film review

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父の特異な力が遺伝した青年エヴァン。少年時代につけていた日記を朗読すると、当時にフラッシュバックし、そこから人生をやり直すことが出来るというものだった。無くなった記憶を取り戻すために始めたかつての友人たちとの交流だったが、幼い頃惹かれあっていたケイリーという女性の死をきっかけに、エヴァンの過去は何度も塗り替えられることになる…。

SF?になるのかね、この映画は。典型的なアメリカンアイドル顔俳優アシュトン・カッチャー主演の作品。おもしろかった!能力が遺伝して、人目に付かないように使うけど大事になるって映画、他にもあったよね、ジャンパー(テレポーテーション能力の遺伝)など。日本で言うと、ドラマだけどSPEC(戸田恵梨香主演)もかな。ジャンパーやSPECは敵がいて、主人公やその仲間を排除しようとしてきて、それに対抗するような構図だけど、バタフライ・エフェクトはそういった敵対組織がいなかったな。ひたすら自分の忍耐と、過去の出来事をどう変えていくかの戦い。

なんで?と思う描写がなかったわけではないのよ。たとえば(以下ネタバレ)なぜ重要なところで意識が飛ぶのか?引っ越し以降の7年間ではなぜ飛ばなかったのか?とか。あるいは母、なぜエヴァンを煽るようなことするんだ!止めろよ!とか。でもうまいこと話の流れのせていってる感じ。あとで話すけど、それも一つの選択と言うことなのかな、と思わせる。次々と力を使っていって、話がなかだるみしてないし、かといって展開早すぎ〜〜ってこともなかった。

さて、日本のドラマであった仁ーJINーってご存じだろうか。あれで南方先生が無事に現代に戻った後、手術して、同僚の先生と小説の題材について話してるときに、SFなことを言っていたんだ。過去にタイムスリップして、そこから元の時代に戻るとき、自分が過去に対して与えた影響から未来(元の時代)にねじれが生じてくるみたいなこと。しかも自分という存在は今まで自分がしてきた選択の数だけ存在していて、ねじれによって別の選択をした未来に飛んでしまうみたいな。(間違ってたらごめん)

これってそれじゃな〜〜い!?と、いいたい。

映画のストーリーは一本の線で出来ているのではなく、いくつもの選択という線によって出来ていて画面に採用されたストーリーはその選択の一つに過ぎないという意味。だからこそDVDの特典映像にボツになった2パターンのエンディングが収録されていたのかなと。それさえもこの映画の趣旨に飲まれているなんて!!!なかなか乙なこと考えるよね。

映画で精神病院に入っている父がエヴァンと面会したときに彼を殺そうとするんだけど、それは父の選択の繰り返しのなかでエヴァンが自分のことを苦しめる存在だったから、かもしれない。エヴァンにとってのケイリーとの出会いみたいに。そこまで思いを馳せることが出来る(遠い目)。

時間のロジックは宇宙の真理に並んでSFの永遠の題材。どこまで展開して伏線を張るか、回収するかで映画のできが変わってくる〜〜。わかりづらくてもだめ、浅はかでもだめ。塩梅が難しいところであります。

あ、わかったぞ、未来が過去に作用してるんだ。でもエヴァンの行く末は決まってた。ケイリーとの絶縁は最初から決まっていたんだ。未来の自分の意志で過去の自分の行動が変わるということは、主導権は未来の自分にあったと言うことで、でも未来の自分は過去を経なければ構築されないわけで。うわ〜〜〜不思議だ!!

