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The last final 22
(ロキド) 2014/01/17


こんなにからっぽで無気力でも仕事はできるのもなのだと知ったのはそれこそ一年前のことだ。
ローの家族でもなんでもないおれはローの葬式の為に3日間仕事を休んだ。
名分は「友人」の葬式なんていうもので、おれは翌月の給与明細に付いた休暇のしるしを見て淋しかった。

考えないように、ただ仕事をしていたらあっという間に一日が経つ。同僚のやっと終わったという気だるげな溜息に交じって、嘆息する。
彼は、どうしているのか。
『お前には関係ない』耳に残る声が帰宅を躊躇わせた。いっそ、今朝方の様にどこかへ出ていればいいのにとさえ思ってしまった。
匿うと決めたのは自分なのに。

「ユースタス。最近すぐ帰るけどいい人でもいるのかよ」
そんな同僚の声に鼻で笑い飛ばしながら悪態を返してやる。
鼻で笑ったのは脳裏に浮かんだ彼に似た男の姿を打ち消したかったからかもしれない。
「そんなんじゃねェよ」
「じゃー、たまには飲んで行かねェ?」
「……1杯くらいは奢りだろ?」
「はー?…ま、しゃあねーなァ、誘っちまったの俺だし」
「マジで!?お前の奢りかよ」
「お前らには奢らねェよ!」
他に数人寄ってたかってくる同僚に交じって笑いながら、おれは帰りたくないと思うままに久し振りに同僚に誘われることにした。

そうだ。どうせ関係ないのだから…。




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