24th.Jul.2018
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24th.Jul.2018
「もっと仲良くできないかな、荼毘」
青年に問いかける男の口調は、言葉と裏腹に怒気をはらんでいた。
密会場所として選ばれた倉庫の中は薄暗く、彼らの他には誰の姿もない。
男は、一枚の羽根から作られた短剣の鋭い切っ先を青年の喉元に突きつけていた。
その羽根の剣は男が自らの背中から“個性”によって生成したものだ。
「ザコ羽しか残ってなかったんじゃねえのか?」
青年が訊く。切っ先は喉元に突きつけられたままだ。
「嘘つきと、丸腰で会うわけにはいかなかったからな」
「嘘つき」と男は青年を呼んだ。
彼の返答は、自身もまた青年に真実を伝えていなかったことを暗に示している。
青年――荼毘は、射るような視線を
彼に向けている眼前の男、ホークスを改めて見やった。
困っている市民がいればすかさず助ける人柄と、気さくな性格、
そして端麗な容姿によって、No.2プロヒーローとして
人々から高い人気を博している男の双眸が、静かな怒りに燃えている。.
/落書きSS・密会
僕のヒーローアカデミア 191話より
*
今週のヒロアカ191話から、ホークスと荼毘の密会シーン。
この見開きは、まさかホークスが…!?とドキドキした。
もう1ページめくって更に一ひねり。
作者の手のひらの上な俺ガイル。
24th.Jul.2018
最近のジャンプ新連載
・田中(正式な作品名:総合時間事業会社代表取締役社長専属秘書田中誠司)
作者:天塚啓示 ※新人
29号頃〜
落ちもの、主従もの
「黒執事」でいうと田中がセバスチャン、主人公がシエル
非凡な素質の持ち主だがこれまで静かに生きていた少年のところに
超有能な従者が現れて物語が動き出す、というストーリー
これなら主従は男男よりも
男女の組み合わせの方が読者を引き付けられたと思う
少年漫画だから少年主人公と有能な美少女秘書の方が人気が出ただろう
少女と有能な眼鏡スーツ男でもいいが
それは少女向け作品に多いパターンで
少年漫画で読者の共感を得るのは難しそう
作者はまだ22歳くらいの新人らしい
まだ荒削りだが次回作以降につながる可能性を感じるので
優しく見守る
個人的にはサー・ナイトアイによく似たキャラの活躍がまた見られて嬉しい
ヒロアカ作者の手癖の悪さにつっこむ向きもありそうだが、
その点はヒロアカ立ち上げ時からほとんどの期間を担当していた門司編集の
教育不足のせいも大きいと思うので個人的には多目に見ている
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