30th.Mar.2018
※前の記事と内容が一部重複しています。
レゴシとルイは、秩序・作中世界の理想の体現者
肉食獣でありながら、自分と周りの肉食獣たちの食肉と凶暴な行動を抑止し、
それによって作中世界の理想を体現しようとするレゴシ
草食獣でありながら動物たちの頂点に君臨し、
それによって作中世界の理想を体現しようとするルイ
しかしその秩序は、
動物たちの生まれ持った本能や自然の摂理を否定したうえで、
倫理観・理性によって成り立っているものであり、
動物本来のあり方からかけ離れて歪んでいる
その歪みの結果、同じ社会の隣人であるはずの肉食獣と草食獣の間で
たびたび食殺事件が起き、また、肉食獣たちの立場は概して低い
「ビースターズ」の作品世界はディストピアなのだろう
この歪みに彼らがどう対処するかが重要な作品テーマだと思う.
「ビースターズ」作品テーマ考察・楽園のようなディストピア 〈ビースターズ、BEASTARS〉
30th.Mar.2018
レゴシとルイは、違うようで似ている
肉食獣でありながら、自分と周りの肉食獣たちの食肉と凶暴な行動を抑止し、
それによって作中世界の理想を体現しようとするレゴシ
草食獣でありながら動物たちの頂点に君臨し、
それによって作中世界の理想を体現しようとするルイ
どちらも秩序・作中世界の理想を体現しようとする存在
世界を導く「ビースター」になりうる二人の人物を柱として、
この物語は語られていくのだろう.
「ビースターズ」考察・レゴシとルイは似た者同士
30th.Mar.2018
※筆者はコミックス1・2巻と58話〜最近の本誌掲載分の
大部分を読了した状態でこの記事を書いています
ビースターズの「強い」登場人物たちと、彼らの身体的スペックに関する軽い考察。
作中で様々なトラブルに飛び込み、体当たりで解決を試みるレゴシは、
大きく強靭な体と肉食獣でも指折りの戦闘能力を持つハイイロオオカミなので、
危険な目に遭っても肉体のスペックにものを言わせて切り抜けられる。
草食獣のアカシカでありながら学園の生徒たちのトップに君臨するルイは、
強靭な体を持つオオカミのレゴシにさえ
「おっかないツノ」と感じさせる鋭く大きな角を持っていて、
その角によって肉食獣の生徒たちを畏怖させている描写が時々ある。.
食肉者たちの対処に当たるゴウヒンは、パンダつまり草食のクマなので、
凶暴な肉食獣の食肉者たちを肉体の強さによって制圧することができる。
ちなみに、草食なので食肉の禁忌を犯すこともない。
ヒグマのリズなど、肉食獣の生徒たちにも
物怖じしないピナは、大きな角を持つ大型のヒツジ。
このように、作中で直接的な身の危険がある状況においても
強さを発揮する人物には、高い身体的スペックの裏付けがある。
動物に関する造詣が深い作者のリアル志向が反映されているところだと思う。.
「ビースターズ」考察・作中における態度の強さと身体的スペックの関係 〈ビースターズ、BEASTARS〉
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