ちなみにアシュトン・カッチャーはミラ・クニスの旦那です!!!!やべえな!!子供絶対かわいいよ!!!鶴井が保証するよ!!!モデルデビューとかしたら絶対注目するわ!!
[SF] 2017/02/23 23:40
元は小説原作。度肝を抜く一流音楽と先進的な画で観る物をぽかーんとさせてしまうSF映画。

地球の原始時代。人類の祖先たる類人猿が群れで生活する荒野に、人工物が飛来してくる。黒い細長い薄っぺらい謎の人工物は、原始的な類人猿に影響を与え、彼らはその知能を進化させてゆく。そして月日は経ちに経ち、人類が宇宙空間を旅するまで至った未来。月で細長いあの物体が発掘されたことを受け、ある宇宙計画が持ち上がる。そして宇宙計画で木星へ向かう道中、宇宙船を制御する人工知能HALが情緒不安定に陥り、船員は命の危機にさらされることになる…。

映画の前置きが、とてつもなく長い。ストーリー展開無くとんとん拍子で進むのも考え物だと思うけど、まー長い。暗転状態で2分間ぐらい(プレイヤーが破損したのではないかと)恐怖心を煽る音楽が続き、かと思えばプロローグ。2001年宇宙の旅と言えば、この音響だよね!と思わせる音楽。ブルーレイで観ただけあって、映像の鮮明さは文句なしに良かったです!

この作品は大まかに分けて3つに構成されます。1.原始時代、2.月での宇宙計画会議、3.木星への調査船内。正直、単純にストーリーだけでは全然何が言いたいのか、はわかりません。まとめサイトを見て、ようやく腑に落ちるというか。続編への大がかりなプロローグと観たらいいのでしょうが、とりあえず一作目をレンタルした私にはちんぷんかんぷんな内容でした。

ただ映像美は結構な物です。音響も壮大だし。人間があまりしゃべらないうえ、HALが精神病質なので、何か悪いことが起きるのではないかと不気味には見えます。実際、悪いことは起きますし、よく生き残ったな、お前!という描写はあります。

続編が気になってはいます。2010年、だったかな、タイトルは。2010にあんな旅を出来るほどに人間は技術力を持って居ないと言うことを、原作者は知っていたんだろうかな…とか寂しいこといってみる。コンピュータの祖が出来てからIT産業は飛躍的に進歩して、人類の想像を遙かに超える知能を持つ尋常知能が登場することを当時から予言していた点ではすばらしいといわざるを得ないけど。

2010年の映画に期待しよう。
[SF] 2017/02/19 20:59
静かに電気が止まった。全世界で。電力を用いるもの、携帯電話、パソコン、音楽機器、電池式のもの、時計、懐中電灯、全てが停止してしまった日常で、ある4人家族が鹿児島までサバイバル旅行に出かける。

最新作です、最近劇場での鑑賞もしています、むふむふ。
まず最初に、笑えるようなおもしろい映画ではない。(思わず笑うところはある)

簡単にまとめると、なんか原因はよくわからないけど、朝起きたら、電池と電気を使う製品が全て完全に止まっていた!という話。日常が静かにカタストロフィに飲まれてゆき、少しずつ状況が悪化する中、ようやく動き出す父。家族総出で自転車を使って空港に行き、飛行機に乗って鹿児島まで行くつもりが、もちろん飛行機は動かない。移動距離が徐々に伸びていき、結局目的地はチャリンコで鹿児島!

うほ〜〜〜。小日向文世が父、深津えりが母。子供役は知らん。都会の問題がある核家族っぽい。父は家庭を顧みず、いつもイライラしてる。娘は高校の友達に仲間はずれにされたくないちょっとおばかな子。兄は寡黙、いざというときは父より頼りになるが、静かな性格のため、目立たない。母は、唯一家族のためを考えて色々試行錯誤する。

この映画見て思うのは、アルマゲドンというか、こういうカタストロフィが起きたらどうしようという、焦燥感(今かよ)。東北の震災の時も、熊本地震の時も、備えがあるのと無いのとではきっとだいぶ違うだろうなと思ったよね。鶴井は苦しまずにぽっくり逝ければ未練はない。でも苦しいのは嫌だ。そういう意味で映画の中の人たちが気づくまでのじわじわ感て結構えぐい。長期の停電だと思ってみんななかなか策を講じないのね。
人工的な混乱も怖いなあ。情報が一切入ってこないことに対する不安、不安が人々を理性のかけらもない獣にする。「行政が仕事してない」「安全なところはどこなのか」とわめき散らす。気持ちはわかるのだが、非生産的であるし、ストレスの元になる。非常時には冷静でいたいとおもう(まじめな顔つき)。作品中では市民の混乱の描写がある。あな、おそろし、と縮み上がった。まあ日本は治安がいい方だろうけど、やっぱ暴力は怖い、良くない。

