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惇淵

※夏侯淵獣化(猫化)設定
無双5没衣装着てます。

猫耳と尻尾を生やした夏侯淵は戦場になると人が変わったかのような戦振りをする。
俊敏な動きで敵を翻弄し、一撃で仕留める辺りはやはり獣となんら変わらない。
だが、夏侯淵のあの容姿を見た敵は動揺し、隙だらけになった所を襲われているようにしか見えない。

「淵、お前は前線には出るな!」
「何でだよ、ちゃんと敵は倒しているのに何か問題はあるのか?」
「あるに決まっているだろ!」

夏侯惇は夏侯淵を叱り付けるが夏侯淵も反論する。

「何で?」
「お前のその姿でうろつかれたら俺が困る!」
「はいぃ!?」
「可愛い姿で敵に襲われたらと思うと心配で仕方ないのだ!」

夏侯惇は夏侯淵の身体を引き寄せ抱きしめる。

「ごめん惇兄…」
「解ったのならもう前線に出ないで後方に回って欲しい…」
「嫌だ、何かじっとしてられなくてな…身体がウズウズするんだ…戦いたくて仕方ないんだよ」
「淵よ、俺の言う事が聞けんのか?」
「惇兄の事は正しいんだけど、それは無理だ…」
「成る程な…俺の言う事を聞けん獣にはやはり躾が必要だな」
「ちょ、惇兄、目がすわってる…何で尻尾掴むんだ…嫌だっ、ああっ!」

夏侯惇に尻尾をやんわりと握られで尻を撫でられると敏感な身体は直ぐさまに反応を反す。

「相変わらず、此処が弱いな…」
「惇兄…止め…えっ」

夏侯惇は夏侯淵の猫耳に息を吹き掛け軽く舌で舐める。

「ひゃあん…ふあっ…あっ…」
「もう、その姿のままで戦場に出ないと誓えるか?」
「誓うから…あっ、やっ、止めて…」

夏侯惇の問い掛けに必死に頷き身体を震わせる。
涙目になった瞳が夏侯惇を見つめる。

「可愛い姿を敵に見せたくもない。淵は俺のものだからな…」
「はあ…はっ…惇兄…」
「どうした淵?」
「惇兄が、欲しいの…」

夏侯淵の身体の変化に直ぐさま気づいた夏侯惇はクスクスと笑う。

「発情した猫を愛するのはたまには良いな…」

夏侯惇は夏侯淵の身体を抱き上げると誰もいない宿舎へと連れていく。
その愛しい身体を愛する為に。
暫くして宿舎からは夏侯淵の甘い嬌声が響くにはそう時間は掛からなかったとさ。




