〔太陽は誰の上にも輝く・本文〕
10th.Jun.2017
リノはこういう子です。
あまりしゃべらない同士、なんだかコミュニケーションを取れているセルヴァとリノ。
「こいつは黙ってることが多い」と他人事のように考えているけど、
セルヴァも饒舌とは程遠い(^^;
ちなみにセルヴァがリンゴを食べていることやリノが「青菜の方が好き」と
思っていることは、鹿と羊の食性(どんなものを食べるか)を下敷きにしています。
ストーリーは薄味だけど、設定厨な作者にとってはそれなりに内容のあるエピソード。
そのあたりについては別の記事で触れる予定です。
〔太陽は誰の上にも輝く・本文〕
10th.Jun.2017
この前から書いてるSSの推敲がまだ済んでいないので、代わりに薄味の落書きを公開。
全1話。これで完結です。
これとこの前第1話を公開したSSは、
セルヴァやリノたちがパーティを組むようになってまだ日が浅い時期の話です。
*
フィールドへ探索に来たパーティ
探索が一段落して、休憩を取ることにした
セルヴァは腰を下ろして、自分の荷物からリンゴを取り出して食べている
セルヴァ「……」しゃりしゃり
リノ「……」じーっ
それを見ているリノ
セルヴァ「? なんだ?」
セルヴァ「欲しいのか? ほら」
ナイフを出してリンゴを一かけら切り取り、リノに渡してやるセルヴァ
リノ「♪」にこっ
リノ「……」しゃりしゃり
セルヴァ「……」しゃりしゃり
リノ「(甘い……。これよりもケールとかの青菜の方が好きだな)」
リノ「(でも、食べ物を分けてくれたこの人はきっといい人だ)」♪
セルヴァ「(こいつは黙ってることが多くて何を考えてるのかいまいちわからんが……
まあ、変なやつではなさそうだ)」
アーディ「(お腹空いた。人が『食べ』たいなー)」
〔太陽は誰の上にも輝く・本文〕
3rd.Jun.2017
夜。
町から遠く離れて探索に来たセルヴァたちのパーティ。
今夜は野宿だ。
町から持ってきた少々の食料と現地調達した果物などで夕食を済ませ、
雨が降ってきてもしのげそうな大きく枝が張り出した木の下に
魔物や野生生物の侵入を防ぐ魔方陣を設置して、寝る準備をする一行。
彼らの今の所持金ではテントは買えない。
ある程度の広さがある魔方陣の中で草の上に簡素な寝袋を広げ、めいめいに寝転がる。
セルヴァ「さて。寝るか…」
リノ「……」つんつん
セルヴァ「? どうかしたか?」
リノ「一人じゃ眠れない……」
セルヴァ「(子供か! お前は何歳だ)」
※リノはまだ10代
セルヴァ「ひとりで――(一人で寝られるだろう、幼児じゃあるまいし)」
リノ「……(・ω・`)」
セルヴァ「(うっ……!)」
セルヴァ「……ここで寝ればいいんじゃないか?」
リノ「いいの?」キラキラ
セルヴァ「ああ」
セルヴァ「(そんな顔をされたら無下に拒むこともできん)」
リノ「♪」にこにこ
セルヴァの隣に寝袋を広げるリノ
嬉しそうだ
セルヴァ「(まったく、シープリングというやつは……)」
※リノの種族であるシープリングは、寂しがりでいつも誰かと一緒にいたがる傾向がある
〔太陽は誰の上にも輝く・本文〕
7th.Nov.2016
安定のギリギリ更新(殴)。
あと1回で完結予定。
本当は今日の更新で軽い恋愛要素があるところまでいきたかった。
*
冒険者狩り「“ツノ付き”が調子に乗るなよ。黒焦げにしてやる!」
セルヴァ「……。下がってろ」トンッ
駆け出し冒険者「え?」
駆け出し冒険者を軽く押し退けて距離を取るセルヴァ
冒険者狩り「くたばれ! ライトニング・レイン!」
バババババッ
大量の雷の矢がセルヴァの頭上へ降り注ぐ
駆け出し冒険者「矢の雨!? あれじゃ逃げ場がない……!」
セルヴァ「ふん……」
ダッ
地を蹴って駆けるセルヴァ
一瞬後、セルヴァの立っていた場所に雷の矢が突き刺さる
ガガガガガッ
冒険者狩り「なっ――全弾かわしただと!?」
駆け出し冒険者「(あんな至近距離で攻撃魔法を避けるなんて!)」
セルヴァ「今度はこっちから行くぞ」
ダッ
冒険者狩り「くっ!」
冒険者狩りが新たな魔法を展開し始める
しかしセルヴァが一気に距離を詰める
駆け出し冒険者「(速い――!)」
〔太陽は誰の上にも輝く・本文〕
29th.Oct.2016
部分的にできたものを公開。
まだ会話だけ。
このSSの「駆け出し冒険者」は、
この前のSS(
夜魔の剣は無法の野に疾る)に
登場した人物とは別人です。
*
駆け出し冒険者「あと少しで採集依頼品の花が咲いてる丘だ。
うーん。それにしても人間も人外も、同じヒトなんだからもっと仲良くできればいいのにな」
悪い冒険者「おいお前、止まれ!
有り金と持ち物全部置いていけ。それから、お前の命もだ」
駆け出し冒険者「まさか……冒険者狩り!?」
悪い冒険者「そのまさかだ。食らえっ!」
バシュッ
駆け出し冒険者「中級魔法――!? 防ぎきれない……!」
*
セルヴァ「……」
駆け出し冒険者「(なんて力……!
あれ? この人の頭、鹿みたいな角が生えてる?)」
セルヴァ「下りろ」
ひょいっ
駆け出し冒険者「わっ」
悪い冒険者「ちっ、邪魔が入ったか」
セルヴァ「冒険者狩りか……。こんな初心者を襲うとは感心せんな」
悪い冒険者「うるせぇ。“ツノ付き”が調子に乗るなよ! 黒焦げにしてやる!」
セルヴァ「……。おい、下がってろ」
駆け出し冒険者「え?」
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