チカたんって呼ぶな

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season.1

君はまるで嵐のよう
ミルク一匙、砂糖は無しで
手を伸ばしても届かない
ユーフォリアのため息
ペチュニアの恩恵
とある日の穏やかな午後のこと
傷跡をなぞって
空が堕ちる日に
花になれたのなら
君の君たる所以の光
さようならとはじめまして
夜を駆け抜けて
ここは奈落の花溜り
指切りさよなら
君が傷口に沁みる
おわかれの日に朝日が差すこと
冷たい手をしていた
ふたりのあいだに横たわる鋭利
透くまぼろしの断片