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東京モダンアパート(rank)
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文豪たちの妙な話 ミステリーアンソロジー

夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介、梶井基次郎、佐藤春夫、谷崎潤一郎、久米正雄、太宰治、横光利一、正宗白鳥と妥当な面子〜と思って開いたら、珍しい作品ラインナップだったので買った。 佐藤春夫とミステリーといったらどうしたって「指紋」が出てきやすいので……。 谷崎の「私」と久米の「復讐」は初めて読んだけど面白かったな〜。全く違うアプローチでのミステリー要素なわけだが、編者は「今までこういうラインナップで組まれてるの見ませんよね!」のノリで選んでいるのでその雑さがまあいい。 わたしは正宗白鳥は「人を殺してしまったが…」がかなり印象に残っていて、文アルをやったとき自然主義として出てきてちょっとビックリしたんですよね。面白いですよ、この話。 ただ、珍しいラインナップの割には梶井基次郎がすごくオーソドックスな「Kの昇天」なのが不思議です。結構見るよね、この作品。好きだけど。

  • 9th.Mar
  • Book

シャイロックの子供たち

オタクがすきな柄本明と佐々木蔵之介をみてしまった。とてもとても可愛い柄本明。ループタイをつけてカワイイ声で誘って上目遣いしてる。あなたはもしかしてわたしが過去に読んだ夢主の再現……? 年齢と性別をのぞくが。 ほんとは阿部サダヲ、上戸彩、玉森裕太のトリオでぜひ続編をやってほしいんだけどストーリー的にないかなあ。 絶対可愛いと思う。恋愛なしの展開でドタバタコメディミステリーができるトリオ。 邦画でそういう男女コンビ、トリオが見られるのが好きなのでこの作品はそういう意味ではオススメ出来る。ただモラハラひどめなので注意。きつい。 あえての表現だろうけど、モラハラやばすぎる。池井戸潤のこのホモソーシャル嫌い人間なので……。 タイトルのシャイロックからヴェニスの商人の話関わってくるのかなーと思ってたけど あんまりあんまりだったな。ヴェニスの商人知らなくても大丈夫。 わたしは池井戸潤のことそんなに好きじゃないんだけどこの作品はかなり面白く見られた。でも好みではない。 オチはクロサギみたいなまとめ方だった。 玉森裕太、演技がうまくなったなーと思うのはついこの前ATARUを見ていたから……。 ちょっと斜に構えたタイプのエリートの演技がとても可愛かった。

  • 7th.Mar
  • Movie

ブラック・フォン

死んだ子どもたちから電話がかかってくる、という点に惹かれてみたが、よく構成が練られている傑作ホラー映画だった。 子どもたちが力を合わせて頑張るという話がかなり好きなので。 子どもたち同士のいじめのシーン、親から子へのDVなど辛いところはあるのですこし注意が必要。 イーサン・ホーク演じるグラバー つけているマスクが上下に分かれているので異様な形相になり、外せば人間らしく見えるという曖昧な立ち位置のキャラクターでおもしろかった。 死んだ子どもたちと主人公の関係性にも、監督たち制作陣により掘り下げが深くされていてDVDの解説を見るとよりおもしろい。

  • 7th.Mar
  • Movie

フェイブルマンズ

映画を好きな人による映画を撮ることがどんなに楽しいかを語る映画……のフリをして自分の家族はひとりの人間がめちゃくちゃにしました! を告白する映画で初見の感想は「やばいな………」でした。 スピルバーグのことをそんなに偉大な人だーと思っているわけではないので距離を置きながら見ていたのですが、やっぱり映画を撮ることに執着しつづけた人の話を見るのは楽しいです。映画が好きなので。 でも、主人公の父親はPCの(おそらく)エンジニアで主人公の才能を「趣味」と言い続け、彼の才能を守ってくれていたのは母親でした。 この時点で「ああ……」となるのですが、フィクションらしく捻った展開が出てきます。 ユダヤ教徒であるというお話は馴染みがないものなので「受け入れる地域」「差別がひどい地域」というのはなかなか難しいです。熱心なキリスト教徒がいるかどうかとかによる。うっすら把握勢なので………。 その差別を乗り越えさせるのは映画でした! みたいな展開にはならなかったのでよかったです。 個人的には映画の中の理想は時に現実の人間を殺す、という映画の真理のひとつがあんな風に描いてくれたの天才? になりました。よかった。 いろいろ言いたいことがあるので追記にネタバレありのコメントです。

