Tin ice in the sun

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東京モダンアパート(rank)
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Archiveの最新記事: フォレストページ(無印)の振り返り

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黒沢清の考えるエンタメってこうなんだ……! になった。ファン心理としての「分かりやすい!」と「こんな映画を作ってもまあ分からない人は分からないかも!」のマウントをとるいやな気持ちとある。エンタメだった。 フリーファイヤーになったりボニー&クライドみたいになったり、三池崇史の「初恋」が好きなのかな? と思うぐらいのヘンテコな展開。奥平大兼のあの空虚な顔と菅田将暉の呆然としながら流されていく表情がとてもよかった。 偶像化をつきつめた世界が現代的なのにどこか古さを感じさせる。悪魔との契約というよりかは、持ち上げられた先が地獄の果てだったような。 https://filmarks.com/movies/114844/reviews/183728371

  • 8th.Oct
  • Movie

憑依

ポスターから比べるとビックリするぐらいにコメディでファンタジーでアクションだった! 子ども向けのニチアサのノリっていう感じ。 もっとガチガチホラー映画かと思ってたよ……。 ちょっとアクションからのエンディングがあっさりしてるなーという感じはあるけれど、バトルに入るまでの仙女様の話とかも含めて面白かった。どことなくルパン三世みがある。(キャラクターは違うけどストーリーの展開とかが) 初っ端からポン・ジュノのパラサイトをネタにしているので見てない人はぜひ見てから行った方がいい。声出して笑うかとおもった。 https://filmarks.com/movies/112778/reviews/183041762

  • 28th.Sep
  • Movie

ナミビアの砂漠

やりたいこと果敢にせめていったこととそれが人に伝わったことは大きいな、と思う。 ただまあ、根底のイメージ表象として平成を生きてきた人間には「ケータイ小説だ!」になるところがしばしばあり これを「果敢な表現」ととるにはあれらの作品だってもっと評価されてよかったよな……?? をした。 好みかどうかで言えば好みじゃない作品なのだが、評価されることには納得もする。 共感のしにくい主人公像ではあるけれど、その突き放した感じと臆すことのない主人公の喧嘩像がとてもよかった。どんな生き方をしている人間であれ、やるときゃやるし。 セフレのだるい会話シーンの解像度が高くてそれらのシーンだけずっと笑ってしまった。21歳のまだまだ訳分からない世界を生きてる子どもに刷り込みをしたいけど失敗するセフレたちだ。 ホストのシーンとかの小さな所まで今まで切り落とされていたようなそんな表現達が集まっていたのはよかった。

  • 23rd.Sep
  • Movie

深骨

夏休みにいる少女、訳ありそうな女性の先生、標本作りが好きな男性の先生の会話劇がとても面白かった。 自分としてはとても好きな作品。 骨格標本が3人のコミュニケーションの核になって人という生き物の解釈を深める感じがすごく良かった。 人はその肉を剥げば骨しか残らない。骨に対しての愛情を隠さず、ただ生身の生き物にリスペクトも欠かさない先生の生き方もよい。

  • 20th.Sep
  • Movie

アグリーズ

原作小説読んでた。結構冒頭のところで終わるのでこれはシリーズ化をさせたいんだろうなーをしたけれど、Netflixは手厳しいのでこの作品で終わる可能性あるな…… と思った。 いろんな方が言われてるけど、そもそもプリティになる前の主人公たちのキャストが可愛い美しいかっこいいの三拍子なので内容にいまいちついていけないところがあった。 TVシリーズとしてもうちょっと丁寧にお話を追いかけてもよかったのでは? と思う。 ただ原作小説知っているからあの時の思い出が蘇っていたので感慨深かった。カズアキのイラストでね! 絵師にハマってたときにそのデザインがほしくて買い漁ってました。レンズと悪魔もそこからハマったんだったなー。 ルッキズムという言葉はまだ知らなくて、周りがオシャレになっていくのに着いていこうと頑張っていて 可愛くなりたい、と願っていた中高生たちに向けて キラキラな恋愛ものっぽい表紙で出されたこの本は結構衝撃的だったので。

