~2014/10/14
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title by亡霊
僕らはいつだって正しく道を間違えている
愛も嘘もきみの薬指にからめて蝶々結び
皮膚の裏に縫い付けた狡さを
例えばこれが夢の最後だとして
贅沢な愛情を背中で笑って
食べるという本能について
綺麗に食べ残されたあと
融かされない距離
絶滅危惧種に人間が登録された日
騙されていてあげたのに
どうか、この慟哭が届く距離にいて
贋作の私でもよければ
僕が不必要な理由
噛み付くほどに
1300グラムの忘却を嘲笑う
キスもセックスも出来るけど
嘯く傷年の青
虚飾症
柔く突き刺さるもの
きみの脆さを確かめたくて
人生に堂々巡りの犠牲は付き物だ
さよならさえ上手に出来なくて
あなたがくれたさようならをどこに飾ろう
みっともなく解けた静寂に
僕から君を奪う朝が来て

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