ことば | ナノ



春がわたしから君を奪った
いつから好きじゃなかったの?
心臓に青あざのように残る痛み
思い返せばいつもつめたい手をしていた
さよならを言われる気がしていた
いつか泣いた今日をやさしく思い出せるように
なつのにおい
アスファルトが染みていく
わたしのなにを犠牲にしても手に入らないもの
どれだけ泣いてもつたわらないもの
忘れないで
森に眠る
溺れ死ぬ
そこはかとない
チキンライス
しあわせすぎてくるしいよ
この瞬間がはやく思い出になればいい
この夜にふたり暗闇に隠れて
ふたりを隠して
ふたりで隠れて
Rの呪い
6月はいつもわたしを傷つけるように
さよならも言えなかった
ここじゃない
雪解け
同じ春は来ない
きみと泳ぐ夢を見た
なにもかも忘れて眠りたい
きみのことも
泣いたことも
ふたりで過ごした日々が嘘みたいにあっけなく終わってしまったこともぜんぶ忘れたい
愛してるって言ったくせに
あれが最後の別れになるなんて思ってもみなかった
思いっきり抱きしめておけばよかった
好きだって言えばよかった
喜べない幸せ

笑わずに聞いてね
わたし君に生かされてる

君を好きだと思う気持ちは祈りに似ている

哀咽
悲しみ
咽び泣く



ログ
この夜にふたり暗闇に隠れて
やさしいドラゴン
親愛なるスナフキンへ
ビューティフル・レイン
アイネクライネナハトムジーク
体から鱗が消えない
きみのこえがきこえない
インディゴの冬に抱かれて
涙の音で目が覚める朝
オフ・ホワイト
まだ見えない春のはなし


2020.01.01 up



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