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SS「灰燼2」下書き中
〈ルセリオ王国の栄光:小説本文&落書き〉
2015/11/03

 
 
これを早いところ仕上げたい。

前に公開した「灰燼」にちょっと似たストーリー。
本気モードのフリーダ。

***

熱風の吹き渡る広野で二人の人物が対峙していた。

一人は灰白色の質素なローブに身を包んだ銀色の巻き毛の女、もう一人は廷臣風の華やかな衣服を纏った男。

辺りの木々はある所では消し炭と化し、またある所では厚い氷を纏った彫像となり、大地は深く抉れ、つい今しがたまで行われていた戦いの激しさを物語っていた。

「ここまでか……」

男が力ない声を漏らす。

「この咆哮の大地を統べる王には、僕らのあのお方こそふさわしい」

土気色の顔にかすかな笑みを浮かべて男が言う。

「恨むなよ。私も譲るわけにはいかんのでな」

“氷刃”の異名を取る灰白色のローブの魔術師が答える。



 



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