この映画はあんまり深追い?追求しすぎてはいけない、結構鶴井的には役作りと設定が徹底されていないと感じる部分があった。ストーリー面と言うより、技術面?だから、そこまで私は気にならなかったんだが、まあそれでも、後々思い返すとう〜〜ん?とは感じる。

ストーリーは良かった。見て損はない。十分に誇張された核家族構造と、一人一人の存在感がいい感じ。日本人的な情緒が多く、感情移入できる場面が大いにある。どんな宣伝文句なのかわからないが、あらためておもしろおかしい映画ではないことを伝えたい、あれは完全なるサバイバルドラマ?である。久しぶりに邦画でいい作品見たわ、見て良かったよ。


最後に、お父さんの頭に注目。
[ドラマ] 2017/02/17 00:07
3人目の子供を死産したことから孤児院の子供を引き取る決断をしたコールマン夫妻。9歳のロシア人エスターは賢く、独創的でな女の子で、すぐに夫妻と打ち解け、娘マックスとも仲良くなった。しかし個性的な服装、彼女の身の回りで起こる事件・事故、あまりに不自然なため、妻ケイトは調べ始める。孤児院の管理者シスター・アビゲイルは撲殺、エスターの同級生ブレンダも滑り台から落ち、ついにエスターの義兄ダニエルもツリーハウスから転落し、徐々に彼女の身辺についてわかってくるのだが…。

ヤフー映画レビューみたいなサイトでも高評価だったエスター。最強におもしろかったです。てか超怖いw分類としてはホラーではなく、サイコスリラー映画になるんですが、(実際ダミアン的な怖さを孕んでいるわけではない)怖いのは怖いんで、このレビューブログではまとめてホラーに入れておきます。悪しからず。

さて舞台はくっそ寒い時期のアメリカ。ホントはちょっとギスギスを抱えているものの、子供のために、そして自分たちのためにいい夫婦であろうとしている、コールマン夫妻。人目の子供ジェシカを死産し、心に陰を抱えていたケイトは旦那のすすめで孤児院から居子供を引き取ることに。そこで出会ったのは、到底9歳の知能、想像力とは思えない少女エスターだった。最初のあたり、エスターは人の気持ちをくみ取れるかなり賢い9歳児だなあ、なんて思ったのですが、後から改めて考えてみるとすごく演じているのがわかります。あれは本当の姿ではないのですから…。

さてエスターはかなり個性的です。日常生活でもドレス、手首と首にリボン、歯医者嫌いで、お風呂の時は必ずバスルームを施錠します。このあたりも回想すると理由がわかるんですけどね。そういう個性から、同級生にはいじめられます。いじめの主犯の子を突き落とし、様子を見に来たシスターをマックスの手を借りて殺し、ツリーハウスに放火。ダニエルはツリーハウスから転落して重傷を負う…全部犯人はエスターこの作品は文句なしに怖いので、自分の目で見てもらいたいとおもうがゆえに、はしょります。(最後の方にネタバレしてますが)

ここまでして猟奇殺人鬼とかではないんです。(精神疾患ではあるんですが)目的は最後にわかります。ところどころ、彼女がいらついている場面も、思えばそういう目的のため、否応なしに囚われていたのだと思うと感情移入してしまうところもあります。

悪の教典という邦画、知ってますかね?胸くそ悪くなる映画なんですが、いわゆる共感能力がない、サイコパス先生が学校で暴れまくる話なんですね。おそわれる学生視点でも話は展開するんですが、7割方先生視点でも話が進んでいくんですよ、あれを思い出しました。この映画はエスター視点での描写が多いんです。エスターのえぐり出された人間の本能の部分、渇望したものが、まざまざと、現れているんですよ、んふふふふふ


