film review

● 2001年宇宙の旅
元は小説原作。度肝を抜く一流音楽と先進的な画で観る物をぽかーんとさせてしまうSF映画。

地球の原始時代。人類の祖先たる類人猿が群れで生活する荒野に、人工物が飛来してくる。黒い細長い薄っぺらい謎の人工物は、原始的な類人猿に影響を与え、彼らはその知能を進化させてゆく。そして月日は経ちに経ち、人類が宇宙空間を旅するまで至った未来。月で細長いあの物体が発掘されたことを受け、ある宇宙計画が持ち上がる。そして宇宙計画で木星へ向かう道中、宇宙船を制御する人工知能HALが情緒不安定に陥り、船員は命の危機にさらされることになる…。

映画の前置きが、とてつもなく長い。ストーリー展開無くとんとん拍子で進むのも考え物だと思うけど、まー長い。暗転状態で2分間ぐらい(プレイヤーが破損したのではないかと)恐怖心を煽る音楽が続き、かと思えばプロローグ。2001年宇宙の旅と言えば、この音響だよね!と思わせる音楽。ブルーレイで観ただけあって、映像の鮮明さは文句なしに良かったです!

この作品は大まかに分けて3つに構成されます。1.原始時代、2.月での宇宙計画会議、3.木星への調査船内。正直、単純にストーリーだけでは全然何が言いたいのか、はわかりません。まとめサイトを見て、ようやく腑に落ちるというか。続編への大がかりなプロローグと観たらいいのでしょうが、とりあえず一作目をレンタルした私にはちんぷんかんぷんな内容でした。

ただ映像美は結構な物です。音響も壮大だし。人間があまりしゃべらないうえ、HALが精神病質なので、何か悪いことが起きるのではないかと不気味には見えます。実際、悪いことは起きますし、よく生き残ったな、お前!という描写はあります。

続編が気になってはいます。2010年、だったかな、タイトルは。2010にあんな旅を出来るほどに人間は技術力を持って居ないと言うことを、原作者は知っていたんだろうかな…とか寂しいこといってみる。コンピュータの祖が出来てからIT産業は飛躍的に進歩して、人類の想像を遙かに超える知能を持つ尋常知能が登場することを当時から予言していた点ではすばらしいといわざるを得ないけど。

2010年の映画に期待しよう。
2017/02/19 20:59

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