[ルセリオ]物語の断片・力の代償
〈ルセリオ王国の栄光:小説本文&落書き〉
2016/04/17
更新ペースが落ちてすみません。
作者の中で現在5つぐらいのエピソードが同時進行中。少しずつ書き進めていきます。
これは今書いているルセリウスの話。
***
その朝、ルセリウスは珍しく一人の寝床で目を覚ました。
彼が寝所に入るときは誰かしら女を伴っているのが常だったが、
その前夜は何となくそういう気分にならず、一人で眠りについたのだった。
鳥たちの声が外からかすかに聞こえてくる。静かな朝だ。
起きて着替えながらふと脇の方に目をやると、寝室の壁に据え付けた大きな姿見に映る自分の姿が目に入った。
近付いて、しげしげと見つめる。
(また伸びた。この犬歯も、それから――)
創世神の力を宿した彼の体は、高い能力を得たことと引き換えに少しずつ変容を遂げつつあった。
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