こっからがちのネタバレなんですが、


エスターは結局のところ9歳児ではありません。33の大人の女性なんです。ホルモン異常で体格が9歳で止まっています。そういう意味で、彼女はとても孤独でした(たぶんね)。子供姿のため、男性からは見向きもされず、一人の女性として抱かれることもないままだったんです、彼女のいらだち、憤り、母ケイトに対する嫌みな態度、父ジョンへの執着全て筋が通ってくるんですよ、恐ろしいことに…。是非見ていただきたい。すばらしい映画。んふふふふふふf(死んだ)
[ホラー] 2017/02/14 23:24
南アフリカ ヨハネスブルクでは警察とともに人工知能を搭載した人型アンドロイドが危険な任務に就いていた。科学者ディオンによってバッテリーを損傷したアンドロイドに純粋な人工知能が移植された。しかし悪事を企むギャングによって盗難される。起動したアンドロイドはまるで人間の赤ん坊のように言葉をみるみるうちに覚え、知能を発達させていく。チャッピーと名付けられたアンドロイドは創造主ディオンと、ギャングのパパ・ママの正反対の考え方に触れ、動揺する。そして危険な街ヨハネスブルク…。敵対するギャングによっていじめられ、破壊されそうになり、チャッピーは悪に染まっていく…。良心と悪意の間で、チャッピーは何を感じるのか、どうなっていくのか。

設定に雑さはあるものの、将来AIが普及して行くとなると、必ず倫理的な問題は出てくると思う。そういう意味で考えさせられる映画だと思う。あと、単純にいじめられるチャッピーかわいそう…。

アンドロイド映画と言えば、SFの金字塔?ブレードランナー。そして手塚治虫の鉄腕アトムをフィーチャーしたPLUTOという漫画。人工知能の暴走がきっかけで始まる戦争マトリックス、このあたりと関連性のある話だと思った。いわゆる天才科学者が、人間と同様に考え、感じることの出来るアンドロイドを作るーそれは神の領域ともいうー。

これまでさんざん人種差別をしてきた人間が、次はおそれのためにまだ生まれたばかりのAIというマイノリティを迫害し始めるんですよ。愚かなものです。人間こそ、人間の力で制御できない凶暴性をはらんでいるのに、そんな人間より高い知能を持つアンドロイドがなぜ怒りのために人を殺すでしょうか?(怒りのために人を殺すことはないと考えます)

完全なAIやそれを搭載したアンドロイドが生物的に人間を模倣して作られていることを考えると、「生きたい」と思うのではないでしょうか。そう、生きたいと思うと思うのです。わたしがこのロボットSFを見るときに重要視している価値観?。アンドロイドが生きたいと感じているかどうか。生物とロボットが動と静で相容れないと考えられてきた時代はそろそろ終わりなのかなと(とっくに終わってる?)アンドロイドが生の喜びを知り、学習し、生きていることを実感する…そんな映画はやはり後生まで賞賛されると思うんです。まだ上記の映画を見たことがない人は見てほしいなと思います。それくらいすばらしい映画と漫画。

はなしがそれましたが、チャッピーの南アフリカ系英語?めっちゃ聞き取りづらい。笑
百聞は一見にしかず、是非ごらん遊ばせ。



[SF] 2017/02/13 00:16
テキサスの女好きのロデオボーイ ロンは体調を崩し、病院へ運ばれる。医師の診断によると彼はAIDSを発症しており、余命は30日。最初は医者の言葉を信じずろくな治療をしなかった彼だが、調べるうちにAIDSに効果のある新薬が開発されたことを知る。しかし新薬承認には臨床試験など長い期間を経ねばならず、ロンは途方に暮れる。病院の清掃作業員の男に金を支払い、非合法に錠剤薬を体に入れるも、それは体調を良くしてくれるようなものではなかった。死ぬ覚悟で向かったメキシコの闇医者のクリニックでようやく自分の体にあった自然な治療法を発見し、アメリカでは未認可のタンパク質の錠剤を大量に密輸する。HIVの最初のキャリアが発見されてから間もない頃のアメリカの騒動、患者たちの苦悩、そして医療選択の自由を問うた実話に基づくストーリー。

