film review

● ザ ボーイ 人形少年の館
元彼の暴力に耐えかねアメリカを飛び出した主人公グレタ。心機一転、豪邸を持つイギリスの老夫婦の元を訪れる。息子ブラームスの子守に採用されたのである。しかし彼女を待っていたのは陶器の肌を持つ人形の“少年”であった。老夫婦の長期旅行の間ブラームスの面倒を見ることになり、彼女が手渡されたのはブラームスの世話に関して決して破ってはいけない10のルール。薄気味悪い屋敷で一人“少年”と過ごすこととなった彼女は気味の悪さからルールを破るようになり、そして次々に不可解なことが起こり始めるのであった…。

ツイッターの宣伝?広告で見かけたムービーで、一番気になっていたのがコレ。わたしにしては珍しく、ホラームービーに興味を持ったであります。そしてG●Oのクーポンを使って借りてきました。いつもお世話になります、ありがとうG●O。

映画評論サイトで前もって確認したときは結構酷評だったンだけど、そこまで「は?」と思うような描写は無かったと思う。パーシージャクソンシリーズの方が嫌だった。細部はともかくとして全体的な画の作り方が悪くなかったんだろうな。
もうひとつ余談で映画を見る人には伝えたいことがあるんだけど、外さない映画を人から聞いて見るのは結構だけど、外してる映画を人から聞いて見ないようにする、ということはすべきじゃない。人に聞かないと自分の価値観がわからなくなるような人になってはいけない…と私が思うから。

さて、ここからはネタバレが入りますが、まず最初に私が感じたのはブラームス気持ち悪い!(結局な)そこですよ。質感がつるつるしてるな〜、と思ってたんだけど後半になって陶器で出来てるとわかった。焼き物だったのですね彼は。私てっきり子供のおもちゃのふにふにしたシリコン的な?石油系の?人形だと思っていたので、バリーン!!!ゆうて割れたときはびっくりした。ちなみに目玉はぷにぷに系だった。

ホラームービーって複合要素にもよるけど、大まかに「超常現象系」と「科学の暴走系」なのかな?とおもっていて。超常現象系は、文字通り幽霊・呪縛な。サイレント・ヒル、呪怨あたり。で、科学の暴走系(SF)は、ゾンビ・人間の自業自得。ザ・フライ、バイオハザードとか。ザ・ボーイに関しては超常現象系かと勝手に想像していたんだけど、そういう意味で大・どん・でん・返し!!!残念ながらどっちでもないな。NOT SUPERNATURALって感じ。
ひとつ言うと、あの胸毛はない。

映画評論サイトの酷評ほどひどくはない、とは言ったものの、「いやあ、そんなことないんじゃないの?」と思ったのが、主人公グレタの過去回想。ブラームスの魂が屋敷の中にあり、不可解な事象の原因であると考えた彼女は10のルールを守り、ブラームスと心を通わせるようになる。そして日用品を週一で持ってきてくれる陽気なイングリッシュメンにほんのり頬を染めつつ自分の過去を語るシーン。「元彼に暴力を振るわれて…妊娠してたのに…流産してしまって…だから私には本当のブラームスを亡くした老夫婦の気持ちがわかるの…」
なんか、安直ではないか?あの女優さんまだ20代中盤か後半くらいやろ。なんやろうな、気持ちがわかったら変とは言わないんやけど…だったら育てた息子を2、3歳くらいで事故で亡くしてるとかの方がこう、感情移入できるんじゃ?って思ったの。結構語るにはつらい話なのにさらっと回想しちゃったのも原因かな、異論は認める。

ちなみにもうネタバレもいいところだが、最後に子守のルール

1・客人を招いてはならない(ブラームスはひきこもり)
2・少年の顔を覆ってはいけない(盗聴器が聞こえないから)
3・食事は冷蔵庫で保管せよ(あとでこっそり食べんねん)
4・毎朝7時に起こすこと(盗聴器が使えるか確認やで)
5・平日は3時間勉強を教えること(なかみは子供)
6・音楽を大音量でかけること(移動がばれるから)
7・少年を独りにしてはならない(お姉さんのアハンウフンをry)
8・庭のネズミ取りを掃除すること(秘密の部屋がばれる)
9・必ず少年に食事を与えること(あまりもん食ってる)
10・お休みのキスをすること(ただのフェチ)


悪くない。でもサイレントヒルには到底及ばない。ストーリーの重みとかはない。ひやひや感を楽しむ映画でした。
2017/01/31 22:37

<< | >>

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -