Tin ice in the sun

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東京モダンアパート(rank)
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Diaryの最新記事: 9個更新した

Archiveの最新記事: フォレストページ(無印)の振り返り

キャクストン私設図書館

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『失われたものたちの本』の続編もきたので、じゃあスピンオフもう持ってるしはよ読むかーをしてようやく腰を上げて読みました。 好きか嫌いかで言うと合わなかったなーと思うけれど、ワトソンとホームズが仲良くやってて作者のドイルに対して「なに殺してくれたのに戻してんだお前」ってキレてるお話は好きでした。 ワトソンとホームズがふたり仲良くしてくれているだけでわたしはいいんですけど、いや本編はそんなに好きじゃないです。 (この本自体は『失われたものたちの本』は未読でも大丈夫だった)

  • 22nd.Jul
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ある翻訳家の取り憑かれた日常

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某本(ここで紹介したっけ? まだだったら記事を書きます。)の翻訳をしたときのエッセイ。 某本についてはなぜか本文内で紹介がされていなかったのでここでも隠しておく。 既にどんな本なのか既読済だったので、こんなこと考えながら翻訳してたんだ!! という裏話のような感じで読めたので面白かった。あとこの手の本を翻訳し続けるのって苦労がいるよなーと思っていたんだけど、例によってすごく辟易とした家族に囲まれていることもあり「お疲れ様です……」の気持ち。 追記でほんのネタバレ

  • 22nd.Jul
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サワー・ハート

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すごく面白かった 系統としては『ファットガールをめぐる13の物語』に似ている気がする どんどん悪い方向に行くのに止められないまま皮肉って何とか回復しようとしてうまくいかないようなお話たち ジョークのセンスも面白いけど、容赦のないこどもたちの意地悪と逃げられない閉鎖空間としての学級の話だったので、しんどい人にはしんどい……。

  • 22nd.Jul
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世界ぐるぐる怪異紀行

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面白かった〜〜! 創作にも使えそうな人々の土着の信仰のお話というか、フィールドワークで入った先で「あなたには伝わらないかもしれないけど、本当にある話」として共有される「不幸との関わり方」のお話でめちゃくちゃ面白かった。 日本で言うところの「運が悪かった」という考え方と似ていて、自分たちの納得するための術でもありメンタルを保護するものでもあり、観光モチーフとして語り直されるものでもあり。 14歳におすすめするかどうかと言われるとわからない。面白い本だったので自分の本棚に置いておく。

  • 22nd.Jul
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ほとんど記憶のない女

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写真は版元ドットコムのuブックスバージョン 持ってるのは単行本バージョン だいぶ古めの作品なんだけどもようやく電子書籍化されたこともあって縁があって受け取れたので読んだ。リディア・デイヴィスの短編はツンとすました世界の中に滑稽さと他人に理解されない苦しみとがあるのがいい。話の短さで言えばB・J・ノヴァクとかと同じだけど、展開される感じで言えばもっとホラーみがあって、訳分からない世界があって、ゴーストのお話って感じがする。何も書かれてはいないけど。 短いお話が13個入っているのだけど、組版がちょっと面白いことになっており「それでいいんだ!」をしてしまった。あれでいいのか。

  • 22nd.Jul
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読んで旅する海外文学

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いろいろな国の本を読む部をやっているので、興味があって買った。既に自分も読んでるなーという小説も多かったけどエッセイや日本の作家によるお話は全く知らないので楽しく読んでた。自分の旅行と書評とが重なっているのが旅の楽しみなのちょっとわかる! になった。 できる限り有名どころ(古典名作と呼ばれる類)の本は選ばなかった、というだけあってわたしの知らない本もあり自分が今後読みたい本も増えた。 円安なのと職業柄休みがとれなくてあれなんですけど、行きたいね旅行……

  • 22nd.Jul
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科学者18人にお尋ねします。宇宙には、だれかいますか?

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幅広い科学者たちによる生命体の定義、出会ったらどうするか、どこにいると思うか などのインタビューまとめ本。そもそも定義の話から面白いし、専門家の皆様に任せますとふつうに言ってしまうところとかが子ども向けとは違って面白い。あとそれぞれの研究対象の話とかが本当に細かくて世界が広くてわたしの興味の範囲が広がることになった。 なにをもってして知的生命体と呼べるのか。科学的根拠をもって回答しようとする科学者たちが面白かったー

  • 22nd.Jul
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マクマスターズ殺人者養成学校

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殺人について学び、できなければ死ぬしかない学校に突然連れてこられた主人公が恋愛したり人をdelete(殺す意)しようとしたり、自分のパトロンに親愛を見せたりする話…… なんだけど、この大真面目に中二病みたいな殺人についての話をされて笑ってしまう。Netflixのドラマシリーズで映像化とかしそう。 生きてる人間たちの群像劇なところがあってそんな学園モノの爽やかさでいいんだ……! になるエンディングで面白かった。 いやでもパトロンは謎でもよかったやん………。

  • 22nd.Jul
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倫理的なサイコパス

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こんなタイトルだけれどもサイコパスのエッセイではない。精神科医のエッセイ。 精神科医がどんなことをしているのかなどには触れず、本当に作者自身のことに関わってきているのだがこれが絶妙に軽快でへんな例も出てきて面白い。 「どこかで人間を切り捨てなければならない診察」についてサイコパスのようにならざるをえないという話からのこのタイトル。言われてみればそうだよなあという気持ちと、見えないところで傷付いてこの世とサヨナラしたくなる人がいて本当に大変な世界だなあと思うなどした

  • 22nd.Jul
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ある晴れたXデイに

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カシュニッツ短編集第2弾。安定の面白さと嫌な感じと幽霊のお話たち。カシュニッツのお話の書き方はわりと小川洋子に似ているよなーと思う。(ストーリー展開が異なるのでそれぞれの感じがあるけれど) 最初から情報は開示されず、小出しにしていく感じとか勉強になるなーと思う。逆算してここがこうなるのか! のスッキリとした感じが楽しいのでカシュニッツは二回読んでしまう。 デブの主人公がずっといじめられているというお話がしんどかったけどいちばん好きだなあ。 シリーズで同じ装丁(表紙にはめる画像だけ異なる)をしているのいいですね。東京創元社いい仕事してますね……。

  • 22nd.Jul
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