  • 7th.Mar
  • Movie

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

これから映画を観る人への注意書き ・犬が可哀想 ・下ネタはだいぶ入る (スイスアーミーマンと同じ監督なのでお察し) ・光の点滅かなり強め。怖い人は注意した方がいい。 ・クィアの家族へ精神的ダメージを負わせる演技がある ・キー・ホイ・クァンのことを大好きになりすぎてしまう。ほんとに とにかく楽しそうな映画だった。キャストの演技力もしかり、脚本のうまさと「それで戦うの!?」みたいなアクションの数々、突然にぶちこまれる下ネタ、奇抜だがとても可愛いファッションの数々。 娘がレズビアンであることに関してもうまく組み込んでいたと思う。 個人的にこのエンディングは最近なかなか見かけないのでよく描いたなーと思った。ここら辺はネタバレありなので追記にまとめる。 ジョジョの奇妙な冒険が好きなのでわりと何にも拘らずに素直に受け入れることができた気がする。 スタンド能力のようなもの、と思えばすべて受け入れられる。 キー・ホイ・クァンのことをより好きになる映画だった。彼のオタクの理想郷……? 感がある。ウォン・カーウァイをもう一度見たくなる。 マルチバースという、ともすれば「意味不明すぎて制作陣のひどいオナニーを見せられている」になりかねない作品でここまでエンタメに特化したおもしろい作品が作れるのは本当にすごい。 テーマが「家族」という一本にまとまっていることもある。描かている多様性もすべて収束していくのがとてもよかった。 特に、このお話はアジアの移民が主人公なので、その苦しさとかを描くかと思ったけど案外そういうのは「バックグラウンド」になっていて些細な仕草やフラッシュバックにより察せられるようになっていた。移民というカルチャー(という言葉をあえて使う。日本ではあまり馴染みがないな……。)のハイコンテクストな文脈がすごい。 Not for meな人も多いだろうが、ボロボロに泣いたので中の人と同じ感性してるわ〜〜な方はぜひハンカチを。 追記はネタバレです。

  • 6th.Mar
  • Movie

コンビニ人間

何年か前の芥川賞受賞作品、のはず。確か。 初めて読んだのですが(Twitterで追いかけてる人が感想をあげていて、それで気になって買った。そんなに高くなかったし)めちゃくちゃ……めちゃくちゃ面白かった……。 主人公は社会不適合者のひとり。この世界のことを合理的に見すぎていて社会で言うところの普通がわからない。 生き方が分からないし、それだとみんなを困らせるのでどうにかしないとなーと思って過ごしていた。そこで出会ったのがコンビニのアルバイト。 マニュアルだらけ、必要とする人間はほぼ毎日あらわれる、つまり社会の一員として必要とされるのが常にわかっている世界。 主人公はあまりにも合理的なので人間のことを獣とも思うし、コンビニという職場と家族での会話も同じようにしてしまう。 そんな中で出会うのは白羽という、同じく社会不適合者の男。この男がほんとうにクズで悲しいくらいに情けない男で、こんな男が出てくるのによく受賞できたなと思うレベル。(男はこういう男が嫌いかと思った。なにせ、かなり真面目に社会批判をするので。真っ当ではないが本人はとても真面目) 白羽は自分が結婚できない、社会に馴染めないのは自分の周りの人間のせいという。主人公は「マニュアルがあるんだからそれに入ればいい」と思っているが、白羽にはそんなことはできない。微妙にプライドが高い、うざい。 エンディングはかなりハッピーエンドだと思うが、この社会の生き方、あり方をぶつけてくる稀有な作品だと思った。 久々に日本の小説で、そして全然知らない作家でいいものを読んだ。おすすめです。(あんなに有名になってたんだから読んでる人多そう)

  • 4th.Mar
  • Book

感想書いてない作品たち(映画)

イチケイのカラス 恋はいばら ブラックフォン エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス そばかす #マンホール エンパイア・オブ・ライト

  • 3rd.Mar
  • Movie

感想書いてない作品たち(舞台)

ペダステ2と3 文劇1から4 同窓会(イマーシブシアターだったかな?)

  • 3rd.Mar
  • Stage

感想書いてない作品たち(本)

コンビニ人間 清少納言を求めて、フィンランドから京都へ フェミニストってわけじゃないけど感じる違和感について いきている山

  • 3rd.Mar
  • Book

舞台 弱虫ペダル(2012)

久々にみました。すっっっごい昔に見てたんですけど(そりゃあそう。まさか11年前になるとは思わなかった。)ユーネクストの配信であったので。 こっちのブログに書くか過去作品のおすすめとして書くか迷ったのですが もう あまりにも記憶が遠かったのでこっちでいいかなって。 というか映画作品をいっぱい見すぎてこっちのブログを更新していなかったので きっかけ作りに書こうかなって。 初期って 人が すくない!!! 今はどうなってるのか知らないんですけども、ほんとにこのメンバーでよくやれたよなーと思います。みんなでフォローしあってましたしね。あと2.5次元舞台というのはこの作品ですごい実感しました。(テニミュはテニミュなので……) 今でこそ有名俳優の鈴木拡樹なんですけども、当時舞台をみにいっていた友人たちと「薄桜鬼の薫くんがあんなブスを!?」と言ってました。今思うとめちゃくちゃひどいやつ。でも似合ってましたね。 taxiのロバート・デ・ニーロネタでふふっとなりました。面白かったです。ハッピーターンとか。物理ハッピーターン。

  • 12th.Feb
  • Stage