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11th.Sep.2011


張飛総受け

ある日の蜀の国。
一時的な平和な日々が続いていた。
張飛はいつもと変わらぬ生活を送っていたのだが、ある噂が広まっている事を彼は知らない。
彼自身が噂の元締なのだと言うのに気づいていないようだ。
その噂を知った張飛の義兄である劉備と関羽は張飛の元に訪れる。
「翼徳っ!」
「あれ、二人とも何だよ、怖い顔をしてさ…俺、何かしたか?」
怖い顔をした二人が張飛に近づくと張飛はびくついた。
「翼徳、お主は誰彼構わずに抱き着く癖があると聞いたが真か?」
「ほえっ!?」
「敵の武将だけではなく身内にも抱き着くようではないか…」
関羽の問いに張飛は訳が解らずにいると劉備も続いて呟く。
「俺、そんな事した覚えないぜ…」
張飛は記憶にないのか否定する。
「だが、戦場で敵武将が翼徳に抱き着かれたと言って喜んでおる!」
「戦場で翼徳と戦えば抱き着かれると噂されているのだぞ!」
「それって無双乱舞技の事か?それなら良くやるけどな…」
張飛は何となく解ったのか二人に説明する。
「翼徳、拙者達以外に抱き着くのは禁止だ!」
「えっ!」
「これ以上、翼徳に悪い虫が付かれたら困るのだよ」
関羽は張飛を抱きしめると劉備も張飛に抱き着いた。
「ちょ、それは横暴だぜ。無双乱舞技が使えないと、ちと辛いぞ…」
「もう一つの技で凌げばいいではないか…」
劉備がニッコリと笑う。
その笑顔が何故か黒いと感じてならなかった。
「拙者がおりながら、不倫はいかん。抱き着きたいなら拙者がいつでも胸を貸すぞ」
関羽は張飛に囁く。
「ちょっ、不倫って、俺は誰彼構わず抱き着く訳ないぜ…勘違いするな!」
張飛は劉備と関羽を引きはがしにかかるが二人は張飛から離れようとしない。
「張飛殿…此処におられましたか」
「劉禅…どうした?」
劉備の息子である劉禅が三人の側に寄る。
「張飛殿に先日の戦場ではお世話になったもので…私は忘れません、貴方の逞しい腕に抱きしめられたのを」
「げっ…そういや…間違って劉禅様に技掛けたっけ」
「何だと翼徳、私と言うものがありながら息子にしたのか?」
「ごめん、兄者…」
「劉禅、翼徳は私のものだ。息子といえどやらんぞ!」
「ずるいですよ父上、張飛殿は私のです!」
「何を言うか、翼徳は拙者のものぞ!」
関羽も負けじに反論する。
「ちょっと三人とも落ち着けよ…」
張飛は宥めようと声を掛けた。
その時であった。星彩が大勢の人だかりを連れてこちらに来た。
「父上、探しました…父上に会いたいと客人がいらしてます…」
「客人だと?」
張飛は振り向くと戦場で出会った敵武将の方々が揃い踏みであった。
「張飛殿、自分は貴方に抱きしめられてから一目惚れした。是非、私と付き合って欲しい…」
トウ艾が張飛に告白する。
「何を言うか貴殿には私が側にいるのが相応しい…」
司馬懿がトウ艾を退かして張飛に呟く。
「何を言うか、あんたは俺の側に居た方がお似合いだ…」
孫策が張飛の肩を掴み呟く。
他にも様々な武将が張飛に話掛けてくる。
「まさか翼徳…此処にいる全員に技を掛けたのか?」
関羽が張飛に問い掛けると張飛は目線を反らした。
「掛けたのだな!」
「ごめん、兄者っ。俺だって勝つのに必死だったんだよ!」
張飛は関羽から逃げようとするが腰に腕を回されて逃げられない。
「翼徳、金輪際、無双乱舞技は禁止だ。よいな!」
「わっ、解ったからもう勘弁してくれよ…」
張飛は残念そうに頭を下に下げて俯く。
まるで犬のような仕種にその場に居た全員の胸がキュンと高鳴る。
「翼徳…お主、やはり誘っておるのか?」
「なっ、何の事だよ?ちょ、兄者、何処触ってんだ。尻を撫でるな!」
「可愛い仕種で我等を誘うとはいけないな…」
劉備も張飛の身体をまさぐる。
「やっ…兄者っ、止め…星彩が見てるから」
娘の目の前で乱れる姿は見せたくはない。
やはり一人の父親としての誇りなのだろう。
「父上…から離れて、嫌がってます!」
関羽と劉備を張飛から引きはがした星彩が張飛に抱き着いた。
「父上は私のものです!貴方達のものにはさせません…」
「星彩、それはちと違うような気がするが…」
「父上は私の大切な家族。他人になんか挙げない…」
「星彩〜!」
張飛も星彩を抱きしめて喜ぶ。
普段は素っ気ない娘でも張飛を父親として一番愛していると感情を表すのは稀なのでそう言ってくれる娘に対して張飛は嬉しかった。
「やっぱり俺にとって一番は家族だな…星彩、今日は沢山甘えてもいいぜ」
「ええ、父上に沢山甘えて挙げます…貴方達に父上はやりません。父上は私のものだから…」
星彩は張飛の腕を掴むと自分の屋敷へと戻って行った。
「ちっ、やはりあの娘は消しておくべきか…」
「まさか小娘に張飛を奪われるとは次はこうは行かぬ…」
張飛を思う者達は漁夫の利で張飛を奪われるとは思わなかっただろう。
不満を口にする。
「まさか星彩に翼徳を取られるとはな…」
「ふむ、油断しましたが、次はこうは行かぬようにしなくては…」
劉備も関羽も星彩をライバル視するようになった。
屋敷に戻った二人は家族団欒を楽しく過ごす。
星彩は張飛に抱き着いて離れる事はなかった。
張飛も娘に甘えられて嫌がる仕種はない。
逆にその身体を抱きしめる。
「父上、大好きです…」
「俺も星彩を愛してるぞ…」
家族の絆をより一層強めた張一家であった。



