[擬人]ビギナー兎×演劇の授業
〈擬人物語:本文〉
2016/06/09
ルタの話はちゃんとした文章にする予定だけど、
会話形式で軽く書いたものを先に公開してみる。
タイプ・ビギナーは幼いということもあって、この話には恋愛要素なしです。
***
ルタ「すかーれっと。このよでたよりになる、ゆいいつのものが、『とち』だ。
……『たら』の、このあかいつちが、きみのささえなんだ」
たどたどしい口調で演劇のテキストを朗読しているルタ
教師「(このテキスト『風と共に去りぬ』は、擬人研究所に指定された演劇の課題図書だ。
故郷であるタラの土地が支えになる、とタラで生まれた女性のスカーレットに
語りかけるシーンは、ルタにはまだ難しいかなと思ったけど……なかなかいい感じかも)」
教師「よし、今日はここまでにしようか」
ルタ「はい。
せんせい、つちはだいじですよね」
教師「うん? 急にどうしたの?」
ルタ「にんじんも、きゃべつも、つちからとれます。だから、つちはだいじです」
教師「……そうか。そうだね」
教師「(ウサギならではの実感か……。だからこんなに感情を込めて朗読できるんだ)」
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