film review

● チャッピー
南アフリカ ヨハネスブルクでは警察とともに人工知能を搭載した人型アンドロイドが危険な任務に就いていた。科学者ディオンによってバッテリーを損傷したアンドロイドに純粋な人工知能が移植された。しかし悪事を企むギャングによって盗難される。起動したアンドロイドはまるで人間の赤ん坊のように言葉をみるみるうちに覚え、知能を発達させていく。チャッピーと名付けられたアンドロイドは創造主ディオンと、ギャングのパパ・ママの正反対の考え方に触れ、動揺する。そして危険な街ヨハネスブルク…。敵対するギャングによっていじめられ、破壊されそうになり、チャッピーは悪に染まっていく…。良心と悪意の間で、チャッピーは何を感じるのか、どうなっていくのか。

設定に雑さはあるものの、将来AIが普及して行くとなると、必ず倫理的な問題は出てくると思う。そういう意味で考えさせられる映画だと思う。あと、単純にいじめられるチャッピーかわいそう…。

アンドロイド映画と言えば、SFの金字塔?ブレードランナー。そして手塚治虫の鉄腕アトムをフィーチャーしたPLUTOという漫画。人工知能の暴走がきっかけで始まる戦争マトリックス、このあたりと関連性のある話だと思った。いわゆる天才科学者が、人間と同様に考え、感じることの出来るアンドロイドを作るーそれは神の領域ともいうー。

これまでさんざん人種差別をしてきた人間が、次はおそれのためにまだ生まれたばかりのAIというマイノリティを迫害し始めるんですよ。愚かなものです。人間こそ、人間の力で制御できない凶暴性をはらんでいるのに、そんな人間より高い知能を持つアンドロイドがなぜ怒りのために人を殺すでしょうか?(怒りのために人を殺すことはないと考えます)

完全なAIやそれを搭載したアンドロイドが生物的に人間を模倣して作られていることを考えると、「生きたい」と思うのではないでしょうか。そう、生きたいと思うと思うのです。わたしがこのロボットSFを見るときに重要視している価値観?。アンドロイドが生きたいと感じているかどうか。生物とロボットが動と静で相容れないと考えられてきた時代はそろそろ終わりなのかなと(とっくに終わってる?)アンドロイドが生の喜びを知り、学習し、生きていることを実感する…そんな映画はやはり後生まで賞賛されると思うんです。まだ上記の映画を見たことがない人は見てほしいなと思います。それくらいすばらしい映画と漫画。

はなしがそれましたが、チャッピーの南アフリカ系英語?めっちゃ聞き取りづらい。笑
百聞は一見にしかず、是非ごらん遊ばせ。



2017/02/13 00:16

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