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6th.Sep.2011


劉飛

夏になると蒸し暑くなる。
そして虫も湧いて出てくる季節。
張飛は腕を至る所を蚊に刺されたのか刺された部分が真っ赤に腫れていた。
そして痒いのか爪で掻きむしっている。
「あ〜痒い、だからこの時期は嫌いなんだよな…」
張飛はぼやきながらポリポリと爪で刺された部分を掻いていた。
そんな張飛を見た劉備は張飛の腕を掴む。
「翼徳、掻いたら酷くなるぞ…」
「だって兄者、痒いんだよ!」
「我慢出来ないのか?」
「無理だっ!何で俺ばっかり蚊に刺されるんだよ…」
「翼徳の血が甘いからだろう…」
「んな訳あるかよ。兄者は何で平気なんだ、なんがずりいよ」
「そんな事を言われてもな…」
張飛は文句を言いながらもまた腕を掻いてしまう。
「翼徳、言った側から腕を掻くな。それに血が滲んできているぞ…」
張飛の腕は刺され部分が赤く腫れている皮膚に血が滲んでいた。
爪で掻いたせいで皮膚が傷ついたのであろう。
劉備は張飛の腕に口づけると血を舐め取る。
「ちょっ、兄者何をするんだ…」
「何って消毒だ。雑菌が入ったら悪化するからな…」
「だからって舌で舐める事ないだろ!」
張飛は顔を赤く染めて叫ぶ。
「なら刺された患部に塩を塗り込むと痒みは治まるからやってみるがいい…」
「それで痒みが治まるのか?」
「ああ…」
「なら試してみるぜ…」
張飛は直ぐさま食堂に行くと塩を貰い腕に刷り込みように患部に塗り付ける。
暫くするとあれ程痒かった部分から痒みが無くなった。
「どうだ翼徳…治まったか?」
「すげえな兄者、本当に痒みが止まった。塩で痒みが無くなるなんて不思議だな…」
「これでもう爪で掻きむしる事はないから安心だな…」
張飛は劉備を尊敬な眼差しで見つめていた。
「流石だぜ、兄者…!」
「何、昔からの知恵だ。役に立てて良かったぞ…」
張飛は嬉しくて劉備の頬に口づけた。
「兄者、ありがとうな。これで夏は乗り切れるぜ!」
張飛はご機嫌な様子で食堂から出ていった。
残された劉備は驚いていた。
あの張飛が自分から口づけてくるとは珍しい。
それ程嬉しかったのか極上の笑顔も見れたのだ。
劉備はやっと我に戻ると掌を自分の頬に宛てた。
「全く、翼徳には敵わないな…」
劉備はクスッと笑うと張飛の後を追うように食堂を出ていったのであった。




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31st.Jul.2011


惇淵

暑いこの時期には珍しく大量の雨が降り雷が鳴り響く。
そんな外の光景を夏侯淵は黙って見ていた。
雷が鳴る度にびくびくしながらも綺麗な光が空を走る様は美しいと夏侯淵は思った。
部屋で一人でいた筈なので扉が開く音に夏侯淵はびっくりして悲鳴を挙げる。
「ひやあああっ!!」
「どうした淵!何があったのか?」
部屋に入ってきたのは従兄の夏侯惇であった。
「何だ、と、惇兄だったのか。驚かすなよな!」
夏侯淵は夏侯惇の姿を認知すると文句を言う。
「すまん、驚かすつもりはなかったんだが…」
理不尽に怒られる夏侯惇は夏侯淵を何とか宥めると夏侯淵は要約落ち着いたようだ。
「何をしてたんだ?」
「ああ、窓の外を見ていた。雨が凄く降っている様子だから…」
「ああ、雷も鳴って酷いものだな…」
二人が言葉を交わしていた時、突然大きな落雷の音と共に部屋を明るくする光が空から放たれた。
「うわああんっ!」
夏侯淵は落雷の音に驚き夏侯惇に思わず抱き着いてしまう。
年甲斐にも30近い男が雷を嫌う姿は何故か可愛いと夏侯惇は思ってしまった。
「淵、相変わらず雷が苦手だな…」
「だってあんなに激しい音をして落ちると怖いじゃないか!」
「まあ、見ている分は綺麗だと思うぞ」
夏侯惇は夏侯淵を抱きしめるとその背中をあやす様に撫でた。
「惇兄はよく平気だな…俺は無理だ」
夏侯淵は夏侯惇を見上げながら呟く。
そして縦光りの雷が大きな音を発した。
「うっひゃあっ!も、もう嫌だあ〜」
夏侯淵は雷の音にびっくりして泣き始めてしまう。
そんな夏侯淵に夏侯惇は部屋の中央にある椅子に連れて行き夏侯淵を座らせた。
だが、相変わらず夏侯惇を抱き着いたまま離さない夏侯淵に夏侯惇は溜息をついた。
「仕方ない奴だな。雷が収まるまで側にいてやるからもう泣くな…」
「本当か惇兄…」
「ああ…」
夏侯淵はやっと笑顔を浮かべた。
その笑顔に夏侯惇は惹かれてしまう。
昔から雷が苦手な従弟に自分は弱いと思う。
それは彼を愛しているからだろう。
この温もりを感じる事ができるならいつまでも側にいたい。
「淵…」
夏侯惇はゆっくりと夏侯淵に口づけを落とした。
「んっ…んう…」
夏侯淵は夏侯惇の口づけを受け入れるとその背中に腕を回して引き寄せ更に行為を深めていく。
幾度となく口づけを繰り返す二人は雷の音等、気にしてはいなかった。
夏侯惇がやっと唇を離した頃には夏侯淵はぐったりして夏侯惇に寄り添う。
「大丈夫か淵?」
「んっ…惇兄…」
「何だ?」
「もっと…もっとしてくれよ」
夏侯淵の意外な言葉に夏侯惇はクスっと微笑む。
「お前が望むままに…」
夏侯惇はそう言うと夏侯淵に口づけを再び落としていった。
雷の音等、もう気にしてもいない様子で二人は愛しあったのであった。




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30th.Jul.2011


遼仁

こんな晴れた暑い日は水を浴びて身体を冷やすのが一番と、曹仁は井戸に行き、水を汲んだ。
下穿き姿になると水を汲んだ桶を持ち上げると頭から汲んだ水を浴びさせる。
勢い良く熱を持つ身体を水が流れていく。
水に濡れた身体は一度では体温は下がる事はない。
曹仁は再び井戸に桶を投げ入れ、水を汲んで先程と同じように身体に水を被せる。

「はあ、気持ちいいな…」

鍛えられた肉体に水が滴り落ちる光景。
それだけなのに見る者は今の曹仁が色っぽく見えるだろう。
曹仁はその事に気づく事はなくまた水を頭から被せ、身体を冷やしていく。
その行動を静かに遠目から張遼は曹仁を見つめていた。
想い人が外で肌を晒して水を浴びるだけで欲情が高ぶる。
濡れる身体を見ると思わずゴクリ、と喉を鳴らした。

「そんな所で何をしているのだ張遼…」
「曹仁…殿、さっきから何をしているのだ?」
「何って行水だ…こう暑いと敵わないのだ。少しでも涼を取りたいと思ってな…」
「成る程、確かに一理ありますな…」
「どうだ、張遼もするか?」
「いや、私は結構です。これから殿に頼まれた仕事をしなくてはならないので」
「そうか…」
「折角の誘いなのにすまん…」
「いや、気にするな…」

曹仁が身体が涼しくなったのか布で身体を拭っていく。

「子孝…私が背中を拭いて差し上げようぞ」
「それはありがたい…」

曹仁は張遼に布を渡すと張遼に背中を向けた。
張遼は曹仁の背中を布で拭っていく。
日に焼けていない身体は筋肉に覆われており、とても艶やかであった。

「子孝の肌は綺麗だな、それに触り心地良い…」
「そうなのか?あまりそんな事を気にしなかったな」

曹仁は張遼に背中を拭ってもらいながら呟いた。
背後から見る曹仁が何故が色っぽい。
張遼は思わず曹仁の項にキスして舌で舐める。

「ひゃあっ、な、何をするんだ!」

曹仁は思わず張遼を殴ってしまう。
不意打ちのように殴られた張遼はよろけたが倒れる事はなかった。

「いや、子孝があまりにも色っぽいからつい手がでてしまった…」
「だからっていきなり項を舐める奴がおるか!」
「悪気はなかったんだ、そんなに怒らないでくれ子孝…」

張遼は曹仁を抱きしめると曹仁は黙ったまま抱きしめられる。

「誰かに見られたら嫌なのに何故そのような事をするんだ。張遼の馬鹿…」
「すまない、でも子孝も人が悪い。こんな姿でいたらまるで誘っているようにしかみえんぞ…」
「そんなつもりは私にはなかったのだが」
「だから私以外の者にその姿を見せないで欲しい…」
「わかった…これからは気をつける」