  • 20th.Sep
  • Movie

武道実務館

前々作のディヴァインフューリーもそうですが イケメンで物理的に攻撃力高めのお兄さんが年配の男性に懐いて相棒になって「この人と一緒に頑張りたい」と青年が変わっていく物語が大好きすぎる監督。 気持ちはわかるよ、わたしもすき。 悪いやつはとことん悪くて同情の余地はないのだ、という徹底したエンタメのための描写なのでスッキリしてみられた。 電話の登録名が兄貴なの可愛いね……。

  • 20th.Sep
  • Movie

侍タイムスリッパー

時代劇をなんとなく見ていた人間たちに対する「俺たちは生きてるからな!!!!」を叫ぶ創作賛歌なんだなと思いました。 びしばし来たし、ラストには泣かされました。もっとふざけた話になるかと思ってました。でも最後のところで(公式サイトでも触れていますが)伝説の斬られ役である福本清三に追悼の意を示しており、彼と共に作り上げたかった時代劇へのラブレターだったんだなーと。 カメ止めのような創作の裏側のお話ですし、最近では(ハリウッド映画だけど)フォールガイのような主役をひきたてるための人間の映画が出てましたが、このお話に関しては「金にならない」「作品数がどんどん減っていく」と言われている時代劇の世界で自分を貫いてみせた人間のお話でもありました。 仕事なのでそりゃあお金は必要ですし、インディーズ映画のような少ない予算で映画を作ることに対してより改善されたらとは思うけれども この映画は本当にすごかったとしか言いようがない。作中劇を何とかやりきってあのエンディングを迎えられたのが本当によかったなーとみてました。

  • 20th.Sep
  • Movie

デリヴァランス-悪霊の家-

実話を元にしている、ということで調べてきた。 ほぼそのままあった怪奇現象だけど、母親(主人公)の性格はちがうっぽい?? でも子ども持ってる保護者たちからしたら、あんなの起きたら立ち直れないよ…… の気持ちになった。 (ご家族は現在は引っ越してゆっくりしてるそう) 児童保護のための皆さま、エクソシストまで呼びつけてるのちょと笑ってしまった。そんなことまでするんだ。 前半のホラー描写、後半のエクソシストバトルという王道な展開で面白いかと言われると微妙。 ただ実話であることを鑑みると、前半の恐ろしさがすごい……。

  • 11th.Sep
  • Movie

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユア・ネクスト

某シーンだけ突然サメ映画みたいになったの驚きなんですけど、他に同じこと思った人いないかな。 夏休みにみるためのポップコーンお楽しみ映画かと思いきや意外としんどいお話をしていた。ヒロアカがしんどいのはそうなのですが、これまでの映画シリーズに比べると段違い。 あえて言わせてもらうと、ヒロアカ完結編のあの流れに合わせてここまでの作品作っていいんだ!! になって面白かったです。そんでも第3作目のロディ・ソウルがよすぎたな……。ジュリオやアンナもよかったけど……。宮野真守がうまかったのはある。 その重さに対して冒頭のあれがぶつかるので頭が混乱した。 A組の生徒たちも成長しているし、見せ場の描き方が連携ものに変わっていてヒーローとしての成長も見られた。オリキャラのジュリオとアンナもよかったと思うんだけど! ちょと個性が分かりにくくて映画をみるうえでノイズになるかなーと思った。(分からなくてもいいや、ではないところだったので)

  • 11th.Sep
  • Movie

きみの色

今後、なにかメンタルをやられそうになったときに自分を奮い立たせてくれるようなよすがの一時という青春の映画だった。 その繋がりは永遠ではないかもしれないけれど、一生に残る出会いとバンドの体験だったのだと思う。 主人公の色がみえる話だとかが大袈裟に描かれるわけではなく、美学としてのお話でもあり好きという気持ちを伝えるコミュニケーションのものでもあるんだなあと思った。 キリスト教徒としての描き方も変にカチコチに固まったものではなく普通の女の子としての敬虔な子どもという描き方なのも好き。 それぞれの持ち味をいかした音楽に、クラスメートたちの可愛さに、色んなものがつまった作品だった。 悪い人がいなくて、みんな優しくていい人で、だからこそあの一時が思い出として色褪せず残ってくれるのかなあと思った。

  • 11th.Sep
  • Movie
 
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