荊の魔女
の魔女


白薔薇に覆われたエヴァンジェリン城は、年に一回、収穫祭の夜にだけ門を開く。
この城では、記憶喪失の領主フィオレンティアが唯一の従者と共に生活していた。
年に一度の、民との交流を楽しみに生きるフィオレンティアと、従者のベル。
彼らとエヴァンジェリン城には、決して明かされてはならない秘密があった。

「お休みなさいませ。どうか、良い夢を」

氷の瞳を持つ従者が囁く言葉の、真の意味とは。

幸福な檻で生きる幼い領主と、主の夢を守るために存在する従者の、歪んだ純愛物語。


泡沫の夢
星の灯火
悪夢の帳
魔女の理
黄昏の瞳
炎の散華
解放の日
花の鳥籠
星影の夢
霹靂の唇
糖衣の傷
水面の花
微酔の夢
花の精霊
慰霊の花
宵の邂逅
夢想の淵
街の真実
荊の魔女



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