とてもいい話だった。自分的には満点。
中学の時に演劇で輸血によってHIVに罹患した人の話をやったので、HIVとAIDSについてはちゃんと学習したつもりである。最初の罹患者が現れた当時、避妊の必要がないホモセクシュアルの男性が多かったことから、同性愛者のみの病気とされていた。(しかしバイもいただろうし、静脈注射の回しうちなどでももらうことがある。)そういうわけでロンは、ホモだと決めつけられバカにされたうえ、HIV罹患者といわれ差別されたわけである。二重苦。

そして当時、日本より遙かに早いスピードで承認されるといえど、アメリカでも薬剤は臨床試験(治験)という壁を乗り越えなくてはならなかった。これは既に症状が出始めた患者が急を要するにもかかわらず、薬を使うことが出来ないということである。残念ながらこれは摂理である。強力な副作用がある可能性のある薬をむやみに使う人間は居ないだろう。ロンはこのため、有効な治療薬を合法に手に入れることは出来なかった。

アメリカには、国民の食品、医薬品を管轄するFDAという政府機関がある。日本の厚生労働省に当たるが、作品中ではFDAは悪役である。まあ、個人的に見ても、FDAはあまりいい仕事をしてない。アメリカの食生活を見ればわかろう。まあ、個人が管理するものだと言われたらそれまでなのだが。

ロンは作中で最良のビジネスパートナーに出会う。レイヨン(仮名)。ホモセクシュアルの女装した人物である。とても人間的な芝居で、女性?女装?の役が上手だった。女性を目指すホモセクシュアルの男性は、きっとあんな感じの人が多いんではないかと思う、なんていうか、そうなってしまう感じ?意識していない女性らしさ。彼女はジャンキーなんだけど、最終的に、注射するものが(途中ですり替わっているように思うんだけど)モルヒネになってる。ここが、芝居の見所(そこ)。

ロンは密輸した薬をHIV罹患者に無料で配りまくって会員費として金を集めていくんだけど、すがすがしいくらい、「やって当然」なんだよね、態度が。日本人の保守的な考え方だと「ルール破ってないかどうか」「法令遵守してるか」ってきっと大事なんだけど、彼は全然、全く、みじんもそんな態度無い。むしろアメリカの自由には「自分に施すための医療を選択できる自由が含まれる」と考えて果敢にFDAに立ち向かっていくの。それがかっこいい。国家によって自分の寿命を決められたくない、自分の薬は自分で決める、独立した考え。(作中には背景としてFDAの推しメディスンが強力な副作用であるため、彼はそれを使わない方がいいと主張していたこともある)

今調べたけど、マシューマコノヒーはウルフ・オブ・ウォールストリートに出てたんだね、過激な役が似合うんだな。

あとロンの顔の?変化がすごい。顔面蒼白で病院に運ばれたときと、メキシコで治療を受けて帰ってきたときの顔が全然違うの。化粧なのか、実際に減量と増量をしていたのか定かではないけど、なんかもう、病人とロデオボーイって感じ。それぐらい全然違う。

HIVの動向は最近追ってないんだけど、どうなんだろう、日本人にはもう少し知ってもらいたいと思う、コレについても。マイノリティの生き方については感じて考えるべきと思うよ、自分のことをマジョリティだと思っている人たちは特に。
[ドラマ] 2017/02/12 23:45
結婚式を明後日に控える花婿ダグと、その親友フィル、ステュ。そしてダグの義弟になるちょっとおバカなアラン。独身最後をラスベガスのカジノで満喫するため、4人は超高級ホテルのスイートルームに宿泊することに。しかし翌朝、部屋のなかはひどく荒らされ、記憶は無く、おまけに花婿ダグは消えていた!
残された3人は手がかりを得ながら、失った記憶とダグを探す旅に出ることになるが…。

これコメディ映画でいいよね?(笑)
めっちゃ面白かったwwwわろたwww
アメリカのお下劣コメディって、日本人に受け入れてもらう塩梅難しいと思ってたんだけど、この映画はいいね〜。宇宙人ポールと同じくらい面白かったよ。

