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ジャンル入り混じります。ご了承ください。
趣味のクロスオーバーもあるかも
・完結見込みのない話も置いてあります。


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ペンキラ
(ロキド以外) 2015/01/10



「傷だらけだな…」
「…お前もおれと変らない」

背後からキラーを抱き締めてペンギンは腕の中にある無数の傷に濡れた身体を眺め、まだ新しい今にも血の滲みだしそうな傷を指先でなぞった。
かく言うペンギンの身体にも大小様々な傷があるがキラーの身体にある傷程数は多くはない。

「この傷は痕にならずに治るな」
「…別に今更痕になろうが気にしないが…」
「おれは気になるかな…。おれ以外に傷付けさせたくないし?」
「…う、うるさい…っ」

耳元で囁かれた言葉をキラーは予測など出来てるはずもなく戸惑い、身体に這う指を捕らえ自分でも驚く程に上ずった声で咎めた。

「キラー」
「ッ…」

普段は着けている仮面を早い内にペンギンによって取り払われていたキラーは素顔を晒している。
その顔中にキスをし舌を這わされ堪らずに身を捩った。
顔に走る大きな傷跡…。それを隠す為に仮面を着けているのだが、キラー自身、歪な傷のある自分の顔が醜く思い嫌っている。
しかしペンギンはそんなことに構わずキラーの素顔を初めて見た時には綺麗な顔だと言い切り、顔の傷に触れキラーの目を見つめてこの傷さえ愛しいとキスをした。

「なぁ…直ぐに下向かないで。おれを見てよ」
「…、それは…」
「おれの顔見るの嫌?」

口付けた後、直ぐに俯いてしまうキラーにペンギンは難をを示すが強情にもキラーは俯けた顔を上げようとはしない。
「そうじゃないっ…」
「ならちゃんとおれの顔見て。そんなに顔逸らされたらおれ、自信なくしちゃうだろ?」
「……自信、あったのか」
「あ、ひでぇなァそれ」





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