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荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論

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荒木飛呂彦の言語化能力の高さって本当に自分の尊敬するところで、知識量の多さにも感服される。 このホラー映画論によればこの前見たばかりの『関心領域』もホラーになるんだろうなあと思った。 見た人を不快にさせるというか、そういう狙いがあるというか。 古典ホラー(80年代以降)の映画の話をしながらも、たまにトンチキホラー映画の話もするので読んでて知らない映画もありみたい映画リストも増えた。 こういう知識量からジョジョの世界観とか生まれるのかなあとも思った。ふとしたことがホラーの、人間の恐怖に繋がるという視点はいつも興味深く見ているのだけどもっとその視点が深まりそう。

  • 28th.May
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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

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明治からの読書の体験、どんな本が流行ったのかという流行と生活の関係性、最後に「働きながらでも本を読みたい人へ」のまとめだった。 大人になってから本が読めない! という体験は自分もしていてそれはすごく身につまされる話だった。 なんでこんなふうになったのか、どういう社会の育ち方をしたのか。それをまとめているのがこの本。まあ中身としてはすごくオススメ! という訳では無い。まとめ方も「そうだね……」になる。 でもこれは読書するきっかけを再び得られた人間だからこそ言えることかも! と思った。 わたしは社会人になってから本当に本が読めなかった。忙しいし一人暮らしで大変だしで。 でもあるタイミングから本を読めるようになっていた。恐らくだけど、読書や映画の趣味の合う方を見つけてフォローできたからだと思う。 その方の感想を読む度に「わたしも読みたいな……」になっていたので、せっせと同じ本を買うようになっていたし、最近は自分から本を探しに行けるようになった。 SNSをチェックしてしまうオタクなので、そこに本が見られるようにするというのはいい働きかけだった気がする。 文アルのオタクなので純文学、大衆小説などの分け方がうまれた話とかどんな人達が読んでたのかの話も面白かったなー。 追記から自分なりの読書の話

  • 28th.May
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僕は君たちを憎まないことにした

2015年のパリ同時多発テロ事件で妻を失った男の実話の映画化ということで覚悟してみたけれど、常に喪失感と「憎まない」ための焦燥感と社会性の煩わしさなどを考えてしまった。 人間に必要なケアとは人それぞれであるというのはよく知っているが、「手紙」が公開されたことによりそれだけが全ての話だと思って振る舞う周りなどを見て苦しくなった。 息子がまだ幼く、母親が死んだことが全く分からないという姿がしんどかった。しかし幼い子どもとて父が変であることは分かっていて小さいながらに寄り添おうとする姿もあり泣いてしまった。(そして父親はそれに気づいた様子がなかったところも余計につらかった。) 『アマンダと僕』は姉をテロで亡くし、その娘と共に生きていくことにした男が主人公だったがあのお話はまだ苦しんでいることを分かち合える存在がいることが救いだったんだなーと思った。 追記はこの映画みて思ったこと 

  • 24th.May
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モノノ怪

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仁木英之による小説版モノノ怪。アニメ版のような女の話ではなくて、普通の人間の邪悪さを描いていて面白かった。 モノノ怪のあの謎の世界観を言語化するのにあんな感じになるんだなあと思った。仁木英之はあんまり好きじゃなかったりするんだけど(キャラの趣味が合わない)今回のものは面白かった。 ただ文章で描くのってやっぱり限度があってモノノ怪のあの世界観を描き切るには映像とかの絵の力ってあるんだろうなあと思った。(キャラと背景とかの話です……)

  • 4th.May
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ロスト・フライト

落ち着いたジェラルド・バトラーだったけど、途中で明かされる事実で笑ってしまった。やはり暴力がすべてを解決する……!! 意外な展開もあったけれど、力を合わせて無事に帰ろうとするバディものだった。これぐらいの映画が金曜ロードショーで流れてほしい。

  • 4th.May
  • Movie

ロード・ハウス/孤独の街

コナー・マクレガーよすぎるな……。になった。ジェイク・ジレンホールの哀愁ただよいながらも正義の道を進もうとする姿もよかったけれど、それ以上にコナー・マクレガーの悪役のかっこよさがほとばしる。 80年代のあの古めかしさを今の時代に合わせてちょっと変えながらもリスペクトされてるのが伝わってきてよかった。 リメイク前の映画はすごい昔に視聴済。何となくうろ覚えのまま見たけれど、大体内容は変わってなかったしパンツ一丁で戦うのもそのままでよかった。今みるとちょっとアホっぽい絵面なのもいい。

