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いちあい:金木犀

「おや、金木犀ですかな?」
「あ、一期だ。部屋に飾ろうと思ってさ!」
「歌仙殿が喜びそうな事を……珍しい」
「そうかあ?」
「花瓶はありますか?」
「無いからラムネ瓶に生けようと思ってた」
「それなら私の一輪挿しをお貸ししましょう」
「お、助かるぜ! ありがとな!」
「いえいえ、お気になさらず」

03/11


鶴獅子:もみじ

「お、椛が染まっているじゃないか」
「紅葉狩りに行くか?」
「珍しい事を言うな」
「いや、鶴丸が鶴になるかなって」
「鶴らしくはなるが、鶴にはならないぜ」
「わかねーじゃん。変身するかも」
「きみは俺に何を求めているんだ?」

03/11


笠今:イクラ

「イクラをもらったんやけど」
「醤油漬けだな」
「理由とか聞かんのか。まあ漬けたるけど」
「あ、それぐらいなら俺できるわ」
「もう手洗ったからワシがやる。タッパー出してくれん?」
「任せろ」

03/11


グラハウ:桃

「桃の缶詰?」
「貰い物だよー」
「それは分かる」
「ホイップクリームとかいる?」
「確かにオレは桃の缶詰にあまり面識はないが、ホイップクリームを普通はつけないだろう」
「じゃあゼリーにするー?」
「それはうまそうだな」

03/11


マツミナ:枝豆

「マツバ、枝豆食べるか?」
「食べるけど、突然だね」
「向かいのおばさんから酒の肴にと貰ったんだが、私たちはそんなに呑まないだろう」
「そうだね。でもたまには晩酌もいいんじゃないかい?」
「二人とも酔い潰れたら誰が介抱するんだ」
「そんなに呑まないよ」
「じゃあ布団の用意も風呂も済ませてから月見でどうだ」
「そんなに信用ないの?」
「少なくとも私は久しぶりだから飲み過ぎると思う」
「ええ……」

03/11


膝獅子:花種蒔く

「獅子王、その種は何だ?」
「んー、なんかの花の種だって」
「曖昧だな」
「ごめん、なんかその、数種類あるんだって」
「何?!」
「頑張って見分けて畝ごとに花をまとめようぜ!」
「そうか、仕方ない。全力で見分けるぞ」
「ありがとう膝丸、めっちゃ頼もしく見える」
「いつもの俺は何だと?」
「ピザ丸」
「兄者ァー!」
「落ち着けって! ごめんって!!」

11/08


鶴獅子:苗床

「苗床作りをするぞー!」
「おー」
「鶴丸にしてはテンション低いな」
「地味だからな」
「地味」
「驚きの為にとびきり地味に頑張らないといけないだろう」
「驚きの為に」
「より良い野菜の為に俺は地味を極める」
「ごめん何言ってんのか分かんねえ」
「とびきり美味い野菜で皆に驚きを!!」
「すっげえ壮大な計画だな?!」

11/08


じじしし:桃の節句

「桃の節句だな」
「そうだな! 手の中にあるのはあられか?」
「うむ、ひなあられだそうだ」
「三食でかわいいな」
「うむ。獅子王のふわふわに似ているな」
「んん?」
「うむ、そこの髪留めだ」
「あー! そっちかー! 確かに白いの似てるかもな!」
「そうだろうそうだろう」
「でも俺の髪留めは食えないからな?」
「うむ……」
「残念そうだな……」

11/08


笠今:くわい

「くわいの煮物を作ったんやけど」
「ん? 正月の食べ物じゃないか?」
「いや、何となく食べたくなってなあ」
「何か祝い事でもあったか?」
「……妹の誕生日で、す」
「お前」
「ちょっと浮かれて、て」
「家に帰れよ」
「いややー! 会わす顔があらへん!」
「兄が妹に会うのに理由とかいらねえだろ」
「何歳離れとると思っとるん。兄だと認識されてるかも分からんし」
「うるせえ今日はもう遅いから明日帰れよ」
「はい……」

11/08


笠今:鱒

「鱒がここにある」
「鱒寿司か?!」
「反応はっや!」
「それとも普通に焼くか? 塩焼きか?」
「新鮮やし、鱒寿司を作る自信もあらへんし、塩焼きにでもするでー」
「ところでつい昨日、粗塩を買ってきたわけだが」
「とうとう普通の塩じゃ物足りなくなったんか」
「試食で感動した」
「塩の試食って珍しいなあ?! 笠松お前どこ行ってきたん?!」
「専門店」
「はあ?!」
「検索したら案外近くにあったから」
「その行動力凄すぎん?」
「俺が塩振ってもいいか?」
「……自分の食べる分だけならええで」
「お前、俺の腕を信用してなさ過ぎだろ」
「笠松の調理はな、怖いねん」
「目を逸らすのやめろ」

11/08


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