曹仁は張遼に抱きしめられながら顔を真っ赤に染めた。
そんな可愛らしい曹仁の姿に張遼は満足しながら、曹仁に口づけを落としたのであった。




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27th.Jul.2011


超飛

※羽飛前提です。


どうしてこうなったのであろうか?
張飛は目の前にいる男が自分を押し倒している状況に何が何だがわからない様子で張飛は男を見る。

「重いからどいてくれないか馬超?」
「嫌だ…」
「何だと?」
「俺は張飛殿が好きだ。だから俺を受け入れて欲しいんだ!」

馬超は顔を真っ赤にして呟いた。

「はいぃ?馬鹿、何言ってやがる…」

馬超の突然の告白に張飛は驚きを隠せない様子であった。
視線を合わせるのが何故か恥ずかしくなってそっぽを向いてしまう。

「ずっと貴方を初めて合った時から好きになっただから…俺の気持ちを受け入れて欲しいんだ」
「馬超…でも俺には…」

張飛はそこまで言うと突然唇を閉じて何も言えない。
張飛には恋人がいる。
義兄弟である関羽とは親密な関係であった。
それは馬超も知っていた。

「関羽殿に義理立てしているのですか?」
「違っ、そんなんじゃない…」
「張飛殿が関羽殿のものなのが許せないな…張飛殿に相応しいのは俺だ!」

馬超は突然、張飛に口づけてくる。

「んっ…んん…っ!」

張飛は馬超を無理矢理引きはがすが馬超は張飛の身体を押さえ込み再び唇を奪うような荒々しい口づけが施される。

「んむっ…んんっ、んふ〜っ!」

張飛は荒々しい口づけに翻弄される。
息をするのもやっとの口淫に張飛は流されていく。
馬超の舌が口内をはい回る度にゾクゾクとした悪寒にも似た快感が走る。

「んっ、んあっ…ふぁ…あっ」

唇が解放されると張飛はぐったりと床に沈んだ。
馬超は張飛の頬に掌を宛てると囁いた。

「貴方を関羽殿から奪ってやる…貴方は俺のものだ…」
「嫌だ、馬超…俺には兄者が」
「本当に好きなら助けにくる筈でしょ?貴方が好きじゃないから助けに来ないのだろ…」
「違う、兄者はそんな人じゃない!」

張飛は馬超の言葉を否定するかのようにか言う。

「そのうち、俺の方が貴方に相応しいと思わせてあげますよ…」
「なっ…」

馬超の言葉に張飛は恐怖を感じた。
自分には関羽以外を愛してたくはない。
自分には関羽しかいないのだ。
心から信じているのはただ一人だ。

「雲長を愛してる事は決して揺るがない。それに俺以外の奴の方が馬超に合うと思うんだ…」
「だから諦めろと言うのか?」
「ああ…」
「ふざけるな…俺は本気なんだ!張飛殿は俺のものだ!」

馬超は張飛を抱きしめる腕に力を込め離さないようにしていた。
張飛は馬超の気持ちは痛い程に嬉しいが関羽を愛してる以上は報える事は出来ない。
こんなにも胸が痛むのは久しぶりだ。

「悪い…俺は馬超を好きだがお前を恋人として迎えるのは無理だ…」
「張飛殿…」
「そんなにも貴方の心には関羽殿が占めているのか…」

馬超は悔しさに涙を浮かべていた。
張飛はそんな姿を黙って見ている事しか出来なかった。

「俺は張飛殿を好きな気持ちは変わらない。これからもずっと…」
「馬超…」
「俺は諦めが悪い人間でね。張飛殿に相応しい存在になって今度こそ張飛殿を振り向かせてやるぜ…」

馬超はそう言うと張飛から離れると部屋を出て行った。
張飛は立ち去る馬超をを見つめた。
自分を好きと言ってくれる男を想うと何も言えなくなる。
張飛は微かに走る胸の痛みにただ辛い表現を浮かべる事しか出来なかった。



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26th.Jul.2011


惇淵(操淵)

※現代版の話


それは深夜の出来事。
宴会で酔い潰れた夏侯淵に隣にいた夏侯惇は寄り添って眠る夏侯淵に呆れていた。

酒にはそれ程強くもないのに強がり自分の方が飲めると夏侯惇と飲み比べをした。
だが、案の定…夏侯淵は夏侯惇に勝てる所か、負けた上に酔い潰れてしまった。
昔から変わっていないのは夏侯淵の酒癖だ。
まだ酔い潰れたのならましだが、酔い潰れていないものなら手当たり次第に近くにいる者に強烈なハグをした上にキスまでするのだ。
夏侯惇は自分以外の男にハグをしてキスをする光景を見たくはない。
だから夏侯惇は意図的に夏侯淵を酔い潰せたのが正解かも知れない。

「何だ、妙才はもう眠ってしまったのか?」
「孟徳…そのようだ」

曹操は夏侯惇の向かい側に腰を下ろし座る。

「相変わらずの独占欲には呆れるな…元譲」
「何の事だ孟徳?」
「はぐらかすな、儂が妙才の酒癖を知らぬとは思わせぬぞ」
「ああ…その事か。淵に強い酒を奨めさせたのはわざとだろ?」
「まあな…儂にも妙才からハグされたいしキスもされたい。元譲ばかりずるいと思うぞ…」