  • 4th.May
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ゴジラ×コング 新たなる帝国

モンスターユニバースに必要だったものは北斗の拳と世紀末感だったのだなと思いました。 ここまで来たらそろそろメガロドンとか出してもいいし、ついでにステイサムもモンスター枠で出しましょう。いけるいける。 コングとミニコングのコンビがとても可愛い。スピンオフで2匹の日常を撮影しようよ監督!! 2匹のアイコンタクトとてもよかった。 字幕で鑑賞。主要人物が手話で会話してるのとか、当たり前のように入れているのとかも良かった。そういう言語のひとつとして細かな意味合いをつけずに「普通に」使われて終わらせているのもいい。 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのようなノリの良さと描き方はほぼ扱いが添え物のようになっている人間サイドをうまく観客のノリに添わせるようにしているんだなーと思った。 ブライアンのファッションが相変わらず可愛くて缶バッジゴリゴリにつけるなら自分もあんな風にしようと思いました。ジブリの缶バッジコレクションがようやく日の目を浴びる。

  • 4th.May
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いろいろな幽霊

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読了〜。100の短編ということで、2ページから3ページ程度で終わるショートショートまとめという感じだったけれど、自分がこの手のお話をよく書くのでにっこりとしてみていた。 こういう短さで切り取られたワンシーンが好きなのです。イメージ的には映画のワンシークエンスを書き連ねただけのものもあれば、真面目にオチがついている話もある。100もあるので様々だし、途中で「意味わからん……」になる回もあったけれど概ね面白かった。 1話ごとタイトル下についたアイコンのイラストも可愛くてよい。 帯にあった「いつか幽霊になるあなたのためのふしぎな短編集」という言葉がいちばんセンスが光ってるなと思いながら読んでた。 作者による100の短編の主題などのまとめもいい。どこから発想をとばしたかという裏話が見られるので。

  • 1st.May
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その昔、N市では

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カシュニッツ短編集の第2弾がじきに発売されると聞いて慌てて読了。ほぼすべておばけ(ゴースト)の物語だったのでニコニコしながら読んだ。全部面白かった。 ひとつ読んだことあるなーと思ったのは、河出文庫の『ドイツ怪談集』に収録されているものだった。あちらでは「怪談」こちらでは「幽霊」というタイトル。めちゃくちゃオーソドックスなお話で大好き。 何がこんなに好きなんだろうと思ったけど、ゴーストたちの交わりが主人公たちにとっては居心地が悪くてしょうがないものだという不安定さがつぶさに描かれているからかなと思った。 その不安定さも、社会からあぶれてしまうのではないか常識的規範から外れてしまうのではないかという正直そこまで気にするほどのものじゃないじゃんみたいなことからグラグラ揺れている。 人間にとって、目の前のおばけよりも社会から外れることの方が怖いという心理はすごく正しくてだからこそ面白いんだろうな。 あと単純に文章が読みやすい……。

  • 23rd.Apr
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異人たち

めちゃくちゃに泣きました。若い頃の親/親族に会うというお話は『君たちはどう生きるか』や『思い出のマーニー』、『秘密の森の、その向こう』などがあるけれどそういった作品では「未来から来た自分の家族である」ということは知らないタイプ。今回の作品は最初からずっと「わたしの息子!」「俺の息子!」となっているところが不思議な魅力を持っていると感じる。 きっとこれは幸せなお話にはならないのだろうな、と思っていたのだが恋人と家族とのコミュニケーションから自分の過去と向き合っていく物語はひとつのケアのお話として心をゆさぶった。 それと同時に、この年齢になってようやく寛解されるものがあるのかと思って辛くなった。 監督と主演は1980年代という同性愛者に辛くあたる時代に子ども時代を過ごしていたそう。その経験があるからこそ、大人になってようやく――だったのかもしれない。 色褪せない山田太一のストーリーのうまさと、監督の脚本のうまさに泣かされた。

  • 22nd.Apr
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