消しゴム生地に鉄粉を練りこみ、その消しかすを磁石に吸着させる
クツワ磁ケシRE031という消しゴムがあるんですけど、それがノック式消しゴムに発展しました。
2020年2月発売、日本製。
替え消しゴムRE035。
†紙はコクヨキャンパス
画像の上1行めは、書いて消す行為を1回、5行めはそれを5回繰り返したもの。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.3HB、
パイロット ネオックスG 0.9HB、
三菱ナノダイヤえんぴつB、
三菱ナノダイヤ0.9HBこのうち、Ainシュタインを0.2mmへ、ネオックスGとナノダイヤえんぴつを2Bへ変えて再び行いました。
左から
ぺんてるAinシュタイン0.2HB、パイロット ネオックスG 0.9/2B、三菱ナノダイヤえんぴつ2B、三菱ナノダイヤ0.9HB
ネオックスGとナノダイヤえんぴつは跡が残りやすい。
◆消字力:良好
消しかす:細かい
消耗:並
消し心地(消し味):軽く消せるものの鉄粉入りのためか消字抵抗(摩擦)が多少あり
折れにくさ:たぶん折れる、ノックし過ぎ注意
*実際に折れたことはない
φ10.6mm×137、13g、ノック負荷約900g、繰出量約2mm/ノック。
直筒形ペン軸は
SEEDレーダーノックEH-KやヒノデワシNK-100とほぼ同じもの。口金は
三菱EノックEH-105Pと同じもの。
消しゴム芯もφ5mm丸棒で共用可。あれらの新種と見なせます。
何が新しいのかと言えば磁性。
1) ノックボタンにはネオジム磁石が仕込まれ、鉄粉入り消しかすを吸い取ります。
2) U字型部品を押し下げると消しかすが離れます。
この部品がポケットクリップに見えますが、クリップ機能はほとんどありません。
ペン軸を三菱Eノックと取り換えるとポケット携帯できます。
消しゴム補充はノックボタンを外して後方から。
他社製と異なり、新しい次芯で古い芯を押し出しやすい。
◆替え消しゴムRE035-150
φ5.0mm×90、2本入り、塩ビ+フェライト鉄、日本製
消しゴム自体は磁石ではありません。
他社製消しゴムの実寸はφ4.9mmでしたが、本品はほんとにφ5.0mmです。そのためノック感触がやや堅い。
代用品:
三菱鉛筆ER-100PK / -100MK、
SEED EH-KR、トンボER-100AF (製造中止)、ライオン事務器ER-901K / -905K / -902K / -903K (製造中止)
*他社製消しゴムには鉄粉が練りこまれていません。
消しゴム芯はやや堅く、前述したように消字抵抗が多少あり、消した際の感触は従来品に比べて粗く堅く、軟らかさや滑らかさは従来品に劣ります。
そのぶん、たわみにくく、紙上ですべることなく消せて、
「二本持ち」に適します。
φ5mm消しゴム芯の軟らかさや滑らかさを並べれば、
軟・滑→堅・粗
SEED EH-KR→ヒノデワシNK-100用→
三菱ER-100PK→本品になると感じます。
二本持ちして元製品磁ケシRE031と組み合わせて使ってもいいと思います。
それで消していると、二枚めの画像に見られるように、芯先が自然に円錐に尖ります。
電子機器溢れる今日、磁石の扱いに注意。
配色が似た鉛筆
スタビロ イグザムグレード288、
ステッドラー トラディション110。
この二種は、跡が残りやすい芯であるパイロット ネオックスGや三菱ナノダイヤえんぴつ2Bより筆跡を消しやすく、その点でも磁ケシに合っています。
次回は元製品の
磁ケシRE031。
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