6th.Feb.2017
シェナはネイド王国の王女
王族ではあるが年齢が低いのでまだ一人前ではなく、大人による後見が必要
隣国サンディル王国はネイドよりも強い国で友好国
両国の王侯や国民の間には交流がある
国同士がそんな関係なので、両国の王女・王子であるシェナとレッカはたびたび顔を合わせている
レッカは自国が強国であり、本人の年齢も高いこともあって、自信にあふれた態度を取る
また、おとなしい性格のシェナに気さくに接する
シェナを妹のようにでも思っているのかもしれない
サンディル王国の王族は“神獣”という存在を使役することができる
神獣は強い力を持ち、その力をサンディルの王族に貸している
神獣はサンディルの王族以外に心を許さない
また高速での移動が可能で、徒歩や馬では長い時間がかかる距離を一飛びで移動できる
サンディルの王族は神獣に乗って移動することもしばしばある
5th.Feb.2017
こんな感じです。
*
レッカ「シェナ。今度俺の“神獣”に乗せてやろうか?」
シェナ「え、いいの?」
レッカ「ああ!」
……
神獣「ブルルルッ」
シェナ「(これが神獣……)」
レッカ「そら、行けっ!」
ゴウッ
シェナ「(わ……速いっ)」
レッカ「ちゃんと掴まってろ」ぐっ
シェナ「うん」ぎゅっ
11th.Oct.2016
週末のうちにストーリー関連の更新ができずすみませんでした。
(できれば何か更新したかった)
昨日寒かったのをネタに即席で書き下ろし。
A・Bのカップルのやり取り。
付き合い始めてからまだ日が浅くて、これが二人で迎える初めての秋。
*
A「寒いな…」
B「寒いね」
A「離れてると冷えるから、もっとこっちに来いよ」グイッ
B「えへへ。じゃあもっとくっつくね」ギュッ
A「もっとこっちに来いよ」グイグイ
B「んー」ギュー
A「……もっとこっちに来いよ///」グイグイ
B「……! ///」
A「……///」
…………
……
…
B「晩ごはん作るね。何がいい?」
A「んー。何かあったまるもの」
B「じゃあ、シチューにでもしようか?」
A「ああ」
A・B(寒いのも悪くないなぁ)
19th.Dec.2015
舞い散る桜吹雪と 鎮魂の社の木々のざわめきの中
「この国を嵐から護る石垣の 一つの石になりたい」と呟く姿
精悍な面立ちと もののふの凛々しさを宿した鋭い瞳
それがあなたとの出会いだった
やがてあなたは営に入り 乱れ草の模様の隊服に身を包み 銃を帯びて
暴力と死が吹き荒れる遥かな地へ 薬と食糧を運ぶ同朋の護衛に赴き
力なき人々の盾となって 異国の大地に散った
あれから幾星霜が過ぎた
私の育てた新しい苗は この国の土に根付き
秋が来るごとに 黄金色の波をなし
町々の倉を満たし 人々を潤す
愛しい人よ 遠い地で斃れたあなたよ
あなたが愛し 護ろうとした この国を 人を
形は違えども 私も護り 養い
子らの世代へと繋げよう
この国に幸いあれ
護国の社に眠るあなたに安らぎあれ
[
あとがき]
31st.Oct.2015
「ルファ、まだかな……」
ハーレは分厚いハードカバーの本に目を落としながら、アルバイトの帰りに彼女の所に寄ると言っていた恋人を部屋で待っていた。
今日はハロウィンだから、と、先ほど焼いたカボチャのクッキーの包みが机の片隅にある。
そのとき、ドアをノックする音がした。
「はい……って、きゃあっ!?」
ドアを開けたハーレは思わず叫んでいた。
そこには血まみれの死体が立っていた。
破れたシャツは血で真っ赤に染まり、顔も血だらけだ。顔中に塗り広げられたケチャップの匂いが鼻をつき……
ケチャップ?
何かおかしい。
ハーレが違和感を抱いたとき、「死体」がケラケラと笑った。
「お前って本当に騙されやすいな、ハーレ」
「ルファ……!」
ハーレは恋人の名を呼んだ。血まみれ死体の格好は彼なりのハロウィンの仮装なのだ。
「もう! びっくりしたじゃない」
「ははっ」
「アルバイトお疲れ様。はい、カボチャのクッキー」
ハンカチを出してケチャップを拭いているルファを部屋に迎え入れながら、ハーレはクッキーを渡す。
「おお、うまそうだ」
だけど死体の格好をした恋人はそう言いながらクッキーの包みを早々にポケットへしまうと、ハーレを抱きすくめて、ぐいぐいと部屋の奥に向かって押しながら歩き始めた。
「ちょ、ちょっと!? 何を……」
突然のことに戸惑いの声を上げるハーレにルファが言う。
「決まってるだろ。トリック・オア・トリートだ」
「クッキー(treat)はさっきあげたよ?」
「今日は恋人に体でもてなし(treat)てもらうか、ベッドで悪戯(trick)をするか――そういう日だ。違うか?」
「そんなのって……」
めちゃくちゃだ。
呆れてものも言えないハーレを抱き締めたまま、ルファはさらに足を進める。言葉を交わす間にもじりじりと後退させられていた。壁際に置いているベッドの縁がハーレの脚に当たる。
彼女をベッドに押し倒しながらルファがにやりと笑い、冗談めかした口調で言った。
「いつも難しそうな本ばかり読みやがって。活字に恋人を奪われる俺の身にもなれよ」
「ご、ごめ……」
「今夜は俺のことだけ考えてもらうからな」
彼女の頬や唇に恋人の口づけが落ち、熱を帯びた声が耳元で響く。
「……うん」
ハーレはルファの背中に手を回してぎゅっと抱きついた。
甘く熱い悪戯を全身に受けて、夜は更けていった。
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