SS・密会
〔落書きSS(二次創作小説)〕
24th.Jul.2018
「もっと仲良くできないかな、荼毘」
青年に問いかける男の口調は、言葉と裏腹に怒気をはらんでいた。
密会場所として選ばれた倉庫の中は薄暗く、彼らの他には誰の姿もない。
男は、一枚の羽根から作られた短剣の鋭い切っ先を青年の喉元に突きつけていた。
その羽根の剣は男が自らの背中から“個性”によって生成したものだ。
「ザコ羽しか残ってなかったんじゃねえのか?」
青年が訊く。切っ先は喉元に突きつけられたままだ。
「嘘つきと、丸腰で会うわけにはいかなかったからな」
「嘘つき」と男は青年を呼んだ。
彼の返答は、自身もまた青年に真実を伝えていなかったことを暗に示している。
青年――荼毘は、射るような視線を
彼に向けている眼前の男、ホークスを改めて見やった。
困っている市民がいればすかさず助ける人柄と、気さくな性格、
そして端麗な容姿によって、No.2プロヒーローとして
人々から高い人気を博している男の双眸が、静かな怒りに燃えている。.
/落書きSS・密会
僕のヒーローアカデミア 191話より
*
今週のヒロアカ191話から、ホークスと荼毘の密会シーン。
この見開きは、まさかホークスが…!?とドキドキした。
もう1ページめくって更に一ひねり。
作者の手のひらの上な俺ガイル。
よければ拍手代わりにポチっとお願いします
↓
にほんブログ村 二次小説
週刊少年ジャンプ / にほんブログ村 コミックス感想
*prev← □ホームへ #next→
*links-etc.