こんなにもはやくさよならするなんてね | ナノ


あなたはいつも遠くを見ていて、その目にわたしが映ることは無くて、だからこそわたしはあなたのその黒い瞳の深さに夜を思い、また小さくふるえる

あなたを守りたい
あなたの背中を守れる強さが欲しい
あなたにふりかかる火の粉を払える存在でありたい
覚悟はできてる
守りたい、守らねばならないと強く思えば思うほどそれは簡単に手のひらのすきまからこぼれていく

この世界のものはどれもひどくきれいで、ひどく残酷で、ひどくおさなくて、そう、それはきっと全部きみだけのものだ

わたしのなかの60兆個の細胞たちは今日もわたしを生かす為に命がけで悪いやつと戦っているのにそのわたしが頑張らなくてどうするのだ もっと頑張らなくては 今よりもっと

きみと価値観を共有したい
おいしいものを一緒においしいと思いたいしきれいなものを一緒にきれいだと思いたい

「好き」は君をしばりつけておけるわたしだけが使える呪いだよ

届くとか届かないとかそんなことはどうでもいいんだよ
ただあなたが生きてそこに居てくれて、そこに立ってて、息をしてくれていて、そんなあなたの隣でわたしはあなたと同じ景色の中で生かされ、その横顔に何度だって恋をする

星の夜を飛び越えて会いにいくよ
音よりもはやく
光よりもはやく

「待ってる」

あなたに会うときはいつも女の子をフル装備しなきゃいけない

うたがわないのも愛
信じてあげるのも愛

行きたい未来
生きたい未来


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