このブログにときどき登場する赤と黒の鉛筆がこれです。ドイツ語ふうにいうとトラディツィオーンかな。2010年3月発売、ドイツ製。
φ7.4mm×175六角軸、約3.5g
芯硬度:3H - 6B (Fなし、10硬度)、6H - 4HとFは未輸入
1ダース12本、960円税別(1本80円)のほか、6硬度缶入り480円税別あり
※2019年10月4日追記:2016年1月、1本90円税別へ値上がり、2019年6月、4HとFが加わり12硬度になりました。
先付け(芯先が削られて出荷される鉛筆)、封蝋あり
表銘、金文字:MADE IN GERMANY [ステッドラーマルスロゴ]STAEDTLER tradition [芯硬度]
裏銘、淡黄色:[バーコード] [バーコード番号] Art. Nr. 110-[芯硬度]
この鉛筆はふつうのドイツ製品つまり普及品で、とりたてて優れておらず、やや堅い書き味ですが、品質に劣るところはなく、芯質も「砂を噛む」ことなく折れにくく欠けにくい。脂ぶんが少なく乾いた感触で4Bでもべたべたしない。
左から本品、三菱9800、同ユニの筆跡
舶来鉛筆は筆跡が淡い印象があり、これもわずかに淡いんですけど遜色ないと言っていいと思います。実際この画像では違いがわからない。
蛍光灯反射は日本製と同じくらい。
芯硬度は二面に入っています。デッサンに人気ある同社ルモグラフ100は六面すべてにあり、芯硬度を見分けやすく配慮されています。
軸木が杉材らしきものもあればジェルトンらしきものもあります。杉材のほうが多少削りやすいかな。
新旧による違いか、時期によって入手しやすい材を使っているのか不明ですが、どちらも認証材(乱伐せず計画植林している森林から調達した木材)使用。ダース箱にその旨記載あります。
日本では
三菱ユニと
トンボ モノが90円税別で本品と競合するうえ、塗り分けられた軸色が柄物として認識されて小学校教師から疎まれそうだったりするんですけど、欧州ではこれがふつうの学習用鉛筆だったりするようです。
今世紀に発売されたトラディションは戦前すでに存在していて、その復刻らしい。
→brandnamepencils.com // J. S. Staedtler※2016年8月20日追記
バーコードが剥がれる。手前にあるのが両面テープにひっついたバーコード。撮影中に判明。
これで加工したらリエナクト用に戦前ものを再現できるんじゃないでしょうか。
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