「謝れ、うん」
「ハァ!? アタイのせいじゃないし!兄が悪いんじゃんか!」
「一言で済む話だろ。嫌だけど…一言謝ったら許してやる。ほら」
「それはお互い様でしょ!? だったらデイダラ兄が言いなよ!」
腹が立つ。なんでアタイが謝らなきゃいけないの?デイダラ兄にだって、少なくとも非があるのに。こういう兄の変に意地っ張りのところ、嫌いだよ。
「お前な…、そんなんじゃ誰も嫁にもらってくれないからな」
「…別に、どうだっていいし」
「あ?」
「デイダラ兄のお嫁さんなんて、こっちから願い下げだし、」
「……」
本当に可愛げねぇヤツ、そう吐き捨てるとデイダラ兄はアタイのそばを横切る。アタイは目も合わせようとせずに下を向いたままだった。背後で思いきり扉を閉める音がした。
「……ばか、」
素直になれないアタイが?何も知らずに軽々しくそんなこと言う兄が?誰に対しての言葉なのか、わからない。
“そんなんじゃ誰も嫁にもらってくれないからな”
「……っ」
アタイはただ、デイダラ兄に、
少しだけ、兄の言葉が左胸辺りをえぐって痛かった。
好かれたいのに逆のことして怒らせちゃう、みたいな感じです
どっちも頭下げなそうww
黒ツチが振り向いてもらえるように頑張ってる姿想像するだけで可愛すぎてキュン死ぬ///