曹操は夏侯惇に文句を言って酒を一気に呑んだ。
夏侯惇は黙ったまま夏侯淵を抱き寄せて眠る夏侯淵の頭を撫でた。

「言っておくが淵は俺のものだ…孟徳であろうと淵はやらん!」
「言い切りおったか…誠に元譲は妙才を好きなんだな」
「ああ…」

学園の理事長である曹操であるが従兄弟として長年一緒に過ごしてきた仲だ。
多少なりとも我が儘には眼を伏せてきた。
だが夏侯惇は夏侯淵が絡むと人が変わったかのように変貌する。
それは愛しい者を他人に奪われたくない思いがあったからだ。

「まあ、可愛い寝顔を見せてくれたから今回は引いてやる。次こそは妙才は儂のモノにしたいのお…」
「口説いぞ孟徳、淵は誰にも渡さん!いくら身内でも容赦はしない…」
「そんなに目くじらを立てるな…元譲に本気で相手をされたら腕の一本では済まされないからな…まあ、今日は無礼講だ。ゆっくり飲んでいけ…」

曹操はそう言うと立ち上がり曹仁達の元へと向かった。
残された夏侯惇は溜息をついた。
曹操は本気なのか冗談なのかわからない時がある。
今回の事が本気なら用心した方がよいと思った。
ふと夏侯惇は夏侯淵を見ると今までのやりとりを聞いてないのが幸いだと思う。
何も知らずにのうのうと眠る夏侯淵に夏侯惇はゆっくりとキスを落としたのであった。



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26th.Jul.2011


典許♀

※許チョ獣化設定です。


許チョは悩んでいた。
恋人である典韋が隙あらば許チョの胸をよく揉むのだ。
牛特有の母乳が搾られて逆に痛いくらいに。

だから揉むなと典韋に言ったのだが、恋人である典韋は直ぐさま却下するぐらいに。
手をわきわきしながら、典韋は直ぐさま反論する。
「許チョの胸は揉みごたえがあるんだ。胸を揉まずにはいられん、それにこれは俺のだ!」
と許チョの胸をまた揉んでしまう。
許チョは思わず典韋を殴り飛ばす。
「典韋の馬鹿っ!揉まれる方の身を考えてよ。オイラの胸は典韋のおもちゃじゃないよ!」
許チョは叫ぶと逃げ出した。
「待ってくれ許チョっ!」
典韋が引き止めようとするがその身体を捕らえる事は出来なかった。
許チョは同じ獣化した曹仁の元に訪れる。
「曹仁…ちょっといいか?」
「どうした許チョ、何かあったのか?」
「ふええん…」
許チョは曹仁にだきついたと思ったら泣きはじめた。
突然の事に曹仁はオロオロしてしまう。
「一体何があったんだ?理由を話せ…」
「実はね、典韋が変態になったんじゃないかって思ったんだ…」
「えっ?」
「だって、オイラの胸を揉む癖があるんだ…」
許チョは曹仁に理由を話し出す。
(あ〜、成る程な。まあ許チョは牛に獣化したから仕方ないが…)
「どうしたら良いんだ?典韋は変態になっちまっただか?」
「そうだな…暫くは典韋にはおさわり厳禁にしておかないと駄目だな」
牛に獣化したが中身は女性だと言う事に典韋は忘れているのだろうか。
デリケートな身体と精神の持ち主なのを忘れているに違いない。
「なら暫くは私と一緒にいよう…一人っきりにならない方がいい。私と一緒にいるのは嫌か?」
「ううん、曹仁は頼れるから一緒にいるの好きだ…」
許チョは曹仁にだきついてほお擦りする。
安心したのか笑顔まで浮かんでいた。
「そう言ってくれると私も嬉しいぞ…」
曹仁は許チョの頭を優しく撫でた。
それから許チョは典韋を避けるかのように曹仁と一緒にいる時間が多くなった。
典韋とばったりと会った時は許チョが曹仁を連れて足早に立ち去ったりと何かと許チョは典韋を避けた。
典韋はすっかり嫌われてしまったのではないかと落ち込んでしまう。
「許チョ…少しはやり過ぎではないか?典韋があんなに落ち込む姿は初めて見たぞ」
「オイラも避けたくなかったが典韋が少しでも反省しているなら許してやるだ…」
「はあ…そうなんだ」
まあ、典韋の様子を見ていた曹仁は許チョの言葉を聞いて呆れた。
「とりあえず仲直りしてきてはどうだ?」
「うん…」
曹仁の言葉に許チョは典韋の元へと向かった。
典韋の屋敷に辿りついた許チョは扉を何度も叩いた。
「典韋、典韋…!」
「誰だ…、うるさいぞ…って、許チョ!?」
「典韋…話があるだ、今暇かな?」
許チョが典韋に話を進めようとすると典韋が突然、許チョの腕を掴み引き寄せ抱きしめた。
「許チョ…ずっと避けられていたから俺は嫌われたんじゃないかと思った…」
「典韋…ごめんね。だって典韋が会う度に胸揉んでくるからオイラ怖かったんだ…」
「すまん…怖がらせていたなんて思わなかった…」
許チョは自分の身体が牛になった為、母乳が出やすくなったのが原因だろう。
典韋がまるで変わったかのように許チョの胸に固執して、揉んでしまう。
それが許チョにとっては嫌だった。
好きなのに何故か一方的な行動が許チョに恐怖心を与えてしまったのだ。
「典韋…もう、乱暴に扱わない?」
「ああ…」
「以前のように優しく触れてくれる?」
「ああ…優しくする。許チョを悲しませないと誓う」
「もう、自分勝手な行動はしないよね?」
「しない、許チョに一言言ってから行動する…」
「なら、許してあげるだ…典韋、ちょっと屈んでくれる?」
許チョはそう言うと典韋は言われた通りに屈んだ。
ちょうど、二人の視線が近くなると許チョは典韋の頬にキスをする。
それは触れるだけのキスだったが、典韋はそれだけでも嬉しい。
何せ、久しぶりの恋人からのキスなのだ。
嫌な訳がない。
むしろもっと触れて欲しいぐらいだ。
「典韋、大好きだよ…」
「俺も許チョを愛してる…」
典韋は許チョの頬に手を添えるとゆっくりと唇を落としキスをする。
「ん…っ」
触れるだけでは飽き足らない。
更に深く口づけて許チョの熱と感触を確かめていく。
典韋がゆっくりと唇を離すと許チョは典韋の腕の中でぐったりしていた。
「大丈夫か許チョ…?」
「んっ…平気だ。典韋…今日は典韋の屋敷に泊まってもいいか?」
「ああ…遠慮するな。許チョならいつでも泊まっていいし歓迎する…」
「ありがとう典韋…」
典韋はそう言うと許チョを抱き上げ屋敷の中へと入っていった。
その後の二人は寄りを戻し二人っきりの時間を過ごしたのであった。




