クロユリ



序幕

無邪気な迷い子
運命が集う盤上で
おまえがほしい
不器用に笑うきみの手を握る
白い回帰の色を纏う
世界はいつだって夢うつつ
静かに眠るきみを見て
不協和音は灰燼に帰す
世にも残酷な指切り
彼岸の果てに触れる
神人が人に至るまで
曖昧で心地いい水槽のなか
クロユリの讃歌

終幕


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