのドアに向かって行く。
バージルは片眉を跳ね上げながら初代の前に通さないとばかりに腕を伸ばす。

「…なんだよオニィちゃん」
「先に使って居ると言った筈だが?」
「だから、分かってるって。別に一緒に入ろうが俺達の勝手だ…あ?」
「貴様…、なんだ?」
「風呂もしかして若が入ってんのか?」
「そうだ」
「…だいぶ前に、ヒゲも風呂に入りに行ったんだ」
「なんだと?」

ばっ、と2人がそろってドアを見る。
半分悪魔だと言ってもそれが透けて見えるわけでもないので、2人の目には古く褪せたドアしか映らない。が、聴力や気配を感じることは人並み以上であり、初代とバージルは音と気配を拾う為しばし黙りこくった。

「…愚弟が」
「遅いと思えば」

バージルの瞳に嫉妬や憤怒が燃え、苦々しく言葉を洩らす。
初代は呆れ混じりのため息を吐き、ドアのぶを捻った。


「はっ、はっ…あぅッ…おっさん…おっさん、俺とけそう」
「っ…ふ…、ふ…ぅ」

初代とバージルの耳に流れて来たのは濡れた吐息と喘ぎ声だった。
若と、ヒゲの。

「何をしてる」
「ッ!?あ…バージル…っ」
「うぅっ…若…やめっ」

バージルが冷めた切った声を掛けると、夢見心地のような顔で腰を揺らしていた若が冷や水を被ったかのように弾かれたように顔を上げる。
瞳は潤み、紅潮した顔には汗かシャワーを浴びた為か髪の毛が張り付いていた。

「何をしているんだ、と訊いている」
「痛っ!怒るなよ…バージル」

バージルに髪を鷲掴みにされた若は身体を竦めて見せるもヒゲの腰から離れようとはしない。
逆に縋るように腰を押し付けて、掴んだ腰を更に強く引き寄せる。
始まった双子の争いに巻き込まれたヒゲの呻く声が哀しく浴室に響いた。


−−−−−−−−
初代×ヒゲ。情事後、ヒゲが先に風呂に行ったら若と鉢合わせになり、初代に続き若にまで食われたヒゲダンテの不運。






栄養不足編-8
(いつも隣りに) 2015/01/11

※栄養不足編の前話はカテゴリ『いつも隣に』から





ずうんと頭にのしかかるような頭痛に目が開かず、唸りをあげた。
悪酔いしたあげくにトラファルガーに八つ当たりした次の朝。滅多にならない二日酔いになった。

「ん゛ー…」

とくに出そうとしているわけではない唸りが漏れる。
時計が見たい。遅出だが今日も通常出勤だ。いつまでも布団に突っ伏してるわけにもいかない。
どうにか手に取った時計を漸く開いた片目で確認する。

「ッ…くそ…」

慌てて起き上がると鐘を突いたように頭痛が増して足元がふらついた。
いっそ寝過ごせばよかったものを、と悪態をつく。
急げばギリギリ間に合う時間なのが忌々しかった。





「あれ?珍しい…遅刻ですかユースタスさん」
「…ああ…ちょっと」
「わ。顔色悪いですけど平気です?」

普段ならギリギリ間に合う筈が、二日酔いの頭を抱えてだと10分余りの遅刻になった。

「そんな顔色悪ィ?」
「色が悪いと言うか色が無いです。まっっしろ」
「…二日酔いで…参ったぜ。頭割れそー」
「二日酔い!?」
「あ?つか、頭に響くからでかい声は勘弁して」
「ね、ね!聞きました?ユースタスさんが二日酔いしてきましたよっ」
「ええ?なに本当?ユースタスくん二日酔い?」
「うわ、君、昨夜どんな飲み方したの?」
「ユースタスさんを酔わせたお酒ってなんでしょう?蟒蛇みたいな人がこんなになるなんて」
「……はぁ…」

言いたい放題言い出した同僚達に何を言う気にもならなかった。
確かに二日酔いなんて、初めて仲間内で飲んで騒いだ明くる日、酒が抜けなかったことがあったくらいでこんなに酷いのは経験した覚えがない。

「ありゃ。話すのもしんどそうですね」
「忙しくないし、ユースタスくんコンビニでも行ってなんか二日酔いに効くの買って来なよ。それともおれが行こうか?」
「あ、ついでにわたしのお昼買って来てくださいー。からあげな気分」
「ぼくー、幕の内でおねがいします」
「君ら出無精だなぁ…お昼くらい外に食べに出なよ」

能天気な同僚の声の煩わしさに、なんで休まなかったんだろうと今更ながらに後悔した。






ペンキラ
(ロキド以外) 2015/01/10



「傷だらけだな…」
「…お前もおれと変らない」

背後からキラーを抱き締めてペンギンは腕の中にある無数の傷に濡れた身体を眺め、まだ新しい今にも血の滲みだしそうな傷を指先でなぞった。
かく言うペンギンの身体にも大小様々な傷があるがキラーの身体にある傷程数は多くはない。

「この傷は痕にならずに治るな」
「…別に今更痕になろうが気にしないが…」
「おれは気になるかな…。おれ以外に傷付けさせたくないし?」
「…う、うるさい…っ」

耳元で囁かれた言葉をキラーは予測など出来てるはずもなく戸惑い、身体に這う指を捕らえ自分でも驚く程に上ずった声で咎めた。

「キラー」
「ッ…」

普段は着けている仮面を早い内にペンギンによって取り払われていたキラーは素顔を晒している。
その顔中にキスをし舌を這わされ堪らずに身を捩った。
顔に走る大きな傷跡…。それを隠す為に仮面を着けているのだが、キラー自身、歪な傷のある自分の顔が醜く思い嫌っている。
しかしペンギンはそんなことに構わずキラーの素顔を初めて見た時には綺麗な顔だと言い切り、顔の傷に触れキラーの目を見つめてこの傷さえ愛しいとキスをした。

「なぁ…直ぐに下向かないで。おれを見てよ」
「…、それは…」
「おれの顔見るの嫌?」

口付けた後、直ぐに俯いてしまうキラーにペンギンは難をを示すが強情にもキラーは俯けた顔を上げようとはしない。
「そうじゃないっ…」
「ならちゃんとおれの顔見て。そんなに顔逸らされたらおれ、自信なくしちゃうだろ?」
「……自信、あったのか」
「あ、ひでぇなァそれ」





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