この結婚式の主人公はダグ。あからさまな二枚目で親友と義弟思いのいいやつ。義父さんから貰った高級車を大事につかお♪と思いつつ、もうとんでもないことになる。
親友フィルはちょっと乱暴な教師。社会見学の費用を生徒からふんだくってラスベガスの渡航費(カジノへの軍資金)に当てちゃうぐらいゲスい。ただ馬力の弱いほかの3人を引っ張る力強さがある。
もう一人の親友ステュは歯科医。(わたしは歯科医でも十分いいと思うよ)3年付き合った女性とマンネリなものの、ダグの結婚式のあと、プロポーズするつもり。いちおう医者なので妥当なことを言うが、説得力があんまりない。
そしてダグの義弟、アラン。カジノの必勝法を実践するほどの無謀かつ天賦の才能の持主。これで大金を稼ぐからすごい。そして個性的すぎる。でもいい味出してるwww

この映画の何がいいって、もうどうにでもなれぃ!っていうなげやりな強さとダグを探して結婚式までに連れ戻さないと!っていう強さね。あとコメディ要素の秀逸さwww

これ、つづきが2、3とあるみたいなんだけど、絶対みるわ!キャストも替わらずってのがいいよね〜。

途中でマイク・タイソンが本人役で出演するんだけど、それが面白い。波乱だらけの人生だけど僕は彼が好きだよってゆったステュ役の人に同感。タイソン可愛かった。

そして結局最後に鶴井の脳に残るのはブラッドレイクーパーがイカしてるってことだ。ジェニファーローレンスと共演したときも精神病の教師役だったけど、ちょっと破天荒?ヤンチャな役がおおいのな〜。いいと思う(笑)ブラッドレイはイケメン。覚えた?ブラッドレイクーパーはイケメン。
[コメディ] 2017/02/03 20:24
親子で麻薬ディーラーとして生計を立てるトゥルーラブ家。父が卸したマリワナを息子ジョンが知り合いのドラッグ中毒に売り渡すというシンプルな取引をしていた。ところがある日、ジョンの取引相手ジェイクが金の回収に失敗、あげく金を貸してほしいと要求される。これに激怒したジョンは銃を使い首をそろえて返せとジェイクを脅す。一方のジェイクは脅されたことに腹を立て、後日ジョンの家を襲撃。報復に報復で返すため、ジョンはジェイクの腹違いの弟ザックを誘拐する。兄を見て育ったためかワルにあこがれがあったザックは過保護な母から逃れられたため、ジョン一味に反抗することもなく、数日間彼らと過ごす。しかしザックの両親が誘拐事件として警察に通報し、ことは次第に多数を真巻き込み大きくなってゆく…。

いやーーーーん!!!ジャスティン(JT)でてるやーーーん!!と思って借りたらさ、結構、ひどい話でショック受けたよ、我は。出てくる俳優陣はヤリチンとドラッグアディクションの芝居がまことにうまい。ヒスパニック系の人はああいう良くない仕事に就くことが多いんだろうな…なんて言うか、シャバにチンピラが手を出しちゃいけない犯罪に手を出しちゃうんだね。

出てくるのは20代前半くらいのろくに仕事してないドラッグディーラーとその取り巻き。ジョンはチビだけど端整な顔立ちらしく、女にはもてる(たぶん)。父にもらったドラッグで取引して中毒者から金を巻き上げてる。フランキー(JT)は全身入れ墨入れていて、家で父がマリファナを育てるほど。エルビスは下っ端の下っ端。ジョンに金を借りていて、返済のために家の雑務を全部やって挙げる(くらいジョンが好き)。

ただのドラッグ映画ならあーくずだな〜でいいんだけど、この誘拐事件のせいで、15歳の少年の命がなくなっている、本当に。じつは実際にあった事件を基に作られてるらしく、公開当時はまだ主犯のジョン(本名ジェシー)の判決がおりておらず、ゆえに日本では公開されていないンだとか。劇中の最後にテロップでジェシーは現在公判中である…って出るんだけど。うおおおお、こっわ!っておもったよね。

