生まれたての半分
いやしい
あやしい
くやしい
唇の中でうごめく
笑顔が似ているわたしたち
涙が弾けたあなたの居ない夏
眠れない夜に頬をうずめて曇る眼
消えない眠れないモザイクの夢
わたしの名前呼んでくれませんか
削られたまほろば
脊髄の海の中で歌を口ずさむ
わたしは16歳
結ばれるなら目覚めなくてもいい
ずっと夢の中に浸っていたい
心を殺すの
まるで魔法みたいに
豆電球の光は苦い
1秒の孤独に守られここにて眠る
かわいくほほえんで
わたしびと
それ以上、皮をめくらないで
それ以上、かさぶたを剥がないで
血
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