Tin ice in the sun

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東京モダンアパート(rank)
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Diaryの最新記事: 9個更新した

Archiveの最新記事: フォレストページ(無印)の振り返り

サワー・ハート

すごく面白かった 系統としては『ファットガールをめぐる13の物語』に似ている気がする どんどん悪い方向に行くのに止められないまま皮肉って何とか回復しようとしてうまくいかないようなお話たち ジョークのセンスも面白いけど、容赦のないこどもたちの意地悪と逃げられない閉鎖空間としての学級の話だったので、しんどい人にはしんどい……。

  • 22nd.Jul
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世界ぐるぐる怪異紀行

面白かった〜〜! 創作にも使えそうな人々の土着の信仰のお話というか、フィールドワークで入った先で「あなたには伝わらないかもしれないけど、本当にある話」として共有される「不幸との関わり方」のお話でめちゃくちゃ面白かった。 日本で言うところの「運が悪かった」という考え方と似ていて、自分たちの納得するための術でもありメンタルを保護するものでもあり、観光モチーフとして語り直されるものでもあり。 14歳におすすめするかどうかと言われるとわからない。面白い本だったので自分の本棚に置いておく。

  • 22nd.Jul
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ほとんど記憶のない女

写真は版元ドットコムのuブックスバージョン 持ってるのは単行本バージョン だいぶ古めの作品なんだけどもようやく電子書籍化されたこともあって縁があって受け取れたので読んだ。リディア・デイヴィスの短編はツンとすました世界の中に滑稽さと他人に理解されない苦しみとがあるのがいい。話の短さで言えばB・J・ノヴァクとかと同じだけど、展開される感じで言えばもっとホラーみがあって、訳分からない世界があって、ゴーストのお話って感じがする。何も書かれてはいないけど。 短いお話が13個入っているのだけど、組版がちょっと面白いことになっており「それでいいんだ!」をしてしまった。あれでいいのか。

  • 22nd.Jul
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読んで旅する海外文学

いろいろな国の本を読む部をやっているので、興味があって買った。既に自分も読んでるなーという小説も多かったけどエッセイや日本の作家によるお話は全く知らないので楽しく読んでた。自分の旅行と書評とが重なっているのが旅の楽しみなのちょっとわかる! になった。 できる限り有名どころ(古典名作と呼ばれる類)の本は選ばなかった、というだけあってわたしの知らない本もあり自分が今後読みたい本も増えた。 円安なのと職業柄休みがとれなくてあれなんですけど、行きたいね旅行……

  • 22nd.Jul
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マクマスターズ殺人者養成学校

殺人について学び、できなければ死ぬしかない学校に突然連れてこられた主人公が恋愛したり人をdelete(殺す意)しようとしたり、自分のパトロンに親愛を見せたりする話…… なんだけど、この大真面目に中二病みたいな殺人についての話をされて笑ってしまう。Netflixのドラマシリーズで映像化とかしそう。 生きてる人間たちの群像劇なところがあってそんな学園モノの爽やかさでいいんだ……! になるエンディングで面白かった。 いやでもパトロンは謎でもよかったやん………。

  • 22nd.Jul
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倫理的なサイコパス

こんなタイトルだけれどもサイコパスのエッセイではない。精神科医のエッセイ。 精神科医がどんなことをしているのかなどには触れず、本当に作者自身のことに関わってきているのだがこれが絶妙に軽快でへんな例も出てきて面白い。 「どこかで人間を切り捨てなければならない診察」についてサイコパスのようにならざるをえないという話からのこのタイトル。言われてみればそうだよなあという気持ちと、見えないところで傷付いてこの世とサヨナラしたくなる人がいて本当に大変な世界だなあと思うなどした

  • 22nd.Jul
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ある晴れたXデイに

カシュニッツ短編集第2弾。安定の面白さと嫌な感じと幽霊のお話たち。カシュニッツのお話の書き方はわりと小川洋子に似ているよなーと思う。(ストーリー展開が異なるのでそれぞれの感じがあるけれど) 最初から情報は開示されず、小出しにしていく感じとか勉強になるなーと思う。逆算してここがこうなるのか! のスッキリとした感じが楽しいのでカシュニッツは二回読んでしまう。 デブの主人公がずっといじめられているというお話がしんどかったけどいちばん好きだなあ。 シリーズで同じ装丁(表紙にはめる画像だけ異なる)をしているのいいですね。東京創元社いい仕事してますね……。

  • 22nd.Jul
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鑑識写真係リタとうるさい幽霊

思っていたよりも幽霊としゃべらない!! けど、中身は面白かった。幽霊が物理的に主人公に関わってくるあたりがよい。そしてこの手のお話では意外なところに着地するというのもよかった。そっちか〜〜! と久々にニコニコした。この手のお話、敵キャラが突然インフレ化するのが気になってしまうタイプなんだけど(そんな敵とひとりで対峙するな問題)今回は幽霊が出ることによって物理的にそういう格差を解決していてよかった。元気出る。 舞台が舞台なので常に「治安のいいブレイキング・バッドか??」と思ったけどブレイキング・バッドみたいな世界観に変わっていくので良かったです。

  • 22nd.Jul
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荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

本の表紙画像

荒木飛呂彦の言語化能力の高さって本当に自分の尊敬するところで、知識量の多さにも感服される。 このホラー映画論によればこの前見たばかりの『関心領域』もホラーになるんだろうなあと思った。 見た人を不快にさせるというか、そういう狙いがあるというか。 古典ホラー(80年代以降)の映画の話をしながらも、たまにトンチキホラー映画の話もするので読んでて知らない映画もありみたい映画リストも増えた。 こういう知識量からジョジョの世界観とか生まれるのかなあとも思った。ふとしたことがホラーの、人間の恐怖に繋がるという視点はいつも興味深く見ているのだけどもっとその視点が深まりそう。

  • 28th.May
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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

本の表紙画像

明治からの読書の体験、どんな本が流行ったのかという流行と生活の関係性、最後に「働きながらでも本を読みたい人へ」のまとめだった。 大人になってから本が読めない! という体験は自分もしていてそれはすごく身につまされる話だった。 なんでこんなふうになったのか、どういう社会の育ち方をしたのか。それをまとめているのがこの本。まあ中身としてはすごくオススメ! という訳では無い。まとめ方も「そうだね……」になる。 でもこれは読書するきっかけを再び得られた人間だからこそ言えることかも! と思った。 わたしは社会人になってから本当に本が読めなかった。忙しいし一人暮らしで大変だしで。 でもあるタイミングから本を読めるようになっていた。恐らくだけど、読書や映画の趣味の合う方を見つけてフォローできたからだと思う。 その方の感想を読む度に「わたしも読みたいな……」になっていたので、せっせと同じ本を買うようになっていたし、最近は自分から本を探しに行けるようになった。 SNSをチェックしてしまうオタクなので、そこに本が見られるようにするというのはいい働きかけだった気がする。 文アルのオタクなので純文学、大衆小説などの分け方がうまれた話とかどんな人達が読んでたのかの話も面白かったなー。 追記から自分なりの読書の話

  • 28th.May
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