キャストはブルース・ウィリス、シャロン・ストーン、JT。なかなか豪華だと思う。シャロン・ストーンって何に出ていただろうと調べたら、トータル・リコールに出てたのね!!彼女の演技はすばらしかった。誘拐されたザックの母親役。特殊メイクをしていて、なおかつインタビュー形式の映像だったんだけれども、終盤、亡くなった息子ザックと事件の発端である兄ジェイクについて言及するのよ。痛々しいし、失意のどん底で狂気と出会ったような表情。(劇中の、ではなく)本当の母上の映像かと思ってしまうほど。
ブルース・ウィリス最近悪役しか見てないんだけど、わたしの選択ミスかしら…?かっこいいハゲを演じた作品をそろそろ拝みたいぞ。悪人面なのはわかるけどもな。

胸くそいい映画ではない。むしろああ、やっぱり血も涙もない方法で命を奪うんだな、と性悪説を立証したくなる。でも見た方がいい。この映画にはエンターテインメント性はないが、伝えたい事柄がある。自分には縁遠い世界かもしれないけど、こういう人がいて、銃社会があるってことを、日本人もこれから知るべきかもしれない。
[ドラマ] 2017/02/01 21:49
元彼の暴力に耐えかねアメリカを飛び出した主人公グレタ。心機一転、豪邸を持つイギリスの老夫婦の元を訪れる。息子ブラームスの子守に採用されたのである。しかし彼女を待っていたのは陶器の肌を持つ人形の“少年”であった。老夫婦の長期旅行の間ブラームスの面倒を見ることになり、彼女が手渡されたのはブラームスの世話に関して決して破ってはいけない10のルール。薄気味悪い屋敷で一人“少年”と過ごすこととなった彼女は気味の悪さからルールを破るようになり、そして次々に不可解なことが起こり始めるのであった…。

ツイッターの宣伝?広告で見かけたムービーで、一番気になっていたのがコレ。わたしにしては珍しく、ホラームービーに興味を持ったであります。そしてG●Oのクーポンを使って借りてきました。いつもお世話になります、ありがとうG●O。

映画評論サイトで前もって確認したときは結構酷評だったンだけど、そこまで「は?」と思うような描写は無かったと思う。パーシージャクソンシリーズの方が嫌だった。細部はともかくとして全体的な画の作り方が悪くなかったんだろうな。
もうひとつ余談で映画を見る人には伝えたいことがあるんだけど、外さない映画を人から聞いて見るのは結構だけど、外してる映画を人から聞いて見ないようにする、ということはすべきじゃない。人に聞かないと自分の価値観がわからなくなるような人になってはいけない…と私が思うから。

さて、ここからはネタバレが入りますが、まず最初に私が感じたのはブラームス気持ち悪い!(結局な)そこですよ。質感がつるつるしてるな〜、と思ってたんだけど後半になって陶器で出来てるとわかった。焼き物だったのですね彼は。私てっきり子供のおもちゃのふにふにしたシリコン的な?石油系の?人形だと思っていたので、バリーン!!!ゆうて割れたときはびっくりした。ちなみに目玉はぷにぷに系だった。

ホラームービーって複合要素にもよるけど、大まかに「超常現象系」と「科学の暴走系」なのかな?とおもっていて。超常現象系は、文字通り幽霊・呪縛な。サイレント・ヒル、呪怨あたり。で、科学の暴走系(SF)は、ゾンビ・人間の自業自得。ザ・フライ、バイオハザードとか。ザ・ボーイに関しては超常現象系かと勝手に想像していたんだけど、そういう意味で大・どん・でん・返し!!!残念ながらどっちでもないな。NOT SUPERNATURALって感じ。
ひとつ言うと、あの胸毛はない。

