「ふぉぉ…でっけー河さ…海みてえだ…ふぉぉ…」って毎朝他人事のように世界地図を眺めるハニカミ子天化(数え歳四歳)
「あせかいたさ!おれっちあせかいた!なぁなぁかあちゃん、かあちゃん、あせかいたっさ!……あせぇ…あせかいちったさぁぁ…っ(涙)いやさーーちがうさーーあ゙ぜら゙も゙ん゙ゔぇ゙ぇ゙(号泣)」
下半身びっしょびしょで「ふぃ、しゅぎょーしてたらあせかいちったさ!かあちゃん、あせかいた!」ってしらばっくれる子天化(数え歳四歳)
マドンナに掴まって飛行・移動をする三姉妹については人間離れしていることを指摘していますが、飛虎に掴まって嵐の中をはぐれないように飛んでいく黄家も相当浮世離れしていることに気付いて欲しいよ天化さん…。そんな認識のズレが可愛いから仕方ない。
途中で二人ぐらい商人はねてそうで怖い。
数え年四つの子天化は、飛虎に『男は泣くもんじゃねぇぞ!』と教えられてから一度も泣かない強い子のミロ・父ちゃんっ子・凄腕天然道士だと思うのですが、お昼過ぎに三里先から「かぁちゃぁぁ!んこおおぉぉ!!!うんこでるさぁぁぁ!!!!」って泣きながら全力疾走して帰ってきそう。
いつも「自分自身の為に強くなること」と「家族の為に強くなること」、「父親を越えること」を同一視してしまっている天化が幼くもあり哀れでもある。私は、そんなしがらみなく「俺っちが強くなりてぇから強くなるだけさ!」と言って欲しかったんだと思う。
「強くなったな天化!だがまだまだだ!いつか俺を越えろよ!」と言ってしまう飛虎は、間違ったことは言っていないけど、父親として言う時期を間違えたなぁ…とリアルタイム時には思い至らない感想を持つようになりました。まずは「天化個人」の強さと自我を認めてあげれば良かったのに、と。
賈氏ママに天花粉パタパタはたいてもらう黄家の子供たち可愛い。お手製の愛らしい花柄布オムツ着けて、お昼寝から目覚めたやんちゃっこ子天化が「さぁっ!だーっ…さぁぁっ!!」と走り出す黄家。寝汗でおでこに黒髪が張り付いちゃうからバンダナ巻いてもらってご満悦。ちょう可愛い。
天化は不遜であることが強さであると勘違いしている節があると思うのだけど(思春期だし)、上に上がるまでは素直さの塊だったりしたんだろうか。それとも初対面のコーチに対しての言い方含め、ちったい頃から独特の物言いだったんだろうか。……どちらにせよ愛らしいんだけどもね。
天化のゼルプストでの回想シーンで、料理バトルの飛虎が出てくるっしょ?あれさ、聞太師以外の人間と接するオヤジ、笑顔のオヤジ、そんな唯一の記憶なんじゃないか。切ない、黄家。オヤジを越えたいが為に一緒にいられない天化の矛盾した孤独、切ない。
黄家の仲の良さ、兄弟間のある種の天化至上・天化の好かれ方は、早くに仙界に上がった為に、嫌な部分も閉ざした本質にも気付くことなく素直に"好き"でいられる為に起こるんじゃないか。特に天化・天祥間のそれは、兄である以上に美化されている気がする。
きっと飛虎はとっくに天化を認めてたと思うよ。我が子の生きる場所と生きる意味を、みすみす奪う親が何処にいるってんだ…自分が「お前は強い」と認めるだけで何より大切な我が子が自ら輝きを消してしまうとわかってる飛虎の葛藤も、少しわかってあげて欲しい。
たまにわからなくなる。天化は最強でありたいのか?ただ飛虎を越えたいのなら、実は本人が気付かないだけでとっくに越えている部分も多々ある。飛虎を越えたら最後、アイツの生きる意味を奪っちゃうじゃないか。
天禄兄貴は学の教本をねだったけど、本当は僕だって天化みたいに剣が欲しいんだよ父さん。長子は僕なんだよ、才能は天化に継がれちゃったけど──そんな長男の憂鬱をわかってて、「ほれ天爵!オメェは青銅、大人の剣だぞ。天化にゃ木の剣だ、我慢しな」って飛虎パパが豪快に笑う黄家の聖夜。納得行かない子天化は駄々をこねこね、「ねぇかあさま、天爵もおとうとが欲しいな」って、皆で面食らいましたとさ。
風邪引き子天化は、"風邪引いちまった弱っちい俺っち"に対して落ち込んでしまう子。飛虎は「だっはっはまだまだだな天化!」、その間天禄兄貴と天爵にオヤジを取られ(普段は自分が独り占めしてる)、賈氏に頭撫でられるの恥ずかしくて、聞太師に「腹を出して寝るからだ!」って叱られる。
黄家家訓「惚れたら命がけで護れ」だと思っていますが、それを出来なかった飛虎と、誇りを命懸けで護った賈氏を想うと…もう…。天化はやはり最終的に母親似だったよな。
天緑天爵が柔和な笑みの穏やかな草食男子で、二番目と末っ子はガチ肉食のセクシーショタビームな虎の子なんだ。そんで皆ある一定水準以上に天化に入れ込んでる。オヤジだって逆入れ込みで、その実次男は肉を食べずに王に食われた。なにこのテンプテーション一家。