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鶴獅子:柿

鶴獅子:柿
「柿食え。」
「ふがっ。」
「いいから食え。」
「がふっ。げほっ、おい獅子王。これは何だ。」
「柿。」
「せめて皮を剥いてほしいぜ。全く、一体全体どうしたんだ?」
「風邪気味って聞いたからな。」
「そこからその行動に移ることに驚きだ!」
「そりゃよかったな。じゃ、食え。」
「待て柿を押し付けるな。食べるから、食べるからせめて皮を……!」
「俺皮むき上手くねえんだよなー。」
「だから押し付けるのをやめろ。」
「驚きなんだろ?」
「こんな物理的驚きは求めてないぜ!」
「マジか。」
「真顔をやめてくれ。」
「とりあえず風邪気味なら栄養のあるもの食えよ。」
「それはまあ、その通りだが。」
「さっき主に栄養どりんくを頼んだから、届いたら飲めよ。」
「わかった。」
「じゃあ俺出陣あるから。」
「おう。心配してくれてありがとうな。」
「ん、どういたしまして。」

12/02


じじしし:梨

じじしし:梨
「おーい、三日月のじーさーん。どこだー。」
「うむ。ここだが。」
「あ、いた。」
「それで如何した獅子王。昼寝でもするか?」
「いやしないけど。ほら、梨。」
「おお、剥いてある。」
「そりゃな! だから、ほら。一つ取れって。」
「このふぉーくを使えばいいのか。」
「おう。よし、取ったな。じゃあ俺次に行くから。」
「む。隣に居てはくれぬのか?」
「まあ、そうだな。配るように頼まれてるし。」
「それは他の者に任せれば良いだろう。ほれ、おいで獅子王。」
「何で膝たたいてんの? 配り終えたら戻ってきてやるから大人しく食べろよー。」
「むむむ。」

12/02


笠今:衣替え

笠今:衣替え
「衣替えせえや。」
「え、何で。」
「何でって何で?! いや、衣替えくらいせえや。」
「別によくね。」
「効率的な朝の仕度ができるで。」
「よし、やるか。」
「ちょろすぎへん?」
「朝ってマジで時間ねえしな。」
「いや、笠松は朝早いやろ。」
「その辺ジョギングしてたら時間足りねえ。」
「いや、余裕ありすぎるわ。」

12/02


笠今:栗おこわ

笠今:栗おこわ
「ほらよ。」
「わあ、栗ごはん。いや、いきなりおにぎり差し出してどうしたん。」
「違う。これは栗おこわだ。」
「わあもち米! ってちゃうわ。ワシは理由を聞いとるんやけど。」
「母さんがもち米送ってきた。」
「お母様どうしたん?! いや、だから、ちゃうって言うとるやろ。」
「食わねえのか。」
「……食べる。まあ、おにぎりに罪はないしな。」
「栗おこわだ。」
「そこ訂正せんでええよ。」

12/02


マツミナ:もみじ

マツミナ:もみじ
「今年も紅葉が綺麗だな!」
「そうだね。向こうの道に行こうか。」
「ああ、並木道の方か。あっちも紅葉してるか?」
「すっかりね。まだ紅葉の絨毯はできてないけど。」
「初めの方だから仕方ないさ。次には絨毯もできてるだろう?」
「だといいけどね。」
「また近々顔を出すさ。」
「信用ならないね。」
「ははっ、自分でもそう思うぜ。」
「何日か泊まればいいのに。」
「やけに引き止めるな。」
「実は明後日、宴会が企画されててね。」
「道づれにはなりたくないな!」
「そう言わずに!」
「今日中に旅に出る。」
「夕飯食べていこうよ、ね?」
「そのまま風呂に入り寝てずるずると泊まらされる気がする。」
「仲人おばさまたちほんと押しが強いから……。」
「どんまい。」
「ひどいよ! こうなったらゲンガーたちを。」
「ポケモンは卑怯だろ?!」
「やむおえない。」
「やむおえなくない!!」

12/02


マツミナ:里芋

マツミナ:里芋
「かゆい。」
「ああ、里芋で痒くなったんだね。ミナキくんがそういう体質なの忘れてたや。ほら、水で痒いところ洗って。」
「すまない……しかし滑りがすごいな。剥くのも一苦労だぜ。」
「食べる時も大変だしね。でも美味しいから大変でも毎年料理しちゃうよ。」
「そうだな。あ、まだ皮のある里芋が残ってるな。よし、手を洗ったから手伝うぜ!」
「いや、向こうの鍋でもかき混ぜてて。」

12/02


マツミナ:ひつじ雲

マツミナ:ひつじ雲
「あ、羊雲。」
「明日は雨か?」
「そうみたいだね。洗濯物片付けたいんだけど、仕方ないか。」
「今からでも干したらいくらかは乾くんじゃないか?」
「生乾き覚悟だね。でもまあ、それでもいっか。じゃあミナキくんその籠持ってね。」
「わかったぜ! しかし、何でこんなに洗濯物があるんだ?」
「朝目が覚めたら庭でゲンガーたちが泥遊びしてたんだよね。」
「ああ、拭ってあげたんだな。道理で洗濯物が泥まみればかりなわけだぜ。」
「まあね。お風呂に突っ込もうとしたら逃げられちゃって。」
「風呂で大人しく洗われたくない気分だったんだな。」

12/02


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