23rd.Feb.2018
「とんがり帽子のアトリエ」3巻が発売された
この巻では、色覚異常の障害を抱える重要サブキャラの少年が描かれる
魔法という技術を使って、創意工夫と諦めない心で
困難を乗り越える主人公の少女&サブキャラの少年
「友情」と「努力」で「勝利」するのではなく
「創意工夫」と「諦めない心」で困難を乗り越える、という点が
「ジョジョの奇妙な冒険」にちょっと似てると思う
ジョジョはジャンプ作品だけど
「友情・努力・勝利」のジャンプ三原則とは違うものが作品の背骨になってる
ジョジョの三原則は「勇気・知恵・勝利」だ
「勇気」の前提となる「信念」を加えて
「信念・勇気・知恵・勝利」の四原則といってもいいかもしれない
「ジョジョ」と違って主人公は少女たちで、
鮮血が飛び散るような派手な戦闘やグロはないけど、
「とんがり帽子のアトリエ」もまた、
未成年の主人公の冒険と様々な体験を通じた成長を描く
良質なジュヴナイルものといっていいだろう
23rd.Feb.2018
とんがり帽子のアトリエ
3巻発売
相変わらず画力が高くてヤバい
1・2巻よりさらにレベルアップしてる感じがする
色覚異常の障害を抱える重要サブキャラの少年に
スポットライトが当たる巻
魔法という技術を使って、
創意工夫と諦めない心で困難を乗り越える
主人公の少女&サブキャラの少年
.
少年と少女が信頼関係や絆を築く様子が描かれる
健全で良い
ヒロアカで現在やってるエピソードでの
上鳴と耳郎の関係もこういう感じだ
作中に男性キャラと女性キャラが出てくると、
すぐ安易に恋愛をさせる風潮が作家たちの間にも
読者(女性読者を中心に)の間にも根深くあるけど、
ああいうのは薄っぺらくて好きじゃない
青少年向けの作品で女性キャラが出てくると
すぐにエロを絡めて読者に媚びるのと同じように浅い
異性キャラを安易にただの恋愛要員にせず、
人と人の関係をしっかり描くこの作品には好感.
魔警団の人がイケメン
魔警団の人々にも彼らなりの正義や信念がある
キーフリー先生が黒い
機会があったらもう少しこの巻の感想を色々書きたい
12th.Jan.2018
とんがり帽子のアトリエ
感想(3)
○魔法使いの青年キーフリーについて…少女が憧れを抱く「大人」
ある日主人公の店にやって来た頼りなげな青年・キーフリー(推定20代半ば)が
主人公を魔法の世界に連れ出す展開が起きるところでは、
このキャラが「魔法使いの嫁」の魔法使いにあたるポジションで、
何の取り柄もない不遇な少女の元に
地位と権力と実力を持った白馬の王子様のような男性が現れて
別の世界に連れ出して、
連れていかれた先の世界で主人公が
競合相手である同じ後宮の女たちや意地悪な女官たちにいじめられつつ
王子様に守られて全肯定してもらえる、という
ありがちな物語(「まほよめ」はそういう物語だと思う)
になるのかと思ってとても冷めた視線で見てしまった
が、そんなことはなかったぜ
ありがちでつまらない恋愛ものではなかった
10代前半の女の子ばかりを生徒に取っているこの青年は、
現代の日本ならロリコンの疑いありとしてあらぬ嫌疑をかけられそうだけどw
魔法使いの青年は、10代の少女にとって
自分にない知識、経験、分別といったものを持っている存在として
憧れをもって見る「大人」のポジションなのだと思う
しかし「イケメガネ」と作中で評されてるところをみると
(個人的にはそう思えない。
なでしこの澤と素手ゴロで殴り合ったら
こてんぱんにのされそうなひょろさだ)
作者は主人公に思慕されうる対象としてもこのキャラを描いているのだろう
12th.Jan.2018
とんがり帽子のアトリエ
感想(2)
○高い画力とハイファンタジーな世界観
筆者は「ダンジョン飯」を読んでいるので
こういう画面に慣れて麻痺してしまっているが、画力が高い
作者は絵を専門にやってきた人だそうだ
1巻半ばにある初めての試験で
空飛ぶホウキのようなもの(に見えた)を自作して
空に舞い上がるシーンや、
1巻最後の少女たちがいる迷宮の奥に巨大なドラゴンが
現れる見開きといった大ゴマでは「おぉ」と思わされる
この作品独自の動植物や空中に浮かぶ山脈など、
我々の住む世界とは異なる世界のディテールをしっかり考えてあることがわかる
色々な点で「ダンジョン飯」に似た作品
ただし異世界グルメの描写は少ない
12th.Jan.2018
とんがり帽子のアトリエ
感想
作品全体の感想
この作品の読書メモ→
読書メモ・とんがり帽子のアトリエ魔法使いになるには生まれつきの素質が必要とされている世界で、
魔法の素質を持たないながらも魔法使いに憧れている少女が、
ひょんなことから魔法使いを目指す物語
こう書くと「ブラッククローバー」に似ているが…
どこで差が付いたのか>ブラクロ
あっちはスタート地点も向かう方向も間違っていたような気もする
主人公の小さな女の子(10代前半)が旅立つきっかけがなかなかハードで、
同じように小さな女の子が異文化の人々の社会で生き抜けと
たった一人で放り出される「魔女の宅急便」を思い出す
「とんがり帽子」は「魔女宅」よりももっとハードだ
主人公が入る魔法使いの卵の塾のようなところで起きる
女の子同士の陰湿なやり取りがリアルw
女性読者なら「あるある」と共感するだろうw
2巻半ばまでにスネイプ先生的なキャラが
2人も登場するのはどないやねんとも思うが、
ツンケンしていて高い魔法能力を持っている
主人公と同室の黒髪の女の子・アガットも
色々と事情を抱えているようで気になる
とにかく女性読者は読んで損はしないと思う
「ダンジョン飯」のような異世界ハイファンタジーが好きな読者も読んで損はしない
7th.Jan.2018
読書メモの記事から転載。
■とんがり帽子のアトリエ
○作品情報
作者:白浜 鴎
講談社のモーニングtwoで連載中
コミックス最新巻は2巻
○ジャンル・属性
ファンタジー
やや女性(少女)向け
ダンジョン飯−(グルメ+RPGゲーム風味)
魔法使いの嫁−恋愛要素
魔法陣グルグル−(ニケ+ギャグ+魔王).
○ストーリー
魔法使い見習いの少女たちの冒険と成長の物語
○コメント
良質のジュヴナイル
10代の女の子(と、かつて少女だった女性)にぜひとも読んでほしい
ステマも含めて売り込みを頑張れば、
ダンジョン飯・魔法使いの嫁・乙嫁語りに近いぐらいの人気は出ると思う
(たぶんそういう作品と読者層が近い)
魔法使いの嫁は宣伝やステマを頑張ってるわりに
内容が薄くて残念な出来だが、この作品は良作.
○総合評価
90点
絵がきれい
内容がとても良い
正統派ジュヴナイル
名作になる予感
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*links-etc.