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24th.Jul.2011


惇淵

※幼少期時代の話


貴方に助けられたあの日からずっと貴方だけを想うようになった。
会いたい。

ずっとそう願ってしまう。
自分は何も知らない。

だから貴方との距離を少しでも縮めたらいいのにな。

だからいつもと変わらない態度で接する。

「惇兄…」
「おお、淵か。どうしたんだ?」

夏侯惇はどうやら休憩中らしい。

「仕事の邪魔だったか?」
「そんな事は無い、来てくれるのは大歓迎だ…」

夏侯惇は夏侯淵の頭を撫でる。
幼い従弟が笑顔に夏侯惇は癒される。

「本当?」
「ああ…」

夏侯淵は嬉しくて夏侯惇に抱きついた。

「惇兄…大好き」
「俺も淵が好きだ、元気に笑顔でいる所とかな」

夏侯淵は夏侯惇に嫌われてないのはわかった。
声に出していいたい。

『それは恋愛の好きですか?それとも普通の好きなんですか?』

そんな失礼な事言えない…貴方は優しいから。

「ずっと惇兄といたいな」
「どうしてだ?」

夏侯淵の問いに夏侯惇は疑問を持つ。

「惇兄が好きだから」

夏侯淵は夏侯惇に抱きついたまま呟いた。

「!」
「ずっと惇兄の事が好きなんだ」

さすがにヤバイと思った。
少年と思っていた彼は少しずつ大人になっていく。
自分の気持ちを隠さず伝えてくれた。
それは嬉しい事だ。
大人の俺がちゃんと応えてあげなくてはな。

