地獄楽 作品テーマの考察(1)
〔地獄楽〕
24th.Mar.2018
地獄楽
作品テーマの考察
筆者が考えたこの作品のテーマと今後の展開。
◎作品テーマ
作者が描きたいもの…
主人公格の人物2人の精神的成長
※以下の文章に関する補足
「情」(作中では『こころ』とルビが振られている)とは…
人間らしい心や人間性をさしていると思われる
この作品のキーワード
○主人公(画眉丸)
これまで…
忍の里の駒として、情を捨て冷徹に任務をこなしてきた
その結果、心を持たないがらんどうだと人々に言われ、
「がらんの画眉丸」の通り名で呼ばれるようになる.
転機1…
結婚して、捨てたつもりだった情を自分がまだ持っていることを
妻に指摘され、その事実を受容される
→妻は画眉丸が情を取り戻すために欠かせない存在
このため作中でも画眉丸は頻繁に妻のことを口にする
最近…
結婚以来、昔のように冷徹になりきれない自分に戸惑うが、
自分の命を狙う幕府の役人(佐切を含む)・
島の囚人たち・島の化け物らと対峙し、
さらに里の忍たちも島にやってくることを知らされて、
非情に徹しなくては生き延びられないと感じ、
生き延びるために情を捨てるべきだと再び考えていた
転機2…
捨てたつもりだった情を自分がまだ持っていることを
ヒロイン(佐切)にも指摘され、その事実を受容される(1・5話).
※補足
情を持つと、冷徹になりきれないので戦闘能力は落ちる。
画眉丸は高名な忍なので、
幕府の役人や同業者など腕の立つ者に狙われることも多く、
また囚人として島の探索を命じられたため、
島の怪異と対峙する頻度も高い。
(山田浅ェ門である佐切はあくまで囚人のお目付け役なので、
常に敵の矢面に立たされる囚人である画眉丸に比べると
危険な目に遭う頻度は低い)
こうして画眉丸は頻繁に命の危険に晒される。
このような事情によって、画眉丸の意識は
「情を受け入れる」と「生き延びるために
情を捨てる」の間でたびたび揺れ動いている
→画眉丸と同じ忍だが、非情で冷徹な杠(ゆずりは)は、
画眉丸と対照的な存在
この物語の終着点(予想)…
自分の情を受け入れ、人間性を取り戻す
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