Tin ice in the sun

ターングラス

本の表紙画像

両面ひらき(リバーシブル)本ということで楽しみにしていた本。1881年のイギリスの話、1939年のアメリカの話がどうやって繋がるんだろう? と思ったけどこの装丁含めてのそれぞれの関係性とミステリーの描き方をしていてめっちゃ面白かった。作中でキーモチーフになるので、翻訳したあとの装丁もこだわっているのすごい。 ミステリーあるあるの「この登場人物たちはみんな信用できない」の話なのだが、どこかクラシックさのある2転3転する物語で面白かった。クリスティのような良さがある。特にアメリカのカリフォルニア編は映画の話もしていて好きだったな。ヘイズ・コードのある時代に役者を目指す男……。 セットで読むのなら『狂女たちの舞踏会』がおすすめ! になりました。おすすめです。


  • 23rd.Sep
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