「俺も淵が好きだ…愛してる…」

夏侯惇は夏侯淵の小さな唇に自分の唇を重ねた。

「んっ…んん…っ」

ゆっくりと唇が離れると夏侯惇は夏侯淵の躯を強く抱き締めた。

「惇兄、ありがとう…」

やっとの告白がみのったのが嬉しい。

「ずっと側にいてね」
「ああ…」

その言葉が嘘ではないと二人はもう一度唇を重ねたのであった。




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22nd.Jul.2011


羽飛

※張飛フタナリ設定です。


関羽と張飛が義兄弟でありながら恋人なのは周囲に認知されていた。
だが、いつもと変わらぬ日常を過ごしていたかにみえた。
張飛は仕事が終わった後、いきつけの居酒屋で酒を飲んでいた。
一緒にいたのは趙雲と馬超であった。
三人は久しぶりに飲み合った。
「どうした馬超、趙雲。二人ともあんまり飲んでないな…」
「ああ…そういえば、張飛殿、少し太りましたか?」
「そうなのか。俺はそんな風にはみえないけどな」
趙雲の言葉に馬超がそうでもないと意見を言う。
「もしかして、幸せ太りだったりしてな」
「それは関羽殿との恋愛は順調だと言う事ですか?」
「ああ…だって俺、今幸せなんだ」
張飛は嬉しそうに笑う。
そんな張飛に趙雲と馬超は苦笑いした。
三人はたわいのない会話をしながら酒を飲んでいた。
だが、突然張飛の気分が悪くなった。
「何だか、気持ち悪い…」
「大丈夫ですか張飛殿?」
「飲み過ぎではないでしょうか?」
「かもな…今日はもう屋敷に戻る」
「じゃあ、屋敷までお連れします…」
「すまねえ、趙雲」
張飛は趙雲と一緒に屋敷に戻った。
二人は屋敷に戻る道をふらつきながら歩く。
やっとの事で張飛の屋敷に着くと星彩が出迎えた。
「父上…大丈夫ですか?」
「星彩、今戻ったぞ…」
「星彩殿、張飛殿は酒の飲み過ぎだと思います。ゆっくりと休ませてあげなさい…」
「はい…」
趙雲は星彩にそう言って屋敷を後にした。
張飛は星彩に連れられて屋敷に戻ったのであった。



次の日になり張飛はゆっくりと覚醒した。
昨日はあまり酒を飲んでいなかった為か二日酔いもなく何もなかった。
そしていつもの通りに屋敷で食事をしていたが何故かあまり食べ物が喉を通らない。
料理の匂いが鼻につくだけで吐き気がしてきた。
張飛は飲み水と軽い食事をして城に向かった。
(何だ、あの気持ち悪さは…あんなのは初めてだ)
張飛はそんな事を思いながら城に着き出仕した。
劉備と関羽達と会議をしたりと自分の仕事をこなしたりと今日は何かと忙しかった。
そして昼時になると関羽が張飛の元へと訪れる。
「翼徳、兄者と一緒に食事をしよう…」
「ああ…」
張飛は関羽と一緒に劉備の元に訪れる。
既に円卓の上には食事が用意されており三人は席についた。
三人は食事を始めた。
楽しい昼食の時を過ごせるとそれぞれ思った。
だが、張飛は朝食の時と同じ吐き気に襲われた。
「どうした翼徳?」
「兄者…なんか気持ち悪い。吐き気がして仕方ないんだ。食べ物の匂いを嗅いだだけで吐きそうだ」
「大丈夫か翼徳!」
関羽が張飛の側にいき、背中を摩る。
「駄目だ、吐きそうだ…」
張飛は床に倒れ込み吐いてしまう。
劉備と関羽は張飛を連れて医務室へと向かう。
そして急いで医師に張飛を診てもらう。
そして暫くして医師が張飛の診察を終え、劉備と関羽の元に向かう。
「おめでとうございます…張飛様はご懐妊されました、この様子だと腹の子は二ヶ月だと思われます」
「何だと…!?」
「翼徳が懐妊しただと言うのか?」
「まさか、拙者の子を孕んだと言うのか!」
関羽は張飛に近寄ると張飛の腹に触れる。
「…雲長、俺、雲長の子が腹の中にいるなんて信じられないんだ。これは夢なのかな?」
「医師が調べたのだ。この腹には拙者と翼徳の子がいるのだぞ」
張飛は自分の腹を摩った。
「雲長…俺、雲長の子を産みたい。駄目か?」
「何を言うか、やっと翼徳に拙者の子の命が宿ったのだ。是非、産んで欲しい…」
「雲長、嬉しい!」
張飛は関羽に抱きつく。
「よかったな翼徳…」
「兄者…」
劉備が張飛の頭を摩る。
「愛しい義弟が子を宿すのは嬉しい事だ」
「兄者、ありがとう…」
「元気な子を産んでおくれ翼徳…」
「ああ…」
劉備も張飛が懐妊した事を自分の事のように喜んだ。
「翼徳、共に元気な子を育てていこうぞ」
「ああ、雲長…約束するよ。一緒に子を愛していくと」
関羽は張飛の腹に触れ幸せな顔を浮かべたのであった。







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15th.Jul.2011



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