映画評論サイトの酷評ほどひどくはない、とは言ったものの、「いやあ、そんなことないんじゃないの?」と思ったのが、主人公グレタの過去回想。ブラームスの魂が屋敷の中にあり、不可解な事象の原因であると考えた彼女は10のルールを守り、ブラームスと心を通わせるようになる。そして日用品を週一で持ってきてくれる陽気なイングリッシュメンにほんのり頬を染めつつ自分の過去を語るシーン。「元彼に暴力を振るわれて…妊娠してたのに…流産してしまって…だから私には本当のブラームスを亡くした老夫婦の気持ちがわかるの…」
なんか、安直ではないか?あの女優さんまだ20代中盤か後半くらいやろ。なんやろうな、気持ちがわかったら変とは言わないんやけど…だったら育てた息子を2、3歳くらいで事故で亡くしてるとかの方がこう、感情移入できるんじゃ?って思ったの。結構語るにはつらい話なのにさらっと回想しちゃったのも原因かな、異論は認める。

ちなみにもうネタバレもいいところだが、最後に子守のルール

1・客人を招いてはならない(ブラームスはひきこもり)
2・少年の顔を覆ってはいけない(盗聴器が聞こえないから)
3・食事は冷蔵庫で保管せよ(あとでこっそり食べんねん)
4・毎朝7時に起こすこと(盗聴器が使えるか確認やで)
5・平日は3時間勉強を教えること(なかみは子供)
6・音楽を大音量でかけること(移動がばれるから)
7・少年を独りにしてはならない(お姉さんのアハンウフンをry)
8・庭のネズミ取りを掃除すること(秘密の部屋がばれる)
9・必ず少年に食事を与えること(あまりもん食ってる)
10・お休みのキスをすること(ただのフェチ)


悪くない。でもサイレントヒルには到底及ばない。ストーリーの重みとかはない。ひやひや感を楽しむ映画でした。
[ホラー] 2017/01/31 22:37
クリプトン星から地球に飛来してきた揺りかご。そこから出てきたのは人間の姿をした赤ん坊だった。クラークーーそう名付けた赤ん坊を両親は人間と同様に育てるも、彼は人類にはあるまじき特別な才能を発揮していくのであった。自分の出生の秘密を解き明かすため旅に出たクラークだったが、宇宙から地球を脅かすゾッド将軍なる人物が接触してくる…。

リブートというと聞こえはいいんですけどね。
原案はあのダークナイトシリーズでメガホンを執ったクリストファー・ノーラン。
しかしながらクリスはダークナイトシリーズで最強だったのに、どうした?!といった感じ。
スーパーマンシリーズって言うと、カートゥーンネットワークで放送していたアニメーションはもちろんのこと、昔のスーパーマン映画も日曜洋画劇場とか、土曜ゴールデンとかで見ていた記憶がある。あのダサイ格好に青と赤のピチピチタイツ。そうこなくちゃ。でもMOSに関してはあんまりダサイ感じない。そういう意味でつまらない。むちむちのマッチョメンがあれを着るから意味があるのであって、マッチョメンがなんかそんなにださくもないタイツ着てても、「ああ、ふーん」ぐらいにしか思わないのである。
そういうところ残念。

アクションシーンはあんまりこだわって見ないんだけど、違和感はない。ただ、最後「あんなに簡単に首をひねり挙げられるんなら最初からry」と思った。うん、クリスには内緒で。後やっぱり、力学を完全に無視してるところは、どうなん??て思うよ。エンジン付いてないと出来ない加速…ウルトラマンポーズで移動してたらあんな旋回できないでしょう…。なにかね?屁かね?屁で加速してるのかね?

あとこれは私的に一番見逃せなかったポイントなんだけど、
何でクリプトン星人英語しゃべってるの???!!!
ハリウッドが強いのはわかる、俳優たちが英語をしゃべるのもわかる。でもアバターを見たことある人は共感してくれると思うのおぉこの意見に!最初の方のクリプトン星人しか出てこないところだけでも、宇宙語というか、クリプトン星の言葉でしゃべってほしかったな…なんか興ざめなのよ。フランス生まれの三銃士やレミゼラブルが英語なのも、日本人キャストばかりの48RONINが英語なのも、正直気持ち悪い。やるならアバターぐらいがんばっていただきたかった。

ヒロイン役の女性が(500)日のサマーの人かと思ったけど、似てるだけで違った。ナイトミュージアム2の女性飛行士の役の人だった。

そういうわけで、今回は微妙だった!!
[アクション] 2017/01/26 19:36

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