作品目録──官能/恋愛 【Eros──官能】 ■Rule the world 老醜の欲望と対峙する、偶像としての的場家頭主の孤独。 ■月に囚われた男 満月の夜、名取は恋しい相手を想って……。 ■睡蓮回廊 一門の古い因習に倣う的場に、睡蓮が見せる愛の夢。 ■烙印の瑕〈前編〉 〈後編〉 的場が妖から受けた災厄、それに立ち向かう名取の物語。 ■愚者たちの選択〈一〉 〈二〉 〈三〉 名取と的場の期限付き同居生活。【烙印の瑕】後日譚。 ■Instinct 満身創痍で交わる男たちの官能。【化け物霊長類】事後譚。 ■Reason 反目する祓い屋に誘拐された的場。【化け物霊長類】裏話。 ■月亮心〈前編〉 〈後編〉 月の妖に光を奪われた的場は、闇の中で己の心を模索する。 ■オフィーリアの恍惚 名取の仮面に誘惑される的場。自縄自縛の官能。 ■恋獄淫牢〈前編〉 〈後編〉 的場邸離れの座敷牢、不器用な恋人たちの執着と懲罰と。 ■誰が為に 無人の的場邸弓道場。下弦の月は、誰の望みを映すのか。 ■男郎花褥合戦 的場の悪戯心から始まった、閨における間抜けな覇権争い。 ■然れど偽りの光 国際映画祭にて再会した過去の恩人。黒い思惑が名取を襲う。 ■対価と代償 賤なる謀と理不尽なる暴虐。狂愚の沙汰に見る不義理の顛末。 ■歳月如夢 交歓の身に宿る想い。過去も未来も無い虚妄の愛の行方は。 ■エバの末裔 善悪の彼岸に立つエバの末裔。生死の愛子たちが抗うもの。 ■篝火恋慕 想いと言葉とのすれ違い。躯が繋ぐ、篝火の如き淡き恋慕。 ■The Words Forbidden 思慕を別つ溝に懊悩する二人。それは言葉か、或いは時間か。 ■君が隣で眠る場所 愛の在処と求める理由。私は君を…… ■さい果ての花 遠い日に失われた時間。ふたりの運命の秒針が動き出す。 ■遠雷のうちに 遥かな遠雷に手をのばす。それは刹那にして美しく、恐ろしい。 【Romance──恋愛】 ■あの日彼方の地平に見た永遠 次期頭主としての宿命と、胸に秘めた想いの軋轢。 ■桜散る茜の丘にて 今年最後の桜を観に、名取と的場は共に謎めいた丘へ。 ■海を忘れた森 的場を厭いつつ動向を気にする名取。あるお社での再会。 ■もし私がふたたび恋に落ちたら 運命を知りながらも、共に生きようとした幼い二人の逃避行。 ■或る俳優の告白 俳優名取周一の意外にひねくれた恋愛論。 ■或る祓い屋の告白 祓い屋的場静司の意外に俗悪な恋愛論。 ■迦陵頻伽 演奏シーンの撮影のため、ピアノの練習に励む名取だが……。 ■Smile again 恋人の寝顔の愛くるしさに、独り煩悶する名取の自問。 ■喰らいあう 出逢いから連綿と続く想いの呪縛、その真の名は。 ■愛してる あなたがいる、それだけで。【喰らいあう】後日譚。 ■君想ふ百夜の幸福 思慕の所在──それを知るは禍か福か。【Reason】関連譚。 ■不夜の灯火、不夜の物語 著述の束に還元できぬ固有性。縺れゆく三者の恋慕の軌跡。 ■うたかた 恋は路傍の花。爛る人柱は眼鞘を閉ざして畢りを待つ。 ■UNLOVED 定めに抗う礎──【もし私がふたたび恋に落ちたら】事後譚。 ■繰り言 言葉と想いの綴れ織り。拠無き歪な刻が不毛を奏でる。 ■夢あわせ 夢たがえ 夢さえも懐き合えず、抱き合う。共に行けず、違える孤独。 ■メランコリア 降雨に濡れる思慕。彷徨う憂鬱は災禍と共に。 ■月の雫/阿片窟 【メランコリア】事後。或る二つの結び無き結末の選択。 ■星の生まれる日 恋に惑いて視えぬ星を想う。流れる星に願いを込めて。 ■「明日、また。」 歴史に埋もれた悪夢の清算。未来への光──その言葉とは。 お気に召すものがございましたら是非お願いいたします。 |